水曜日のカンパネラ、あいみょん、アイナ・ジ・エンド、NiziU、ハンブレッダーズ、INI……注目新譜6作をレビュー

NiziU「Memories」

NiziU「Memories」

 昨年秋に韓国デビューを果たし、活動のスケールを加速度的に広げつつあるNiziUの新曲「Memories」はこのグループらしい爽やかなポジティビティをたっぷり体感できる楽曲。シンプルな4つ打ちのビート、ファンク的なベースライン、キレキレのギターカッティングを軸にしたトラックも文句なく気持ちいいが、メンバーのチアフルな表情がはっきりと感じ取れるボーカルがとにかく最高。“笑顔が花咲く春の思い出を永遠に刻もう”というメッセージを込めた歌詞がすんなり入ってくるのは、歌のなかに彼女たちのキャラクターが無理なく反映されているからだろう。サビにある〈Lalala〉はシンガロング必至で、ライブの盛り上がり曲としても活躍することになりそうだ。(森)

ハンブレッダーズ「DANCING IN THE ROOM」

ハンブレッダーズ「DANCING IN THE ROOM」

 2月21日発売のアルバム『はじめから自由だった』からの先行配信。いつものギターロック直球勝負とは違う、ファンクを基調とする曲調に意表を突かれる。舞うようなギターのカッティング、饒舌に歌うベースライン、キックとハイハットを中心に進むドラムなど、ライブハウスの爆音からいったん離れ、音の隙間にどれだけ踊れるグルーヴを感じるか、そんなテーマで制作が進んだ様子が想像できる。歌詞は広い意味での音楽讃歌。せっかくの休日に何をするか迷っていたら結局一日が無駄になり部屋で踊る、というストーリーは情けなくも笑えるものだが、ムツムロ アキラ(Vo/Gt)の甘え気味の歌声が愛すべきヘタレっぽさを醸し出し、憎めない仕上がりになっている。(石井)

INI「LEGIT」

INI「LEGIT」

 2月14日発売のアルバム『MATCH UP』からの先行配信。4人の韓国人クリエイターが作曲を、歌詞をメンバーの西洸人が担当した。3分半程度の曲だが、進むにつれて音像が驚くほど変化していく。低音ビートで骨格を作り全体の音数を差し引くのがK-POPスタンダードだとすれば、その範疇にあると同時に半歩先を行っている、そんな楽曲かもしれない。きわめて現代的なのにヒップホップクラシックの音が随所に挟まれるのが面白いし、後半、いきなり甘いソウル風になり、その直後一気にテンポが落ちるところは何度聴いてもスリリング。歌をどう乗せたのか、もしくは歌メロが先だとしたらどうしてこの展開になったのか。謎が解けない。(石井)

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