世が世なら!!!の心底の下剋上はここから始まる LINE CUBE SHIBUYAワンマンで見せた“最高で最強な夢のステージ”

世が世なら!!! LINE CUBE SHIBUYAレポ

 2月27日、この日のイベントタイトルは『世が世なら!!! 心底 下剋上、はじめました。 in LINE CUBE SHIBUYA』。言わずもがな、世が世なら!!!初のオリジナル曲「下剋上、はじめました。」にちなんだものだが、この曲は〈最高で最強な夢のステージ ごらんあそばせ〉という歌詞から始まる。キャリア最大キャパのLINE CUBE SHIBUYAでのワンマンライブという挑戦の舞台で、彼らはまさに最高で最強な夢のステージを見せた。

 活動休止中の橋爪優真を除く5人でステージに立った世が世なら!!!。大きなバイクにまたがったり、旗を振ったりと、治安悪めで登場すると、内藤五胤の「世が世なら!!!、行くぞー!」との咆哮を合図に「下剋上、はじめました。」で威勢良く、ライブを、そして世が世なら!!!の下剋上を始める。バイクを見送ると「世我世成羅!!!」と書かれた特攻服をばさっと羽織り、「ソレソレソレソレ!」との声で盛り上がる「メダチタガリアン」、荒々しい歌声にあわせてifif(ファンの呼称)が“右往左往”する「ウオー!サオー!」を続ける。曲の冒頭に内藤が「ififも初めて来た人も関係者も全員盛り上がっていきましょう」と言っていた通り、親しみやすい楽曲にキャッチーな振り付けも相まって、3曲が終わったところで、すっかり場内は一体感に包まれる。

 メンバーが着ている特攻服には自身を表す言葉が刺繍されており、自己紹介ではそれぞれがその文字を見せていく。大谷篤行は「笑顔で平和に」、大谷が真似した橋爪(!?)は「世界の声は俺の声」(他のメンバーから「優真が言いそう」と絶賛されていた)、添田陵輔は「粉骨砕身」、中山清太郎は「関西一の面白人」、笠松正斗は「正天会一代目総長」、内藤は「親孝行できますように」。さっそく個性豊かなおふざけ集団っぷりを見せる。また今日に向けて髪色を変えたり、高級なトリートメントをしたというメンバーも多く、このステージへの異様な気合も感じさせた。

 「乙男」で、先ほどまでのいかつい姿から一転、キュートな世が世なら!!!へ変えると、電光表示風の照明でRPGの世界に誘い「走ラン歌」で世が世流の応援をする。ユニークな楽曲に注目が集まりがちだが、表現力豊かな歌声や隅々まで意識の行き届いた丁寧なパフォーマンスも彼らの魅力。確かな実力で、楽曲に込められたメッセージをしっかりと伝えていく。

大谷篤行
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添田陵輔
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中山清太郎
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笠松正斗
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内藤五胤
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 大きなステージを活かした演出で目を引いたのは「EGUI」から始まったブロック。メタリックにアレンジされた「EGUI」では、ステージ左右のフェンスの裏に隠れたメンバーが、パフォーマンスしながらフェンスを動かす。二手に分かれていたフェンスは、ステージ中央に箱のような形で集められ、大谷がそのフェンスを開くと、5人は箱から逃げ出して憤りを吐き出すようなパフォーマンスで〈やれない理由を探してないで〉〈それでも僕らは負けじと今を生き抜くんだ〉というメッセージを表現。続く「無駄」では、5人がセット上段に上り、コンクリート片に登ったり腰掛けたりしながら歌唱。コンクリート片は6つ用意されており、ステージには6色のイメージカラーが差し込む。間違いなく、彼らはこの日“6人”でLINE CUBE SHIBUYAに立っていたのだ。さらに内藤の「やりたいこと、叶えたい夢のその背中を押せるようにこの歌を歌います」という言葉から「鼓動のFighters」を続けると、全身全霊のパフォーマンスでififの背中を押した。

 メンバーの音声によるクラップゲームとコールアンドレスポンスゲームを挟み、ライブは後半戦。グレーを基調にカラーバーを取り入れた王子様のような衣装に着替えたメンバーが再登場すると、がらりと雰囲気を変えた姿にififからは大きな歓声が上がる。甘い雰囲気が場内を包むなか、ときめきを詰め込んだ「Winter Prince」、ピアノアレンジでうっとりさせてから始まった「たりないぶんはキスをして」と、ロマンチックなラブソングを続けififの胸を打つ。かと思えば、「Mo-Mo-No-Rock」で再びパンキッシュなサウンドで満たすと、ififも思いを爆発させるように色とりどりのペンライトを揺らした。

