SARM、冨田恵一とのタッグで開いた“世界”への新たな扉 「Tefu Tefu」の底知れない神秘性
よく見ると「Ai ga shitaino」のジャケット左端には蝶が舞っていたが、まさに古語で“蝶々”を意味するニューシングル「Tefu Tefu」は、「Ai ga shitaino」で標榜した世界観や精神性のさらに先を提示してきたような手応えがある。
前作でのジャージークラブに続き、なんとここではドラムンベースを導入(SARMはデビュー間もない頃からロニ・サイズをフェイバリットに挙げている)。しかも、和楽器や和音階を大々的にフィーチャーすることによって近年の世界的トレンドであるソフトでアトモスフェリックなドラムンベースとは一線を画す、まったく新しい音像を獲得することに成功している。それに応じて、SARMのボーカル表現も従来に比べてぐっとたおやかな魅力を増してきたようだ。
それにしても、“森羅万象”や“花鳥風月”といった言葉がしっくりくるような、この幽玄かつ壮大なサウンドスケープはどうだろう。SARMのアーティスト名には、「太陽(Sun)や月(Moon)のような絶対的な存在になりたい」との想いが込められているが、「Tefu Tefu」をリリースし、ここにきて彼女はいよいよその名前にふさわしい底知れない神秘性をも手中にしつつある。
すでに台湾、香港、タイなどのアジア圏やオーストラリアでもライブ活動を展開しているSARMだが、ドラムンベースを介した日本の伝統音楽のプレゼンテーションは“世界”に対して強烈にアピールし得るポテンシャルを秘めていると思う。この「Tefu Tefu」一発で、7月3日リリース予定のEP『IRiS』も含め、SARMの今後の動向が俄然楽しみになってきた。
※1:https://realsound.jp/2023/11/post-1486493_2.html
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New Digital Single『Tefu Tefu』
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