Repezen Foxx、ヒップホップフェス『Rolling Loud』出演に至るまで インドネシアやタイに知名度広げる様々な活動

 「世界一のインフルエンサー」を目指して、インドネシアとタイを拠点に活動している音楽グループ・Repezen Foxxが、4月13日から15日までタイで開催される音楽イベント『Rolling Loud』へ出演する。

 『Rolling Loud』は世界最大級のヒップホップフェスとして知られており、今回はアメリカのカーディ・B、クリス・ブラウン、トラヴィス・スコットがヘッドライナーをつとめるほか、日本からもAwich、TERIYAKI BOYZ®が出演(BAD HOPも参戦予定だったが、キャンセルが発表された)。

 人気、実力ともにトップクラスのヒップホップアーティストが揃う同フェスのラインナップにRepezen Foxxが名を連ねたことについて、賛否両論が起きているものの快挙であることに変わりはない。その出演の背景には、タイをはじめアジア各地にRepezen Foxxの熱がじわじわ広がっているからではないか。

DJ社長がインドネシアへ進出した理由「SNS人口は日本の10倍」

 炎上することも多く、破天荒なイメージがあるRepezen Foxx。その一方でリーダーのDJ社長は経営者としての手腕が高く評価されており、クレバーな人物だ。

 YouTubeチャンネル『堀江貴文 ホリエモン』2022年10月5日配信回へ出演した際には、自身の拠点にインドネシアを選んだことについて「日本で100万人に新曲の広告を打ちたかったら300万円くらいかかる。でもインドネシアは(広告費)50万円で100万人に(曲を)聴かせられる。TikTokだったら5万円で100万人に聴かせられる。(インドネシアでは広告で)フォロワーが急激に増えている」と広告展開が狙いだと語った。DJ社長は「SNS人口は日本の10倍くらいではないか」とSNS広告に目を光らせながら、「20年後、僕は49歳になっている。経営者として考えたら現役。20年後にインドネシアで知名度、拡散力、フォロワー数があったらドカーンといく。そのため、安いうちに広告を打っておく」とインドネシアのさらなる経済発展も見越して、将来を設計していた。インドネシアで影響力を持つことができれば、タイなど近隣諸国にも波及していく。そういったビジネス的展開が、今回の『Rolling Loud』への出演にも一役買ったのかもしれない。

なぜインドネシアに進出した?天才・DJ社長の戦略にホリエモンも驚き

 ちなみに、コミュニケーション力の高さもDJ社長の武器だ。インドネシアとタイを行き来するDJ社長について、メンバーのDJふぉいはライブ配信で、「(タイの人から)社長はタイ語がめっちゃ上手い、メンバーのなかで一番タイ語が上手いと褒められていた」と明かしていた。異国の地で、言葉の壁をクリアしてさまざまな人と交流できるのは当然ながら大きな強み。いくら音楽が良くても、それを聴かせることができなければ結果はついて来づらい。インドネシア、タイでのプロモーションにおいて、DJ社長のコミュニケーション力、語学力の高さも大いに生かされているのではないか。

大ヒット曲「XOXO」などタイのアーティストとコラボ曲連発

 DJ社長は『堀江貴文 ホリエモン』のなかで、海外進出の戦略として「現地のアーティストとのコラボの重要性」についても説いている。インドネシアでは自分たちがまだまだ無名であるため、同国の有名人とのコラボで知名度を上げる戦略をとっているという。

 同様の方法論は、タイでの展開でも用いられている。大ヒットした「XOXO」ではBillboard Globalチャート入りもしたタイの16歳のラッパー・SPRITE、「Let me know」ではYouTubeの再生回数が4億超えのラッパー・P-HOTとコラボするなどしている。さらにDJ社長は、N/Aと組んだ「We don’t care」がタイの音楽ランキングで6位に入ったことを報告(※1)。今後は、SKY-HIとのコラボでも知られる人気ラッパー・DABOYWAYとの楽曲もリリース予定だ。

【レペゼンフォックス】96th シングル『XOXO』feat.SPRITE
【レペゼンフォックス】97th シングル『Let me know』feat.P-hot
【レペゼンフォックス】94th シングル『We don't care』feat.N/A

 同国の気鋭アーティストとのコラボを連発することで若者を中心とした支持を獲得し、タイでもRepezen Foxxがトレンド化しつつあるのではないか。

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