YU、アーティストとしての成長を見せたデビュー4周年イベント 次なるライブも期待させるトークとパフォーマンス

YU、デビュー4周年イベントレポート

 アーティスト/俳優として活躍するYUが、8月12日にデビュー4周年を迎え、8月11日、12日の2日間に4公演のライブイベント『YU Debut 4th Anniversary Live Event~THIS IS YU~in TOKYO』を東京・よみうり大手町ホールで開催した。本稿では、デビュー当日、12日の昼公演の模様をレポートする。

 大学進学を機に名古屋からルーツである台湾へ渡り、2020年8月12日に台湾でEP『我的夜無所事事』でデビューしたYU。デビュー1周年の2021年8月12日から日本でもアーティスト、俳優としての活動をスタートさせ、ドラマ『何曜日に生まれたの』(2023年/ABCテレビ・テレビ朝日系)の俺様キャラで人気を高めた。このデビュー4周年イベントでは、8月11日にリリースされたシングル『弱虫/remembering』をメインとしたライブを披露。オリジナル曲7曲に加え、ファンの投票によりその場で選ばれたJ-POPのカバー曲や中国語のカバー曲など計9曲のライブと、トークを展開した。

 生バンドの奏でるサウンドに乗せて、疾走感ある新曲「弱虫」でライブは幕開け。イントロで両手を拡げたYUは、ファンの大きな歓声を受け止めて歌いだす。アコースティックギターを抱えてアップテンポの「夢中」を続けると、どこかノスタルジーを感じさせるメロディが印象的な「梅雨のち晴れ」では、ステージの端から端まで歩きまわり、しっかり客席を見渡して歌声を届けた。ライブは年明けに行われたバースデイライブ以来。バースデイライブではガチガチに緊張した様子を見せていたが、今回は余裕を感じさせるライブ運びだ。

 会場には日本だけでなく、香港、台湾、シンガポールからのファンも大勢駆けつけており、YUは日本語だけでなく中国語も交えながら客席に語りかける。「初めて長く東京に滞在したときに書いた曲です」と歌ったバラード「アシアト」では気持ちの昂りが感じられる熱を放ち、初めての英語曲となった新曲「remembering」ではドラマチックなアレンジで優しい歌声を届けた。

 トークコーナーでは、ファンからの大きな「おめでとう!」の声を浴びると、「1曲目から盛り上がりすごくて、歌詞をミスっちゃった」と笑うと、「前回も、皆さんが立って盛り上がる姿を見たらアガっちゃって」と意外な緊張ポイントを告白。事務所の先輩である「福山雅治さんのライブを観に行った」という話になると、「やっぱ~、ライブっていいよね」と福山のモノマネも披露したが、「でも、本当にその通りで!」と、YU自身もライブを楽しんでいるよう。

 MCに「日本活動を始めたころは、日本語よりも中国語をしゃべっていた」と言われたYUは、「逆に今は、中国語を話すと驚かれる」のだそう。客席からの「中国語をしゃべって」という声に応え、中国語を交えてトークが続く。

 新曲についてもじっくり語った。初めてゼロから制作に携わったという全英語詞曲「remembering」については、「グローバルに活動したいという想いがあって英語の歌詞に挑戦しました。海外で言葉のキャッチボールができる一歩になれば」という。「弱虫」は、「ネガティブな意味ではなく、弱さは強さということを言いたかった」のだそう。「勇気をもって立ち上がるヒーローをイメージしているから、躍動感ある写真が撮りたかった」と、ジャケット撮影の裏側も明かした。

 2曲の新曲リリックビデオのメイキングビデオも公開された。「remembering」撮影時に天気が心配されると、「撮影になったら太陽が出ました。僕、晴れ男なので!」と言うYUに客席から「えーー!」という疑いの声が上がると、「外ロケで1回も雨降ったことないです。太陽が出てきちゃう。盛ってないです」と終始言い訳。中国語でも釈明したが、こちらもファンが納得しない様子で爆笑が巻き起こった。

 「弱虫」のメイキングでは、冒頭に出てくる印象的な付箋のシーンを「撮影前日に思いついて、コンビニで付箋を3束くらい買って文字や絵を描いた。撮影当日に“こんなのがあるんですけれど”と持っていったら、監督も『いいね』と言ってくれて」とYU発のアイデアであったという裏話も。

 今後の新曲の予定をきかれると、「ライブで盛り上がれる曲がまだ少ないので、一緒に盛り上がれる曲を作りたい」と抱負を述べたが、俳優としても「詳しく言えないけれど」という予定があると話し、会場が沸き立った。

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