ファミコン版『タッチ』は“原作崩壊”の謎ゲーム? 漫画から派生した”迷作”ゲーム4選
『六三四の剣 ただいま修行中』
村上もとか原作の漫画、『六三四の剣』。剣道を題材とした作品で、迫力ある描写が人気となり、アニメ化もされている。
そんな六三四の剣は、ファミリーコンピューター全盛の1986年にゲーム化。主人公の夏木六三四が武者修行で己を鍛え、その後、剣道の試合で勝ち抜きを目指していくというストーリーだった。修行編は当時主流だった横スクロールのアクションゲームで、向かってくる敵を六三四が竹刀で倒しながらアイテムを集めるというもの。これは全く原作と関係ないうえに難易度が高いため、賛否両論に。
一方で修行後に行われる試合は、対戦格闘ゲームの元祖とも言うべき形式で、1対1で剣道を楽しむことができる。
『ドラえもん』
言わずとしれた国民的漫画、『ドラえもん』も1986年にファミリーコンピュターでゲーム化された。内容はシューティングゲームで、ドラえもんが3つのワールドを舞台に敵を倒しながら進んでいく。軽快なBGMと敵を次々と倒していく爽快感。グラフィックもファミコンにしては美しく、斬新だった2コンにつけられたマイクを使った裏技も存在し、評価する声も。
しかし、プレーした人からは「難しすぎる」「ドラえもんにする必要があったのか」「ドラえもんが敵を倒す、死んじゃうのは嫌」などの指摘もある。ファミコンゲームは総じてプレイヤーに優しくない作品が多かったことを考えると、「名作」の部類に入るのかもしれない。
迷作を楽しんで日々を過ごすのもアリ?
「迷作」と言われるゲームでも、改めてプレーしてみると、新たな発見や楽しみ方がある。場合によっては「名作」と感じることもできるはず。漫画を読んだうえで、その作品を舞台としたゲームを楽しんでみてはいかがだろう。