Backstreet Boys、念願の東京公演に響いた美しいハーモニー ノンストップで歌い踊る怒涛のエンターテインメント空間に

Backstreet Boys、念願の東京公演レポ

 ケヴィン&AJ・マクリーンのステージ上での生着替え、サイン入りパンツをステージに投げ込むというやんちゃなサプライズ演出のあとも、見どころたっぷり。“僕の心をもて遊ぶのはやめて”の「Quit Playing Games (With My Heart)」ではステージの端に座ってファンの目を見ながら歌唱。「As Long As You Love Me」ではニックがシンガロングを煽り、会場中での大合唱に。そして「No Place」は、メンバーが家族とともに撮影したMVを映しながらパフォーマンス。デビューから四半世紀以上が経ち、メンバーの人生も変化した。そのことを素直に表現したステージを観ながら、ありきたりな感想で申し訳ないが、本当にいい年齢の重ね方をしているんだなと実感した。その直後のMCでは、全員で「30年前、何歳だった?」とわちゃわちゃなボーイズトーク。さらに「Breathe」で驚くほどに質の高いアカペラを披露するなど、シーンごとに全く違った表情を見せてくれるのも楽しい。

 ここからライブは終盤へ。「25年前に戻ろう!」というコールとともにステージを後にした5人は、全身ホワイトの衣装に着替えて再び登場。ひときわ大きな歓声が巻き起こる中、初期のヒットチューン「Everybody (Backstreet's Back)」、そして「We’ve Got It Goin’ On」から始まるアッパー系のメドレーを披露し、オーディエンスを躍らせまくる。迫力のある低音を押し出したトラックも最高。往年のヒット曲をリミックスし、パフォーマンス自体をアップデートさせ続けているのも、彼らが長年に渡ってエンターテインメントの最前線で活躍している理由だろう。ラストはもちろん世界的ヒット曲「I Want It That Way」。メンバーが客席にマイクを向けると、サビの〈Tell me why〉〈Ain’t nothin’ but a heartache〉が高らかに響き渡った。

 約2時間に渡り、ほぼノンストップで踊り、歌い続けた5人。観客が見たいBackstreet Boysを全て提示してみせる極上のエンターテインメントは、アメリカのポップミュージックの底力を感じさせるに十分だった。

■セットリスト
3日間のプレイリスト
https://www.sonymusic.co.jp/artist/backstreetboys/page/playlist2023

新作情報
https://www.sonymusic.co.jp/artist/backstreetboys/discography/SICX-113

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