NiziUが歌う“夜明け”を迎えた新たな旅路 『AWAKE』はさらなる飛躍を予感させる1枚に

CD Chart Focus

参考:https://www.oricon.co.jp/rank/ja/w/2025-02-17/

 2月17日付(2月11日発表)のオリコン週間アルバムランキングによると、NiziUの『AWAKE』が売上推定枚数187,276枚で1位を記録。その後、FANTASTICS『Dimensional Bridge』が66,169枚で2位、GENIC『if』が25,103枚で3位と続いた。

 今回取り上げるのは、NiziUの1stミニアルバム『AWAKE』。本作は映画『恋わずらいのエリー』主題歌「SWEET NONFICTION」や、Mrs. GREEN APPLEの大森元貴が作詞・作曲・プロデュースを手掛けた「AlwayS」など計8曲が収録されている。

 本作からいくつかの楽曲をピックアップしてみたい。

 ミニアルバムの1曲目を飾る「YOAKE」は、どこか哀愁のあるメロディとネオシティポップ的な音作りが心地よい1曲。マイナー調の旋律やキーボードの音色に大人の落ち着きが感じられ、真昼の明るさというよりはこれから朝日が昇っていくような明け方のムードが漂っている。歌詞に目を向けると、主人公はこれまで不安を抱えつつも生きてきたが、これからまだ見ぬもっと広い世界へと進もうとしている。〈本当は少し怖かったし〉と本音を吐露しながら〈夢の向こうの夜明け〉と現在の自分たちの状況を歌っている。

NiziU(니쥬) 「YOAKE」 M/V

 そこから一気にアクセルを踏み出すのが、2曲目「SWEET NONFICTION」。恋愛を避けていた主人公が一歩前へと踏み出す心境を描いたアップテンポなダンスナンバーのこの曲は、〈「ヒロインにはなれない」とか/「恋には縁がない」なんて〉と、奥手で弱気な自分を否定した後、〈もう 卒業します!〉と元気に歌い放つ宣言的フレーズが印象的。ポップで弾けるような痛快さがある。

NiziU(니쥬) Digital Single「SWEET NONFICTION」M/V

 そのあとはバラエティ豊かなサウンドで攻めていく。3曲目「Buddy Buddy」は、明るく爽やかなサウンドの中で友情を歌う曲。歪んだロックギターがサウンドに取り入れられたエネルギッシュな5曲目「Life is Beautiful」は、抜けのよい伸びやかなボーカル表現が美しい。クールなラップも織り交ぜた多彩なボーカル表現を楽しめる。

NiziU 「Buddy Buddy」 (Official Audio)

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