ENHYPEN、&TEAM、BOYNEXTDOORが見せた三者三様の強み 『BEAT AX VOL.2』を観て

『BEAT AX VOL.2』レポート

 &TEAMのステージが終わり、『BEAT AX Vol.2』初日はいよいよクライマックスへ。はちきれんばかりの大歓声を受けて登場したのは、ENHYPENだ。赤と黒を基調としたレーサースーツ風の衣装に身を包んで登場した7人は、1曲目に「Blessed-Cursed [Japanese Ver.]」を披露。クールで攻めた雰囲気のステージを、一気に作り上げていく。そのまま続けて「Blockbuster」をパフォーマンスすると、会場中の観客から、再び空気がビリビリと振動するような大歓声が沸き起こる。高音域までクリアに響く歌声と、メンバー一人ひとりの見どころも多数生まれた力強いダンスで、大勢の観客を惹きつけた。

 ここでMCへ。メンバーが横浜アリーナのステージに再び立つことができた喜びを語り、NI-KIの曲紹介から「Drunk-Dazed [Japanese Ver.]」を披露。続けて、「Bite Me [Japanese Ver.]」では楽曲に合わせた観客からの大きなかけ声の中で、クールかつ情熱的なパフォーマンスが繰り広げられた。

 再びMCパートに入ると、HEESEUNGが「いつも皆さんはエネルギーにあふれていて、コントロールができません!(笑)」とコメント。JAYは「(先日の横浜アリーナでのコンサートで)いつかまた横浜に戻ってきますと言ったんですけど、良かった、また会えて」と流暢な日本語でファンとの再会を喜んだ。メンバーが最近覚えた日本語なども明かしながら、楽しげな雰囲気でMCを終えると、SUNOOの「この曲は僕たちにとってとても大切な曲です」という曲紹介から日本3rdSingle『結 -YOU-』に収録された日本オリジナル曲「BLOSSOM」を披露。ファンとともに同楽曲をしっとりと歌い上げ、気分の上がるアップテンポなビートが印象的なEDM「Go Big or Go Home」をパフォーマンスして、観客のボルテージは最高潮に。細かくリズムを刻みながら、それでいて体の勢いを一部あえて止めるような動きをする非常に難易度の高いダンスで会場を圧倒した。

 最後のMCでは、NI-KIの発案で「BLOSSOM」の1番サビを会場のファンとともに歌うコーナーも設けられた。HEESEUNGがメンバーを代表して導入を歌い、観客にマイクを傾けて歌唱を促すと、美しい大合唱が会場内に響き渡っていく。メンバーはその歌声が心に深く刺さった様子で、あまりの感動にステージに倒れ込むしぐさをする場面も見られた。リーダーのJUNGWONは本イベントの出演アーティストの全ファンダム名を挙げながら、「今日素敵な時間をともにしてくださってありがとうございました」とコメント。ENHYPENの最後のステージは、火花舞う中でセクシーさとクールさを両立させた「Sweet Venom」を披露。圧倒的なパフォーマンスで、『BEAT AX Vol.2』のラストを締めくくった。

 グローバルに活躍するダンス&ボーカルグループが一同に介し、多彩なステージを披露した『BEAT AX Vol.2』。約3.5時間にわたって開催されたが、目の前で次々と展開される魅力的なパフォーマンスに息つく暇もなく、あっという間にラストの瞬間が来たと感じるような、非常に充実したイベントだった。昨今、世界で注目を集めるアーティストが日韓から多数生まれている状況にあるからこそ、「国や地域、ジャンルを超えた豪華アーティストの祭典」というコンセプトを掲げた『BEAT AX』の第三弾、第四弾の開催を期待したい。

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