Ayumu Imazu、離婚伝説、秋山璃月、Ayllton……『SUMMER SONIC 2024』必見の注目ニューカマー
いよいよ8月17日、18日に開催が迫ってきた毎年恒例の音楽フェス『SUMMER SONIC 2024』。今年はヘッドライナーにMåneskinとBRING ME THE HORIZONを迎え、国内外問わずベテランから若手まで豪華なラインナップが揃う。
多くのアーティストが集う夏フェスは、来場者にとって新しいアーティストを知るきっかけにもなるうえに、アーティストにとってはそのステージを機に飛躍を遂げる場となることも少なくない。そこで、今年の『SUMMER SONIC 2024』に出演する注目のニューカマーをピックアップし、紹介していきたいと思う。
秋山璃月
初日の東京会場「SONIC STAGE」でいきなりトップバッターを務めるのが、あいみょんの対バンツアー『AIMYON vs TOUR 2024 “ラブ・コール2”』に参加したことでも話題となった、2000年生まれのシンガーソングライター 秋山璃月。
昨年リリースされた1stアルバム『サルライター』は、緻密かつ熱量のあるサウンドと、独特の言葉選びによって紡がれるその唯一無二の世界観で多くのリスナーの心を掴んだ。素朴さのなかにもどこかに愛らしさのあるその出立ちは、andymoriやカネコアヤノといったアーティストが好きなら刺さること間違いなし。特に、8月に発表された新曲「記憶喪失」は、どことなく孤独感や諦念のムードが漂うなかにも、確実に前へと踏み出そうという力が感じられる一曲。幕張の観衆にその力強い歌声が響き渡る。
Ayumu Imazu
同じく17日の東京会場「BEACH STAGE」で先陣を切るのが、作詞作曲からダンスの振り付けまで自身で手掛けるAyumu Imazu。「Obsessed」のグローバルヒットから引き続き、7月にリリースされた新曲「Where Do We Go!」が香港で放映中のポカリスエットのCM「ありがとう青春」編のCMソングとして起用され、注目されている。
大阪出身で2000年生まれだが、ニューヨークへのアーティスト留学の経験があり、日本語と英語を自在に操ることができる。音楽性はR&B、HIPHOP、ダンスポップなど、さまざまなジャンルを横断。とりわけ新曲「Superstar」は、ダンサブルなリズムの上で軽やかに歌われるキャッチーな〈舞いな〉のフレーズがクセになる。流暢な英語の発音によるグルーヴィーなボーカルワークも爽快。バイリンガルならではの国境を感じさせない活動で、今後さらなるブレイクが最も期待されるアーティストのひとりだ。
離婚伝説
昨年に引き続き設置されたSpotifyの特別ステージ「Spotify RADAR: Early Noise Stage」に登場するのが、2022年に活動開始した2人組バンドの離婚伝説。彼らにとって初の楽曲「愛が一層メロウ」がラジオや口コミで話題となった彼らの音楽性は、ソウルミュージックやR&Bをルーツとしたものから、日本の歌謡曲、洋楽ロック、そしてポップスまで幅広い。
現時点での最新曲「本日のおすすめ」は、モータウンポップスを彷彿とさせる音作りに、聴き手にやさしく寄り添うようなやさしい歌詞が印象的。中盤で披露される長尺のギターソロがなんともニクい。EP『愛が一層メロウ』のジャケットはサイモン&ガーファンクルのアルバム『Bookends』(1968年)からインスパイアされたもので、洋楽ファンの心をくすぐるその絶妙なセンスも目が離せない。