DOBERMAN INFINITY、『D.X』を語り尽くす 10周年ツアーで過去の自分たちからもらった勇気
DOBERMAN INFINITY(以下、DI)が1月15日、5thアルバム『D.X』をリリースした。デビュー10周年を記念した本作は、これまで発表したシングル曲に加えて新曲「Scream」、「Take A Ticket」、「The other story」、「No.1」を収録している。
リバイバルライブを終え、今はライブハウスツアー『DOBERMAN INFINITY 10th ANNIVERSARY ThanX "D6感謝祭"』を回っているDI。さらにアルバムのリリース公演も決定しており、年3本のツアー開催という多忙なアニバーサリーを迎えたといえるだろう。
そんな彼らに新作とライブ、そして来たる11年目について語ってもらった。(小池直也)
アルバム完成間近にできた「Take A Ticket」「Scream」は力を込めた2曲
――10周年アルバム『D.X』完成おめでとうございます。今の心境はいかがですか?
P-CHO:前作『LOST+FOUND』のようなコンセプトありきではなく、本作は10周年イヤーを飾る作品として制作しました。
KUBO-C:シングルをリリースしていたこともあり、必死に作ったという感じはなかったんですね。今のベストを形にできたかなと思います。
――タイトルは「デラックス」という意味でよいでしょうか?
SWAY:それもありますが、グループの「D」と10周年ということでアラビア数字「X」をかけたんですよ。個人的には完成間近に完成した新曲「Take A Ticket」と「Scream」は力を込めたので反応が楽しみです。
GS:今までに取り組んでいなかったアプローチや、自分たちがやりたい要素を新曲で表現しましたね。
KAZUKI:シングル曲は着々と出してきましたが、やはりアルバムの方向性を決めるのは新曲。リリースツアーで披露することを考えながら制作した感じです。
――その新曲について聞かせてください。まずは「Take A Ticket」をリード曲にしたのはなぜでしょう。
GS:ライブで映えそうなトラックに自分たちのイメージがバッチリハマり、男らしさも出せるのかなと。
P-CHO:この曲で今の僕らの勢いを感じてもらいたいですね。最初に聴いた時からスカっとする印象で実際にパフォーマンスするのが楽しみです。
SWAY:歌われているのが何のチケットなのか、聴いてもらった方に想像してもらえたら。
KAZUKI:ちなみに僕が歌っている部分の“ピンポン”は卓球に思われる人もいるかもしれないんですけど、正解を求めるという意味です(笑)。ノリを重視して、このワードを選びました。
――「The other story」はKAZUKIさん色が強い曲だなと感じました。
KAZUKI:そうなんです。メロディの部分を自分があらかじめ作って、その後でメンバーにも聴いてもらいました。
P-CHO:ビートを聴いた瞬間にイメージが浮かんだみたいで、「この曲なら俺、メロディ出ます」と言っていたんですよ。それで僕らも楽しみにしていたのですが、期待を超える楽曲にしてくれましたね。
KAZUKI:R&B調のものだったら、どんなビートでもメロディが出る自信があるんですよ。
GS:ヴァースはメンバーとディスカッションしながら作りました。結果的に共感できるリリックになったかなと。人って「あの時こうだったら」と後悔しがちで、それを言葉にする必要もないと思うんです。でもそれをしっかり言葉にしていくことが、今のDIの世界観にとって必要だと感じたんですよ。 〈あの日もしも 僕がもしも そんなタラレバ/ばかりであふれているこの世界〉と続く部分は特に気に入っています。このサウンドに対して、メッセージ性の強い言葉を乗せたのがポイント。