Number_i「GOD_i」、なぜチャートインし続ける? リリースから1年超、存在感を放ち続けるリスナーへのアプローチ

チャートインし続けるNumber_i「GOD_i」

 Number_iの「GOD_i」が、2月25日公開のBillboard JAPAN 総合ソングチャート「JAPAN Hot 100」にて通算50週チャートインを達成(※1)。昨年1月のリリースから1年以上経った今も、根強い支持を集めている。

 「GOD_i」は、配信初週にあたる2025年2月5日公開の同チャートにて初めて首位を獲得(※2)。5月19日にCDリリースされた際には、前週の72位から再び首位に返り咲いた(※3)。そのあとも、同曲が収録された2ndフルアルバム『No.Ⅱ』のリリース時や、今年1月に新曲「3XL」が発表された際にもチャートに再浮上。楽曲の発表直後だけでなく、長期的にチャート上で存在感を示してきた。

 また、「GOD_i」は2月9日付のSpotify「Daily Viral Songs(Japan)」にて365日連続のチャート入りも達成している(※4)。バイラルチャートは、SNSへシェアされた回数や楽曲を新しく見つけたリスナー数などに基づいて、Spotifyが独自に指標化したランキング。リスナーのトレンドが反映される変化の激しいチャートにおいて、「GOD_i」は1年以上もランクインし続けたのだ。

Number_i - GOD_i (Official Music Video)

 「GOD_i」は、岸優太によるプロデュース楽曲である。2024年に平野紫耀が「BON」、神宮寺勇太が「INZM」とリードトラックを手掛けてきただけに、続く岸のプロデュースを待ち望んでいたファンは多かっただろう。それに、リリースまでの過程も印象的だった。まず、全国ツアー『Number_i LIVE TOUR 2024 No.Ⅰ』の最終公演で「#GOD_i」の文字が浮かぶ映像が流れ、ファンを賑わせたのちに、後日「GOD_i」が次作のタイトルだと明かされた。リリース2週間前には特設サイトがオープンし、「自身の夢を書く」「Number_iの楽曲を聴く」というアクションを通じて、「GOD_i」のティザー映像が少しずつ公開されていくという試みがなされた。ファン参加型の施策で、リリースへ向けての期待を着実に高めていったのである。こうした時間を経たからこそ、「GOD_i」をより特別な一曲として受け取った人も少なくなかったのではないだろうか。

 満を持してリリースされた「GOD_i」は、Number_iの2025年第1弾新曲として気合いを感じる作品だった。先述の「BON」や「INZM」などの楽曲から“Number_i=ラップ”の印象も強かったと思うが、「GOD_i」ははじめに神宮寺の瑞々しいボーカルが耳に飛び込んでくる。続く平野、岸のパートからクワイアが加わり、後半はオルガンの音色も強く鳴り響いて、高まっていく神聖な雰囲気。教会を思わせるようなトラックに乗せて歌われているのは、“自分を信じる”という普遍的なメッセージだ。自分の願いを叶えられるのは自分自身だ――。自らの力で道を切り拓いてきた3人にも重なりながら、同時にリスナーの心も奮い立たせる。「GOD_i」は、Number_iの決意表明のような歌でいて、聴き手を鼓舞する楽曲でもあるのだ。

 リリース前後に加え、昨年夏放送の『2025 FNS歌謡祭 夏』(フジテレビ系)、『音楽の日2025』(TBS系)といった音楽特番、年末の『第76回NHK紅白歌合戦』(NHK総合)など、「GOD_i」はNumber_iが音楽番組で繰り返し歌われた楽曲でもある。大勢のダンサーを従えたり、メンバー3人のみだったりと形式はさまざまだったが、総じて楽曲の壮大なスケール感と力強さを体現するパフォーマンスを届けていた。音楽番組での披露によって、新たなリスナーとの接点も広がっていったはずだ。

 Number_iの2025年を象徴する一曲であり、聴き手一人ひとりに寄り添ってきた「GOD_i」。高いメッセージ性を宿した楽曲そのものの魅力はもちろん、それを大勢の人が観る場面でしっかりと届けてきたことが、リリースから1年以上経っても愛され続けている理由なのだろう。今日もまた、この歌は誰かの祈りを受け止め、静かに背中を押している。

※1:https://www.billboard-japan.com/charts/detail?a=hot100
※2:https://www.billboard-japan.com/d_news/detail/146144/2
※3:https://www.billboard-japan.com/d_news/detail/149930/2
※4:https://charts.spotify.com/charts/view/viral-jp-daily/2026-02-09

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