『PRODUCE 101 JAPAN 新世界』に膨らむ期待 INI、オーディション期に起きた成長のドラマを振り返る
JO1、INI、ME:Iを輩出したオーディション番組『PRODUCE 101 JAPAN』の新シリーズ『PRODUCE 101 JAPAN 新世界』が、3月26日より配信される。今回は『新世界』という名の通り、Leminoでの国内配信や国民投票だけでなく、Mnet Plusにて全世界に配信され、国外からの“SEKAI投票”も行われる。練習生公開に先駆け、1月23日、24日にはトレーナーとして仲宗根梨乃、Kevin Woo、KAITA、安達祐人、川畑要(CHEMISTRY)の参加が発表された。着々と熱が高まり始めている中、本稿では『PRODUCE 101 JAPAN SEASON2』から誕生したINIのメンバーのオーディションの様子とそこからの進化を振り返り、新シリーズへの期待を膨らませたい。
『PRODUCE 101 JAPAN SEASON2』を振り返って、スキル面での成長が特に著しいのは、やはり歌もダンスも未経験の中、夢に飛び込みINIとしてのデビューを勝ち獲った佐野雄大だろう。オーディション初期から癒される笑顔と自然に人を惹き付けるスター性で人気を博していた彼だが、番組が進むにつれてその人気と実力の差に負い目を感じているような場面も見られた。オーディションでは激しいダンス曲に挑戦したりと人一倍の向上心を持つ姿が印象的だったが、デビュー後もぽかぽかとした明るいオーラはそのままに、ぐんぐんスキルを磨いている。当初の無垢な魅力を失うことなく努力を積み重ね、立派なアイドルに進化した。
心に沁み渡る透き通った美しい歌声が、当初から唯一無二の武器であった藤牧京介。しかしダンスは未経験であり、圧倒的にスキルの高い歌とそれに一歩追いつかないダンスとのギャップに苦しんでいた様子も見られた。オーディション中はチームメンバーやトレーナーの教えを真っ直ぐに受け止めて、スポンジのように吸収していたが、INIとしてデビューしてからもそれはさらに加速してスキルは向上し続けている。運動神経の良さを感じさせる体幹の強さとそれを活かしたダンスが持ち味で、最新シングル『THE WINTER MAGIC』のカップリング曲「True Love」のパフォーマンスビデオでは、ソロパートでセンターに立ち、伸び伸びと軽やかな舞いを披露。歌だけにとどまらないスキルの高さを見せた。
ダンサーとしての経歴でオーディション登場時から注目を集めていた西洸人は、ダンスグループを引っ張ってきた。審査期間には、ダンスのスキルだけで満足することなく、オーディションを通してラップに挑戦。当時は力のこもったラップが強みであるように思えたが、INIとしてデビューを果たしてからは、さまざまな楽曲を通して息の混じったラップや特徴的なフロウを乗りこなすなど、唯一無二の魅力を開花させている。『PRODUCE 101 JAPAN SEASON2』では作詞にも挑戦し、苦戦する姿がフォーカスされていたが、今ではグループの楽曲制作に携わったり、自身が手掛けたソロ曲を配信したりと、作詞作曲の面でも積極的に音楽にアプローチしている。当時綴った〈「もうダンサーじゃない」〉というリリックの通り、踊るだけではなく歌う/創るという面から音楽との距離をぐっと縮めているメンバーだ。
尾崎匠海はオーディション前からグループで活動していた経験を持ち、歌とダンス両方の高いスキルで放送開始から存在感を示していた。オーディション中は未経験者を引っ張る練習生として初回から上位をキープし続けていたが、その圧倒的な実力とは裏腹に、「夢が叶っていなくてここに立っている」と話すなど、挫折を経験していたことによって自信を失っている様子も窺えた。しかし、番組を通して練習生、トレーナー、国民プロデューサー(視聴者)からの多くの愛に囲まれ、番組が進むごとに堂々と、そしてはつらつと歌い上げる姿がさらに光るようになったと感じた。また、オーディション中には爽やかな楽曲の似合う印象が強かったが、INIになってからは喜怒哀楽を爆発させるような芯のある力強い歌声でグループを支えている。
どんな経歴を持っていても、あるいは持っていなくても、アイドルデビューを目指す花道へ歩みを進めることができるのが『PRODUCE 101 JAPAN』の特徴だ。新シリーズにも個性豊かな練習生が登場してくれることだろう。無限大の可能性を秘めた原石との邂逅を楽しみにしたい。

























