THE JET BOY BANGERZ、『JET BOY』と共に新境地へ プロダンサー×アーティストの可能性、挑戦が導く進化

10人組ダンス&ボーカルグループ・THE JET BOY BANGERZ(以下、TJBB)が、1stアルバム『JET BOY』をリリースする。デビューから約1年半の作品と新曲が詰まった同作は、2月5日にデジタル、2月19日にCDリリースされる。また、3月3日、5日には初の単独ショーケースライブ『THE JET BOY BANGERZPREMIUM SHOWCASE LIVE~JET BOY PARTY~』も開催決定。ますます勢いに乗るTJBBメンバーの中からボーカルの宇原雄飛、パフォーマーの田中彰、桑原巧光、古嶋滝の4人に話を聞いた。(高橋梓)
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ほかのメンバーから見たグループ内での“役割”とは?
ーーもうすぐメジャーデビューから1年半が経ちますが、現在のグループの状態はいかがですか?
宇原雄飛(以下、宇原):すごくいいですよ。
古嶋滝(以下、古嶋):すっごくいいね! 結成して約2年ですが、それ以上一緒にいるぐらいの感覚です。
桑原巧光(以下、桑原):毎日一緒にいますからね。
古嶋:デビューして約1年半、さらに絆が深まってるとも感じます。プライベートの部分だけじゃなくて、パフォーマンスにおいてもそうですね。場数を踏ませてもらって、その間にみんなで話し合いや試行錯誤を重ねてきた結果が結びついてきていて。阿吽の呼吸みたいなものが生まれつつあるのかなと感じています。
ーーグループの中で変わったことと、変わっていないことを挙げるとすると?
古嶋:変わってないことは遊び心!
桑原:より遊んでますね。
宇原:うるさいとか(笑)?
田中彰(以下、田中):逆に変わったところってなんやろな~。
古嶋:いっぱいあると思うよ。だって、顔つきも変わってるし。
田中:髪色とかもね。結成当初は黒で統一していたんです。それが今ではいろんな色になりました。それと、役割。自分はどういうことが得意なのかがわかってきたというか。こういう時には前に出て、こういう時はサポートして、というのが明確になりました。僕たちは自分たちで楽曲を作っているので、パフォーマンス面での役割もそうですし、メディアに出させていただく時も誰がどういう感じでやるかという棲み分けができてきたなと感じます。

ーーそれに近しい部分もお聞きしたかったのですが、今のグループ内でどんな役割を担っているか、ほかのメンバーからどう見られていると思うかも教えていただけたらな、と。
田中:じゃあそれぞれの印象を言っていこう。
古嶋:雄飛くんは冷静! DEEP SQUADで先にデビューしていたこともあって、一歩引いたアーティスト目線、ボーカリスト目線で物事を見てくれるんですね。パフォーマーが気づかない部分を投げかけてくれることも多いので、とても勉強になります。僕は勢いやテンションで発言してしまうことが多いのですが、雄飛くんが冷静な目で意見をしてくれるので、考え方が変わることも多いんですよ。すごく助かっています。
桑原:ボーカル陣の中でもまとめ役になってくれていますね。それに、音源やステージング、ライブ構成などではリーダーのような立ち位置で引っ張っていってくれています。
宇原:(照れくさそうに首元のリンパをもみほぐし続ける)
田中:彼は照れ隠しでマッサージをしています(笑)。
宇原:いやぁ、嬉しいですね。やっぱり音源やライブはガッツリやっていきたいと思っているので。
田中:制作含めていろいろやってくれてるもんね。
宇原:うん。そこでチームを支えられたらなって思っています。
田中:音楽を制作できる人がチームにいるってとても大きなことなんですよ。僕はできないので、担ってくれているのは頼もしいというか、嬉しいというか。
古嶋:しかも、対グループ外では“顔”という役割をやってくれていて。センターとしていてくれるのも嬉しいです。
田中:あ、またリンパマッサージしてる(笑)。

