LE SSERAFIM、自分たちを突き動かす“夢中”と“情熱” 4thミニアルバム『CRAZY』で見せる新しい姿
LE SSERAFIMが8月30日、4thミニアルバム『CRAZY』をリリースした。それにともない8月29日、韓国でメディア向けのショーケースが行われた。
白と黒のモノトーンで統一された衣装に身を包んだ5人。舞台に上がると、まずはタイトル曲「CRAZY」のパフォーマンスを初披露した。EDM系ハウスジャンルの同楽曲では今回、メンバーがヴォーギングダンス(腕と足を大きく使いながらモデルのポージングをイメージして優雅に踊るダンス)に初挑戦している。
規則正しく刻まれるビートと洗練されたメロディラインが心地好さを誘うサウンドのなかで、体全体をしなやかに使った美しいポージングが取り入れられている振り付けを披露する5人の姿はまさに圧巻。自信に満ち溢れた表情もパフォーマンスのひとつのスパイスとなっており、曲が終わるまでの約3分間、一瞬たりとも目を離すことができない不思議な引力を感じさせるステージだった。
代表質問では、タイトル曲「CRAZY」のコンセプトについて、まずはSAKURAが回答。SAKURAは「この曲はEDM系ハウスジャンルで、私たちも初めて挑戦する音楽です」「自分を狂わせる何かに出会った時のスカッとする快感、心躍る感情を表現したのですが、曲のメッセージとジャンルが本当にぴったりだと感じています」とコメントした。HUH YUNJINは「初めて聴いた時から、すごく盛り上がる曲だなと感じました」「私たちの明るいエネルギーをお見せできる楽曲です」と曲の特徴を説明。KIM CHAEWONは今回のミニアルバム『CRAZY』を前作と同時進行で準備していたことを明かしながら、「2曲(前作タイトル曲『EASY』と今作『CRAZY』)ともまったく雰囲気が違っていて、毎回新しい姿をお見せできるなと思いました」と、新しい挑戦をポジティブにとらえていることを語った。
初挑戦したヴォーギングダンスについては、HUH YUNJINが「表現力が非常に重要なダンス」とポイントを挙げると、SAKURAも「コアな力が本当に必要」「筋力トレーニングには本気で取り組んでいますが、動作が簡単ではなく、片足で立つポーズは最初はバランスを取ることすらできませんでした」とその難しさについて語る。HONG EUNCHAEも、振付師に手の使い方について具体的な指導を受けたと明かし、「(アドバイスを試しながら)ヴォーギングならではの味を出そうと努力しました」と、パフォーマンス完成までのエピソード教えてくれた。
「CRAZY」のMVには、アメリカのヴォーギングダンスチーム・Iconic House of Juicy Coutureのダンサーが出演している。KAZUHAはそのことについて、「撮影のためにわざわざ韓国まで来てくださった」「即興で合わせたシーンもあるのですが、その時の楽しかったエネルギーがMVにも表れている」と語り、MVの見どころと合わせて撮影秘話を振り返った。
アルバム全体のコンセプトについては、HONG EUNCHAEが「『LE SSERAFIMと一緒に一度CRAZYになろう』という簡単なメッセージを込めたアルバムです。誰もが一度は経験しているはずの、心躍ることに直面したときのぐらっとする感情を(アルバムに)込めました」とコメント。KAZUHAは「心躍ることにすべてを捧げられる情熱的なチームだと感じてもらえると思う」と、アルバム全体を通じて表現できたものが何なのかを強調した。KIM CHAEWONは、今作の制作を通じて自分たちが夢中になっているものと改めて向き合ったといい、「(メンバー間で夢中になっているものが)似ていて不思議でした。私たちは、このLE SSERAFIMというチームと、この仕事に“CRAZY”になっているんです」と語る。HONG EUNCHAEはその言葉を引き継ぎ、「幼い頃から歌ったり踊ったり、舞台に立つことが好きでした」「夢中になっていたら、ありがたいことに今ここに立つことができています」と、今作のコンセプトも彼女たちの物語が起点となっていることを窺わせた。
今回、5曲目に収録された「미치지 못하는 이유 (Crazier)」でHUH YUNJINがメインプロデューサーを務めている。彼女は自身が大きな役割を果たすことになった経緯について「プロデューサーの方たちが、『YUNJINの考える“CRAZY”を見せてほしい』と提案してくださった」と説明すると、「(楽曲には)夢中になれる人生も、夢中になれない人生も、すべて美しいというメッセージを込めました」とコンセプトを明かした。楽曲の制作過程ではメンバー間で多数の話し合いを行ったといい、「私たちの話はもちろん、同じ世代を生きる人が共感できる話を盛り込みました」「とても愛情を持っている曲です」「おもしろい挑戦でしたし、メンバーや自分についてもっと知ることができたと思います」と、制作過程を通じて大きな学びがあったことを語った。
HUH YUNJINがディレクションを行った同楽曲のレコーディングについて、KAZUHAは「メンバーであることを忘れてしまうほど、プロのプロデューサーと作業するかのようにスムーズにレコーディングすることができました」と振り返る。KIM CHAEWONも歌の収録過程を思い出しながら、「むしろ彼女のほうが緊張していて可愛かった」と笑顔でコメントした。