THE COLLECTORS、ロックンロールが復活したような夜 8年ぶりの日比谷野音公演
その後も、最新アルバムのリード曲「ジューシーマーマレード」や、1990年リリースの4thアルバム『PICTURESQUE COLLECTORS' LAND ~幻想王国のコレクターズ~』に収録された「Dear トリケラトプス」など、新旧織り交ぜたセットリストを展開。 古市がメインボーカルを務める「負け犬なんていない」で会場を熱く盛り上げると、一度加藤がステージから捌けたのを合図に、古市と山森によるフレーズの掛け合いが始まる。そこから古沢も加わり、3人のアグレッシブなセッションへ。しばらくして衣装チェンジを終えた加藤がステージに戻り、「お願いマーシー」「ノビシロマックス」「NICK! NICK! NICK!」と畳みかけた後は、陽が落ち始めた会場で「あてのない船」を届けて本編を締めくくった。
アンコールでは1曲目に「世界を止めて」を披露。夕闇の会場に、客席からはペンライトの灯りも目立ち始めた。2曲目は「僕はコレクター」。間奏で「ツアーファイナルとして久しぶりの野音。最高に楽しい、最高にロックンロールな、そしてロックンロールが復活したような、そんな夜になりました!」と力強く叫ぶ加藤。続けて「今年は色々準備しようと思っている」と今後の活動を匂わせつつ、「どこまでも追いかけてこいよ! 地獄の果てまで追いかけてこいよ! それがロックンロールだ!」と熱く語りかける。客席からのシンガロングも響き、一体感に満ちた中でステージを後にした4人だったが、鳴り止まぬ拍手に再度ステージに戻り、Wアンコールとして「僕の時間機械」を披露。すっかり暗くなった会場に心地よいロックンロールを響かせ、最後まで観客を躍らせた。
“ロックンロールの復活”を意味する“ロックンロール イースター”をツアー名に掲げ、ファイナルを日比谷野音で締めくくったTHE COLLECTORS。ロックンロールは死んだ、と言われることもある。しかし、THE COLLECTORSがいる限り、ロックンロールが無くなることはないだろう。いつだって彼らは、こうしてロックンロールを鳴らし続け、私たちの胸を高鳴らせてくれる。そんなことを感じた夜だった。
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