AKB48 下尾みうを支えるK-POP楽曲 IZ*ONEの活躍を見られなかった時期から、グループを支える存在になるまで

AKB48 下尾みうを支えるK-POP楽曲

原点に戻る時に聴く「夢を見ている間」

[ENG sub] PRODUCE48 [단독/최종회] 꿈을 꾸는 동안 생방송 무대 180831 EP.12

ーー最後に選んだのがIZ*ONEの「夢を見ている間」、これはIZ*ONEとしてはもちろん『PRODUCE 48』内で歌われた曲としても知られています。

下尾:これはただただ懐かしいというか。まさに『PRODUCE 48』期間の“夢”としても捉えられるなって私は思っていて。この歌詞を聴くとあの頃のことを思い出します。

ーー『PRODUCE 48』時代の曲は普段から聴きますか?

下尾:基本聴かないです。唯一聴くのがこの曲ですね。

ーーどういう時に聴きますか?

下尾:やっぱり、この曲は原点に戻りたい時に聴きます。いろいろ考えすぎちゃってこんがらがってきた時とかに、一回ゼロに戻ろうと思ってこの曲を聴きます。

ーーあの時の気持ちを思い出すというか、

下尾:勇気を出して挑戦したものだったので、勇気をくれる曲ですね。

「正直絶対デビューできると思っていた」『PRODUCE 48』ファイナルを振り返って

ーー下尾さんはこの番組で大きな反響を残しました。先ほど、『PRODUCE 48』は「なんでも挑戦すると決めていたから挑戦した」とおっしゃっていましたが、出演を決めた時はこのような反応を想像していましたか?

下尾:想像してなかったです。当時はとにかく頑張らないという気持ちが強くて。そうしたら「Peek-A-Boo」(Red Velvet)を歌った時のYouTube動画がすごく再生されていて。それからは「Peek-A-Boo」(Red Velvet)以上のものを見せられるかというプレッシャーもありました。

ーーそこから一気に日本での知名度が高くなりました。当時はどんな心境だったのでしょうか。

下尾:嬉しかったです。この番組をきっかけに選抜入りするという夢が叶いましたし。私、番組に参加する前に“ウィッシュジャー”っていう願いを書いた紙を星型に折って、透明の瓶に入れてたんですよ。それを番組が終わってから開けてみたら、ほぼほぼ叶っていて、すごく嬉しくなりました。やっぱり願いは書くべきなんだなってその時すごく思いました。

ーーその後も順調に活躍してファイナリストに残ります。

下尾:当時は正直絶対デビューできると思ってました。直前に発表された順位が10位でしたから。今まで挑戦してきたオーディションはあまり良い結果を残せなくて。この番組の中間発表でこんなに良い結果になっているのを見て、もしかしたらこのままデビューできるかもしれないっていう希望が湧いていました。

ーーしかし、結果はあと一歩のところで落選となりました。当時のことは応援していた方もショックを受けていた方が多かったように感じます。

下尾:最初は信じたくなかったです。その時に初めてファンの方の顔を見るのが怖いなと思いましたね。合格できなかったことに対する言葉を見るのが怖くて。かわいそうって見られるのが嫌でした。

ーーその後、帰国すると多くのファンの方が下尾さんを迎えることになります。

下尾:いろいろな反応がありましたけど、みんなが「お疲れ様」って言ってくれて、本当にファンの方に救われて、もっと頑張りたいなって思いました。でも帰国してしばらくするとIZ*ONEの活躍がすごくて。それで一時期テレビも見れない時もありました。自分なりに自分の人生を自分らしく歩みたいのに、みんなの活躍を見ることで自分を卑下して自分の活動を頑張れなくなるんだったら、自分が頑張るためにも前向きになるためにも見ない方がいいなと思って。

ーー自分のために見ないようにしていたんですね。

下尾:そうですね。前に進むためにそうしていました。当時はまだ気持ちの整理がついていないことも多くて。それに、あの時はコロナ禍に入ったこともあって、AKB48の活動も結構不安定な時期だったのもあったのかもしれないですよね。

ーーそうだったんですね。そこからIZ*ONEを応援できるようになったのはいつ頃からでした?

下尾:解散してからです。ひいちゃん(本田仁美)と話せるようになってから、自分の中で整理できるようになりました。

AKB48で学ぶ“意志の強さ”

ーー番組が終了した後、オーディションに参加したメンバーでは韓国に挑戦の場を移す人も多かったですが、その中で下尾さんはAKB48として活動を続けていますね。

下尾:私の中では「今頑張らないでいつ頑張るんだ」っていう感覚が強かったです。AKB48には昔私がテレビで観ていたようなメンバーさんがたくさんいて、そのメンバーさんと一緒に活動できていることがすごく嬉しかったので、今学べることがたくさんあるんじゃないかと思って。先輩をたくさん見て吸収できることもあると思いますし。それで、まだAKB48にいたいなと思って。

ーー今、その時の選択を振り返ってみて、AKB48で何を学べたと思いますか。

下尾:AKB48では「意志の強さ」を学べたなと思います。自分を持つことの大切さというか。これだけメンバーがいる中で自分の色を出すことって難しいし、人と比べてしまったりもするし。AKB48は毎回ライブに出るメンバーも違うし、人数も多いから、ものすごく流動的ですよね。ポジションも歌割りも比べられるようなことが多い中でも、いろいろなメンバーの存在を受け止めて、学べるところを吸収していって。そういう中で自分らしくあり続けること学びましたね。

ーー下尾さんは今のAKB48をどのように見ていますか?

下尾:私個人としては、新しいAKB48を私たちが引っ張っていくんだぞっていう気合いを持って臨んでます。自分が引っ張るって気持ちですね。これまでもそう思ってたんですけど、先輩方がいてくださったので、頼ってしまっていたというか。もっとメンバーのことを支えていきたいなって思っています。

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