“芸能界No.1” THE JET BOY BANGERZ 桑原巧光、ダンスで起こす革命 初代キングに輝くまでの歩み
2月10日、芸能界のダンス自慢たちのNo.1を決めるダンスバトル番組『「プロフェッショナルランキング」★KING OF DANCE★』(TBS系)が放送された。超特急・ユーキ、GENERATIONS・中務裕太、THE RAMPAGE・浦川翔平、INI・木村柾哉というダンス&ボーカルグループ界の並々ならぬダンス実力者が集結した中で、初代キングに輝いたのが、THE JET BOY BANGERZの桑原巧光だ。
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引き続き生放送でお送りします⚡️芸能界ダンス頂上決戦 開幕🌟
芸能界ダンス自慢たちが集結し🕺
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— プロフェッショナルランキング【TBS公式】 (@tbs_hranking) February 10, 2025
番組では三つのラウンドごとに、5名のジャッジ(審査員)が各100点満点でパフォーマンスを評価。最初に言っておくならば、今回のショーケースは全てにおいて彼の強みであるポップダンスがふんだんに取り入れられた内容だった。1st ROUNDは4名のサポートダンサーを自由に選び、構成のあるダンスを披露する「プロデュースバトル」。桑原は同じく現役Dリーガーとしても活躍するTHE JET BOY BANGERZのパフォーマー、田中彰、古嶋滝、佐藤陽、佐藤蒼虎を選出し、楽曲にはビリー・アイリッシュ「You Should See Me in A Crown」を選曲。5人が一つの生命体のようにうごめき、見事なプロデュース力で曲の世界観を可視化した。続いて、課題曲10曲の中から1曲選んでソロダンスで魅せる2nd ROUNDの「テーマダンスバトル」では、Creepy Nutsの「オトノケ」を選曲。着ていたフーディの紐をピンと張り、ラップ&DJならではの強く弾むビートを巧みに用いた音使いの上手さで見る人を脱帽させ、2位と差をつけて首位通過を果たした。
自身が最も得意な渾身のダンスを披露するFINAL ROUNDで見どころとなったのは、やはり、所属会社の先輩でもあるTHE RAMPAGE・浦川との“LDH対決”だろう。浦川がアクロバティックで突発的かつ予測不可能な動き、そしてカリスマ性で場を惹きつけるタイプだとすれば、桑原のスタイルは、どんな相手を前にしてもびくともしない安定感あるスキルで場を感嘆させるタイプとでも言うべきだろうか。選曲したのはSHOW-GO「Silver」。音楽と一体化し、気持ちいいほどに音ハメしていく王道のブガルー・スタイル(ブーグ・スタイル)に、所々ウェーブが特徴的なアニメーションダンスを折り混ぜるそのダンスは、緻密に計算されたダイナミックな緩急で見る者の目も耳も飽きさせない。気付いたらあっという間にパフォーマンスが終わっていた、という次第だ。結果としてジャッジ5名の満場一致で桑原が初代キングに輝いたが、FINAL ROUND前に「ダンスを多くの人に届けるためにアーティストに挑戦したので、今日もより多くの人に届けられるように頑張りたい」、優勝後に「たまらなく嬉しい。勝負事は大好きなので勝てて嬉しいが、決して優劣を決めた訳ではないと思うのでまだまだ精進したい」と素直に語った言葉にこそ、彼の魅力が詰まっていたと思う。
ここで、あらためて彼のバックグラウンドと直近の活躍を振り返りたい。桑原は2000年生まれの24歳。2021年のリーグ創設当初、つまり彼自身が大学2年生の時から、世界最高峰のプロダンスリーグ・D.LEAGUEでCyberAgent Legitのリーダー(当時リーグ最年少リーダー)を務めている傍ら、2023年にはLDH所属のダンス&ボーカルグループ・THE JET BOY BANGERZでアーティストデビューを果たし、パフォーマーとしても活躍している。Dリーガーとしては2週間に1回のペースでゼロから作品を作ってパフォーマンスし、アーティストとしてもフルで活動をするという、大谷翔平も仰天するような超ハイレベルかつハードな“二刀流”の体現者である。メインジャンルはポップダンス。筋肉を弛緩させた状態から強く弾く「ヒット」と、全身をアイソレーションさせる「ウェーブ」の動きを組み合わせて踊る、ストリートダンスの一種だ。