ーー(笑)。田中さんについてはいかがですか?
宇原:絶対的リーダーです。
桑原:安心感がありますね。
田中:(首のリンパをマッサージしながら)嬉しい!
古嶋:彰くんがいないと、この2年間きつかったと思いますよ。イベントに出演させていただく度にいろんなトラブルがありましたけど、常にチームの士気を高めてくれたり。あと、意見もまとめてくれますね。僕らは10人という大人数なのでバラバラの意見になることも珍しくないのですが、全員の意見を聞いて、間を取ってまとめて共有してくれるんです。僕らがバランスのいいグループなのは、本当に彰くんのお陰だと思っています。
田中:(宇原に向かって)なんか首元マッサージしたくなってくるわ(笑)。
宇原:でしょ!?
ーー(笑)。田中さんはもともとそういうタイプだったのですか?
田中:僕はお姉ちゃんがいるので今までは先輩についていくタイプでしたが、TJBBの中では一番年上だし、リーダーというポジションをいただいたことで変わったかもしれませんね。みんなすごく意欲があって意見がたくさん飛び交うグループなので、意見を聞くことが一番大事だなって思って。「意見を言いやすい」、「意見を聞きやすい」という環境を作ることを意識しました。でも、リーダーは初めてだったので不安もあって。巧光はD.LEAGUEで同じチームということもあって、最初の頃はよく相談していましたね。
古嶋:よりリーダーっぽくなってきているよね。リーダーだから厳しいことも言わなきゃいけないじゃないですか。最初の頃は「これ言っても大丈夫かなぁ」という相談をされることもありましたが、最近は締める時は締める、ふざけるところはふざける! バランスが素晴らしくて、すっごくリーダーやなぁって思っています。
ーーTJBBを通して素晴らしいリーダーが誕生したんですね。では桑原さんについてはいかがでしょうか。
古嶋:怪物だよね。“令和の怪物”っていう名前がつけられたほどで、「彼のパフォーマンスを見ればTJBBがどんなグループなのかがわかります!」みたいな。巧光くんのダンスは強烈だし、ダンスでいつも引っ張っていってくれています。
田中:巧光に合わせて自分たちもやっていくというか 、TJBBスタイルの核ですね。本当に感性がクリエイターなんです。それに巧光がいたからいろんな番組に出演させていただけていますし、すごく助かっています。
桑原:嬉しい……。
古嶋:このグループが大きくなるためのキーマンだと思います。早稲田卒だから『クイズプレゼンバラエティー Qさま!!』(テレビ朝日系)も出てるしな!
宇原:ダンスできて早稲田出身なんて、エグいっすよ。
桑原:(笑)。嬉しいですね。でも、結成当初はアーティストとダンサーの違いを痛感していて。自分のダンサーとしての考え方がエゴになってしまうんじゃないか、こだわりがアーティストとしての成長のストッパーになってしまうんじゃないかと思っていました。そういった考えから、少しだけ自分を出せないでいた時期もあったのですが、みんなが「いっちゃってくださいよ」とか「やっちゃえよ」とか言ってくれて。徐々に自分を出せるようになったことで、「ダンサーとして培ってきた考え方を出すことがグループへの貢献になるのかも」と思えるようになりました。

ーーいい仲間ですね。古嶋さんについてはどうでしょうか。
田中:あんまりないですね、印象。
桑原:嘘つけ(笑)!
古嶋:(無言で首元をマッサージする)
宇原:早い、早い(笑)! 滝はチームの核ですね。
田中:核が2人いる!?
宇原:核被りしちゃった(笑)。
田中:アクセルっぽい感じだよね。
宇原:そうそう。僕たちって“元気”、“熱い”という印象を持たれることが多いのですが、多分それは滝がいるから。滝がかますからほかのメンバーも「俺もかまさなきゃ」ってなっているんです。先頭に立ってパワフルにパフォーマンスしてくれている存在ですね。
ーー起爆剤みたいな。
古嶋:あ、起爆剤ってかっけぇ! キャッチコピー「京都が生んだTJBBの起爆剤」でいいじゃん!
宇原:京都が付くと、はんなりすんなぁ(笑)。
田中:でもリハーサルも効率的に進めてくれるし、まとめてくれるのでリーダーとしてはめちゃくちゃ嬉しいです。得意分野で引っ張ってくれるので、僕は違う部分を重点的にできますし。
桑原:カリスマですよね。どこにいても目に入っちゃうという声をよく聞きます。先輩方と一緒に大人数でライブに出演させていただく時でも輝けるのは、本当にすごいなとメンバーとして思っています。
古嶋:すごく嬉しいですね。別になんも考えんとやってるんですけどね。僕、お母さんが元気なんですよね。そのパワーがきてるのかも。これからも引っ張っていきたいですね。