あいみょん、藤井 風、imase、優里……韓国で起きつつある“J-POPブーム” 洗練されたサウンドがTikTok効果で波及?
今、韓国のバイラルチャートに新たな変化が起きている。以前はK-POPアーティスト一色だったチャートのなかに、日本のアーティストによる楽曲がランクインするようになったのだ。
たとえば、5月25日22時現在のチャートを見てみると、韓国の音楽サブスクリプションサービス最大手が展開する『MelOnチャート』では43位にimaseの「NIGHT DANCER」がランクイン。また、韓国で2番目に大きいとされる『genieチャート』では、37位にimaseの「NIGHT DANCER」、79位にあいみょんの「愛を伝えたいだとか」、191位に優里の「ベテルギウス」がランクインしており、日本のアーティストの存在感が増している。
そこで今回、なぜ今、韓国で日本のアーティストの楽曲が人気を集めているのか、現地メディアの分析を参考にしつつ考察していきたい。
韓国のバイラルチャートの変化は、現地メディアでも4月中旬ごろから度々話題となり、さまざまな記事が書かれてきた。たとえば、発行部数上位の韓国三大紙のひとつである東亜日報は、昨今韓国内でJ-POPブームが起きつつあることについて、このように言及している。
「J-POPブームが激しい。最近3〜5年間、音楽マニアのあいだで1970~1980年代の日本のシティポップが多く消費されてきたが、imaseの『NIGHT DANCER』のようにバイラルチャートに進出するほどJ-POPが大きな人気を集めたのは異例だ」(※1)