NEUN、CULUA、MEDA……RK Musicの新鋭Vシンガー徹底解説 三者三様の世界観と歌声の魅力
MEDA
リズミカルなポップスが特徴的なオリジナル楽曲「Sing-ularity」を引っ提げ、NEUNとCULUA同様、『VOICE SPARK』で強烈な歌声を披露し、バーチャルシンガーとしての活動を歩み始めたMEDA。デビュー曲の時点で、歌詞も自らが手掛けており、音楽性と才能をデビュー時点で存分に発揮している。楽曲が持つメロディアスな旋律もピックされるべき点ではあるが、それ以前に聴く人の心を引きつける歌声、歌詞を通じて伝えたい想いや感情を鮮明に伝える表現力がとにかく凄まじい。お洒落で馴染みやすいポップスの伝統を受け継ぎながらも、独自の色合いを加えた新しい音楽性を歌詞や感情の起伏で表現しようとする姿は、歌のスキルだけではなく、音楽に対する愛情がないとできないだろう。AメロやBメロ部分では、感情を押し殺してクールな歌い方を意識しているように見えるが、サビ部分で感情を爆発させたような明るい歌声に変貌し、可憐さも相まって一気に光が差すような光景が広がっていく。
そして注目すべき点は、楽曲の「中途半端な存在“半人間アンドロイド”の“再起の目覚め”」というテーマだ。一見難解さを感じてしまいそうではあるが、半人間アンドロイドの存在意義や葛藤を軸に、楽曲を通して歌にかける想いや、変わろうとする前向きなメッセージが込められている。歌詞に組み込まれたストーリー性を噛みしめることによって、聴けば聴くほど、MEDAが込めた感情や想いが可視化されていくような仕掛けと奥深さは圧巻だ。MVも歌い手の感情を表現するように、晴天の青や夜を演出した暗闇、そしてネオン色調のフォントが目まぐるしくザッピングされており、映像と音楽の組み合わせが本当に楽しい。
そして普段の活動では、歌配信をメインにしており、アコースティックギターでの弾き語りや幅広い年代の音楽をカバーし、配信であっても圧倒的な歌唱力と抜群の感情表現を披露している。
RK Musicは、バーチャルシンガー HACHIやバーチャルガールズデュオ VESPERBELL、新体制でスタートを切ったHIPHOPバーチャルユニット KMNZなど、音楽シーンでメキメキと頭角を現すバーチャルアーティストが多数所属。いずれのアーティストも独自の個性を持っているが、その才能を尊重し、最大限に引き出すクオリティの高い楽曲、映像を発信し続けてきた。今回、NEUN、CULUA、MEDAという3名のバーチャルシンガーが一気にデビューしたことは、事務所にとっても大きなターニングポイントになるだろう。事務所との二人三脚によって彼女たちの才能がどのように花開き、世間に伝播していくのか。今後も目が離せない存在となっていきそうだ。
■リリース情報
CULUA「ベビ・デビ」
配信:https://linkco.re/dQ2V94pH
X(culua0211):https://x.com/culua0211
YouTube:https://www.youtube.com/@CULUAvsinger
TikTok(culuavsinger):https://www.tiktok.com/@culuavsinger
NEUN「Engelslied」
配信:https://linkco.re/gfbMztV7
X(@neun09):https://x.com/neun09
YouTube:https://www.youtube.com/@NEUN09
MEDA「Sing-ularity」
配信:https://linkco.re/YUHtrfp5
X(@medazcd):https://x.com/medazcd
YouTube:https://www.youtube.com/@MEDAzcd