丸山ゴンザレス×八尋美樹が語る、インド旅行の不思議な魅力 「帰ってきたら経験者同士の共通言語になる」

丸山ゴンザレス×八尋美樹が語るインド

インド人男性は日本人女性に弱い?

丸山:八尋さん、インド料理はどうですか? インドに行って、毎日食べていたりすると飽きたりしませんか?

八尋:私自身は、インドに行ってる間はそんなに飽きないですね。でも、自分は日本人だなと思います。赤福餅とか鍋とか美味しいなって思いますもん。

丸山:以前、中級くらいのホテルで朝食バイキングがあるところに行ったんですけれど、バイキングのメニューが全部カレーで、やっぱりインドだなと思ったんです。でも、バックパッカー時代にその辺の店で食べていたカレーより明らかに美味しくて、ちゃんとした店に入ると違うんだなと。その辺で売っているカレー色した塩水とは全然違う。

八尋:ちゃんとしたお店は、理論に基づいたスパイスの使い方をしていますよね。私、ツアーでは絶対に5つ星ホテルしか使わないことにしていて。昼夜は皆さんに現地の食にチャレンジしてもらっているので、朝ごはんくらいは良いホテルのトーストとかオムレツとか、インド食以外も食べられるようにしようと。ところが皆さん、ビュッフェでもインド食をモリモリ食べていて、そこまで気を使う必要はなかったのかなと思いました(笑)。外に行ったら行ったで、俳優さんが好きだと言っているビリヤニを食べに行ったり。

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丸山:ツアー中の安全性についてはどうですか? インドは治安が良いとは言えない部分もあるじゃないですか。

八尋:そこはすごく気を使っていますね。一応、女性の方はなるべく目立たないようにしましょうとアナウンスはしますが、ハイデラバードは観光地ではないので、15人くらいで歩いて目立たなくするのは絶対に無理です。だから、私が四方八方にガンを飛ばしながら歩いて、ことあるごとに「人が話しかけてきてもスルーしてください」と伝えています。それでも話しかけてくるインド人には「私のお客様に手を出すな」と伝えたり。ハイデラバードは、夜に1人で裏路地を歩かない限りは全く問題ないんですけれど、私がお連れしている皆さんは向こうからすると珍しくて可愛らしい日本人女性なので、ナンパが絶えません。

丸山:基本的なインド知識として、外国人の旅行者はカーストが関係ないから、日本人は全方位から狙われますよね。金持ちから貧乏人まで、全員が狙ってくる。

八尋:15歳だろうが75歳だろうが、全く関係ないですね。おじいちゃんだからと言って油断はできません。日本人の女性は、話しかけられたら応えないといけないと思って育ってきているから、笑いかけられると笑顔で応えたりしちゃうんですけれど、インド人の男性の中には、それだけで瞬殺で恋に落ちちゃったりする人もいるんです。異性への免疫のない中学生の男子みたいな感じで、会ったばかりなのに「I love you.」とか言い始める人もいます(笑)。

丸山:でかい声でちゃんと「No」を言わないと、こちらの主張を理解してくれないことが多いですよね。はっきり言わないと、本気だと捉えてくれない。

八尋:私もはっきり言うようにしているだけなんですけれど、インドでは怒ってばかりいるように見えるかもしれません。昔、友達に「怖い」って言われたこともあります(笑)。それで最近は、静かに品良く怒る方法を考えていて。ドスを効かせて一言だけ言って、突然テーブルをバーン!って叩いたりとか。そうすると、「本気で怒っている」というのが伝わりやすいなと。怒鳴り散らすだけだと彼らからリスペクトはされないので、マダムらしい言葉遣いでしっかり目を見て話して「あの人はちゃんと丁寧に扱わなければいけない人だ」と思ってもらえるように努めています。

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