Repezen Foxx、ヒップホップフェス『Rolling Loud』出演に至るまで インドネシアやタイに知名度広げる様々な活動

タイの音楽市場も意識した楽曲制作

 自分たちの存在を知ってもらうため、そして楽曲を聴いてもらうための戦略が功を奏してきたのか、タイの芸能関係者の間でもRepezen Foxxの名前が徐々に浸透してきているようだ。

 メンバーのDJ銀太は、アメリカのトラックメイカーであるリッキー・ルナがRepezen Foxxについて「Pitbull、PSY、BIGBANGのビートを作っているリッキー・ルナが(メンバーの)DJまるとDJ銀太を個人的にプロデュースしたい、ふたりはすごいと言っていた」と明かしたうえで、「(ほかの)海外のプロデューサーもまるの声は唯一無二と言っている。あんなに高い声は誰も出せないから耳に残る。タイのビリーブという事務所のプロデューサーもまるを絶賛していた」と、メンバーの実力が各方面で評価されはじめていると語った。

 また、タイの音楽ランキングにチャートインするなど楽曲が聴かれるようになった要因として、メンバーそれぞれが実際にタイで生活したり、何度も訪問したりしていることも大きいのではないか。Repezen Foxxの楽曲の多くを制作するチバニャンは、タイで生活することで作る曲のテイストが変わってきたという。

 「調べるじゃん、タイでどんな曲が流行っているのか。いろいろリサーチ含めて、タイポップを聴くんだけど。ちなみにタイポップってK-POPの次に(アジアでの音楽市場が)でかいからね」と、タイの流行を取り入れ、さらに市場規模の大きさも意識しながら曲を作っていると話す(※2)。その場所の空気を吸いながら音楽制作に打ち込めていることが、大規模なイベントへの出演という結果にあらわれてきていると思われる。

 前述したように、Repezen Foxxには熱烈なファンがいる一方アンチも少なくないため、『Rolling Loud』への出演には様々な意見が飛び交っている。彼らができることは、良い意味での爪あとを同フェスで残すことだろう。

※1:https://twitter.com/RepezenFoxx/status/1616012841403940865
※2:https://m.youtube.com/shorts/FwbfLPitTjM

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