GLAYはリバイバルツアーのリクエスト募集、LUNA SEAの再現ツアー……バンドによる周年レア企画
前述のLUNA SEAのように、過去ツアーのセットリストを再現するツアーを行うバンドは他にもいる。今年結成20周年を迎えるUNISON SQUARE GARDENは、4月に『Revival Tour "Catcher In The Spy"』を開催。このツアーは2014年の5thアルバム『Catcher In The Spy』のリリースツアーを再現するもの。キャリア屈指のエッジーなアルバムを、この10年で培った盤石の演奏で堪能できる貴重な機会と言える。
UNISON SQUARE GARDENは他にも結成記念日の7月24日、そして25日、26日の計3日間に異なる内容で日本武道館でのライブを行う予定。また、7月には20周年を記念したスペシャルボックスのリリースも決定し、秋にはそのツアーも予定されるなど、レア企画が目白押しの年である。
そしてBUMP OF CHICKENは独自のアニバーサリー企画を展開する。2月から4月にかけて行うアリーナツアー『BUMP OF CHICKEN TOUR ホームシック衛星2024』は、2008年に開催された5thアルバム『orbital period』を携えたツアーと同タイトルだ。当時はライブハウスを細かく回るツアーで、その公演に立ち会えた人は限られている(後に同作を携えたアリーナツアー『ホームシップ衛星』も開催)。
“orbital period”は公転周期を意味する天文学用語で、生誕の年と28歳になる年が365日同じ曜日になるという法則を示す。2024年はバンド結成28周年にあたる年であり、そのタイミングでこのモチーフが引き出されるのは意味深である。これまで過去作に着目することの少なかったBUMPゆえ、その内容に期待が高まっている。
通常のリリースツアーやベストヒット的な公演だけでなく、アーティストが自信を持つ内容やリスナーの期待に応えたライブを構成できるのもアニバーサリーイヤーの強みだろう。2024年、それぞれの独自の試みに注目していきたい。

























