藤井 風、BUMP OF CHICKEN、L’Arc-en-Ciel、Ado、マカロニえんぴつ……キャリア初の試みで拡張するアーティストの幅
数々のアーティストたちが、“キャリア初の試み”に挑んでいる。その新たな一手は、活動のフィールドや表現の可能性をさらに広げるものとなりそうだ。
直近で目立つのが、夏の大型フェスへの出演だ。藤井 風は、『FUJI ROCK FESTIVAL '26』に初出演が決定。昨年はキャリア史上最多数の海外公演を行い、今年4月には『Coachella Valley Music and Arts Festival 2026』への出演も控えている彼が、満を持して国内外のアーティストが集う日本最大級の音楽フェスのステージに立つのは自然な流れかもしれない。フェスの前後にはアルバム『Prema』を携えた国内アリーナショートツアー、アジア6カ所を巡るドーム&スタジアムツアーも開催される。苗場の地で新たな出会いを生みながら、彼の音楽はさらに幅広い層へと届いていくはずだ。
今年25周年を迎える『SUMMER SONIC 2026』は、これまでにないスケールでの開催となることが発表されている。期待が高まるなか、東京公演の出演者として先日発表されたのが、BUMP OF CHICKENだ。今年バンド結成30周年を迎えた彼らだが、『SUMMER SONIC』は初出演。日本のバンドシーンを牽引し、聴き手それぞれの人生に寄り添う楽曲を届けてきた彼らだからこそ、当日のステージは大きな共鳴が生まれるはず。そして、新たな世代へも彼らの楽曲が広がっていくことだろう。
結成35周年のアニバーサリーイヤーとなるL’Arc-en-Cielもまた、『SUMMER SONIC』に今年初めて出演する。日本を代表するロックバンドとして国内外で存在感を示してきた彼らが、同じく大きな節目を迎える音楽フェスのヘッドライナーを務める意義は大きい。重厚なサウンドと華やかなステージングは、祝祭空間をさらに熱く盛り上げてくれるだろう。世代を超えて受け継がれてきた名曲たちが、『SUMMER SONIC』の歴史に新たな1ページを刻むはずだ。
Adoは、2月18日にリリースした新曲「ビバリウム」にて初の実写ジャケット写真&MVを採用した。これまでのアートワークはすべてイラストで描かれていた彼女にとって、大きな転換点とも言える作品だ。「ビバリウム」は自身が作詞曲を手掛けたナンバーで、2月26日に発売された初の自伝的小説『ビバリウム Adoと私』(KADOKAWA)とも連動している。彼女の半生と向き合う内容だからこそ、自身の姿を映すことを選んだのだろうか。今後の表現の広がりにも注目したい。
マカロニえんぴつは、昨年7月に初のビルボードライブ公演を開催。東京公演第二部の模様を収録したライブ音源が、2月18日に配信リリースされた。同公演では、はっとり(Vo/Gt)が敬愛するユニコーンのプロデューサーも務める笹路正徳がストリングスアレンジを担当。バンドサウンドとストリングスが絡み合う「なんでもないよ、」や「忘レナ唄」は、楽曲に新たな奥行きをもたらしている。バンドの多面的な魅力をあらためて浮かび上がらせる作品だ。
キャリア初の試みからは、各アーティストの現状にとどまらない姿勢が感じられる。新たな舞台や表現に踏み出すことで、彼/彼女らの音楽はさらに多くの人へと届いていくだろう。


