 笠松のDJと中山のビートボックスに乗せて、「世が世が世なら!!! 超いいね」と「世が世が世なら!!! めちゃええやん」のコールで場内を盛り上げてから、シームレスに「俺(東京人)でもエエやん!」へ繋ぐと、ファンキーな「viva☆いー感じっ」、電飾のついた扇子で彩った「おったまげ」と景気の良いステージングでさらに盛り上げていく。するとグルーヴィなヒップホップチューン「Plain Black」で再びカラーチェンジ。不敵に笑ったり、重心を下げたキレの良いダンスを見せたりと、クールな世が世なら!!!に。どんな楽曲も乗りこなしてしまうスキルの高さはさすがだ。

 「頭のネジをひとつ外してほしい」と、並並ならぬ勢いで挑んで、いざラストブロックへ。「Nyokki」では頭のネジを外す覚悟を決めたififにより場内に無数のニョッキが生え、「俺ならやれそうじゃん?」ではメンバーがスモークを撒き散らし、場内のボルテージはさらに上がっていく。ififと作り上げた熱気に満ちた会場に身を浸した5人は、「俺たち世が世なら!!!の道は、決して綺麗な一本道ではなく、ジグザグでボコボコだったけど、それでも小さな革命を起こしながら進んでいきます」という内藤の言葉に導かれるように「小さな革命」を歌唱。ヤンキーや王子様など、さまざまな姿で楽しませ、背中を押してきた彼らだったが、最後は飾らない等身大の姿でパフォーマンス。5人で肩を組み後ろを向くと、ステージの上に輝く大きな「世」の文字を見上げ、今後の小さな革命への誓いを立て、本編を終えた。

世が世なら!!!

 客席内を練り歩きながら巧みなラップを聴かせた「元赤ん坊は声上げな!」で再び熱狂させてアンコールへ。全員がステージに戻ってくると、この日にデジタルリリースされたばかりの「うつつ」を初披露。ififとの愛の交換を愛おしく思う気持ちを歌った「うつつ」は撮影可能で、ライブ後にはSNSでififが動画や写真を載せて余韻に浸っていた。確かにライブという時間は“うつつ”なのだ。

 温かな空気に包まれるなか、ひとりずつ挨拶をする。「ここまで来れたのはififさんが一体となって頑張ってくれたからだと思います。これからも世が世なら!!!、全身全霊で頑張り続けますのでよろしくお願いします」(大谷)、「どんどん大きなステージを目指して力を上げていきますので、一緒に世が世なら!!!の未来を作りましょう」(添田)、「この景色をみなさんが見せてくれてうれしいし、人生で一生残る景色だと思っています」(中山)、「すごいめちゃくちゃ楽しかったので、また一緒にライブを作ってください」(笠松)と、ififへの感謝やこれからの決意の言葉を口にしていくメンバーたち。

 最後に内藤が「いっぱい熱い言葉とか考えてきました。けど、俺らはLINE CUBE SHIBUYAをゴールとしていないので、この先の世が世なら!!!の活動をもっともっと大きくして、みなさんといい思い出を作って、そのときに5分くらいのスピーチを用意してきます。僕たちは皆さんと笑って泣いてというライブをしていきたいと思いますので、今後も応援よろしくお願いします」と誠実な言葉を伝えた。胸いっぱいの世が世なら!!!メンバーは、再びギアを上げると最後に「下剋上、はじめました。」で、“心底の下剋上”へ。この曲を締めくくるのも、〈最高で最強な夢のステージ ごらんあそばせ〉のフレーズだ。グループにとっての大きなチャレンジとなったこの日のライブは終わったが、世が世なら!!!の心底の下剋上は、ここから始まる。

■セットリスト
M1. 下剋上、はじめました。 -心底生バンドロック ver.-
M2. メダチタガリアン
M3. ウオー!サオー!
M4. 乙男
M5. 走ラン歌
M6. EGUI -メタリック ver.-
M7. 無駄
M8. 鼓動の Fighters
M9. Winter Prince
M10. たりないぶんはキスをして -ピアノアレンジ ver.-
M11. Mo-Mo-No-Rock
M12. 俺(東京人)でもエエやん! -倍速 ver.-
M13. viva☆いー感じっ
M14. おったまげ
M15. Plain Black -ジャズアレンジ ver.-
M16. Nyokki
M17. 俺ならやれそうじゃん? -超バンド ver.-
M18. 小さな革命 -スペシャルアレンジ ver.-

EN1. 元赤ん坊は声上げな!
EN2. うつつ ※初披露
EN3. 下剋上、はじめました。

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