GLAYは今夏ついに実現 宇多田ヒカル、aiko、矢沢永吉…キャリアアーティストの印象的なフェス初ステージ

宇多田ヒカルら、印象的なフェス初ステージ

 2024年、今年のGLAYはいつもと違う。なんといっても彼らにとってデビュー30周年のスペシャルイヤーなのだ。そんな記念すべき2024年の活動のテーマに掲げられたのは「GLAY EXPO」。これまでGLAYは、周年の節目ごとに「GLAY EXPO」と題したライブイベントを開催してきた。たとえば1999年に開催された、いわゆる伝説の20万人ライブ『GLAY EXPO '99 SURVIVAL』もGLAY結成10周年を記念した「GLAY EXPO」の一環である。そんな「GLAY EXPO」の冠を2024年の1年間を通して表現していくのが今年の「GLAY EXPO」だ。すでにいくつかのラインナップが発表されており、元旦の読売新聞朝刊に30周年アニバーサリー広告が掲出されたのを皮切りに、札幌ドームでのQueenのライブへのスペシャルゲスト出演や怒髪天との対バンライブ、30周年記念ニューシングルのリリース、そして埼玉・ベルーナドームでのライブ開催が控えるなか、8月には、なんとGLAY初となる夏フェス出演が予定されている。これまで2006年に『THE 夢人島 Fes.2006』、2008年に『ap bank fes '08』とフェス型イベントに出演してきたGLAYだが、いわゆる夏フェスに出演するのは今年が初めてだ。

 満を持して実現するGLAYの夏フェス出演に向けて、大物邦楽アーティストによる音楽フェスへの初出演を振り返ってみよう。まず、鮮烈に思い出されるのは、2022年の宇多田ヒカルによるアメリカの『Coachella Valley Music and Arts Festival 2022』へのサプライズ出演だろう。アジアを代表する新進気鋭のアーティストたちが所属する88risingの「HEAD IN THE CLOUDS FOREVER」のステージに登場した宇多田は、世界的な人気を誇るゲーム「KINGDOM HEARTS」シリーズのテーマソングにもなっている「Simple and Clean」「Face My Fears(English Version)」で欧米圏のオーディエンスをロックすると、自身の代表曲「Automatic」「First Love」を披露し、アジアの歌姫の貫禄を見せつけた。2004年に全米デビューを果たすも、思うような結果を残せなかった宇多田が、世界を代表する音楽フェスのメインステージに立ったことを考えると非常に感慨深いものがある。

 
 
 
 
 
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 また、宇多田と同じ1998年にデビューしたaikoも、2022年に音楽フェス初出演を果たしたひとりだ。大阪のラジオ局、FM802が毎年年末に開催する音楽フェス『FM802 ROCK FESTIVAL RADIO CRAZY』を初出演の場としたところにも、aikoらしい地元愛が透けて見える。キャリアを積み重ね、楽曲数も膨大なaikoがこのフェスに向けたセットリストを考えるとき、当初はアルバム曲を中心に据えたセットリストを予定していたのだという。しかし、スタッフらの「きっとみんな『花火』を聴きたいはず」との声を受けて、自身のキャリアを総括する名刺となるようなセットリストに変更し、初めての音楽フェスの舞台に挑んだ。人気シングル曲「キラキラ」で幕を開けたステージは、代表曲の「花火」やライブの定番曲「be master of life」だけでなく、「FM802×TSUTAYA ACCESS!」キャンペーンソング「メロンソーダ」ではOfficial髭男dismの藤原聡、マカロニえんぴつのはっとり、KANA-BOONの谷口鮪の3人をステージ招き入れ披露。最後に「ボーイフレンド」を歌い、大団円で初めての音楽フェス出演を締め括った。

 
 
 
 
 
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