愛猫の“あおむけポーズ”は服従ではなかった? 『ねこほん』が伝える100の新事実

愛猫の“あおむけポーズ”は服従ではなかった? 『ねこほん』が伝える100の新事実

猫のゴロゴロ音は人間を操る

 ゴロゴロと鳴る猫の喉の音を聞いていると、なぜか甘やかしてしまう。抱っこをしたり、おやつを貢いだりと、必死に尽してしまうことが、ずっと不思議だった。「かわいい」という理由では説明できない、なんらかの猫パワーが働いているのかも……。本気で、そう考えたこともある。本書は、そんな疑問もユーモラスに解決してくれた。

 実は猫が発する要求のゴロゴロ音は通常よりも高音で、人間の赤ちゃんの泣き声と同じ周波数をしている。そのため、人間は音を耳にすると、「すぐに要求を聞いてあげたい」という気持ちに。今泉氏によれば、猫を飼ったことがない人でも「要求のゴロゴロ音+鳴き声」を聞くと、いても立ってもいられなくなるという。もしかしたら、私たち人間は、お猫様に仕えるようにできているのかもしれない。

 他にも本書には、日常の中で抱く素朴な疑問への答えが惜しみなく収録されている。中には、「なぜ猫は飼い主に肛門を見せてくるのか」「飼い主が変装したら見分けられるのか」など、コミカルな視点から猫の本音を解説したものも。

 人間と猫は同じ言葉が話せないから、愛猫に粗相や思わぬ攻撃をされると、互いの間に溝が生じてしまうことがある。けれど、猫は嫌がらせをしたいわけではない。一見、問題のように思える行動の裏には、飼い主さんへの愛情が大きく関係していることだってある。

 だからこそ、困ったり悩んだりした時には本書を開き、猫の心の声に耳を傾けてみてほしい。人との違いを知り、受け入れることができたら、私たちはもっと快適に楽しく、猫と共生していける。

 “マイペースで気まま”という言葉で語られやすい「猫」という動物は多くの秘密と本音を秘めた、最高のパートナーだ。

■古川諭香
1990年生まれ。岐阜県出身。主にwebメディアで活動するフリーライター。「ダ・ヴィンチニュース」で書評を執筆。猫に関する記事を多く執筆しており、『バズにゃん』(KADOKAWA)を共著。

■書籍情報
『ねこほん 猫のほんねがわかる本』
監修:今泉忠明
著者:卵山玉子
出版社:西東社
価格:本体1,100円+税
https://www.seitosha.co.jp/book/isbn-9784791628117.html

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