日向坂46 影山優佳、高瀬愛奈、富田鈴花、丹生明里が代打で大活躍 コロナによる“緊急事態”に尽力した救世主

 今回の緊急事態の中で、一期生としての存在の大きさを感じさせたのが影山。4月6日のブログで、メンバーを支えていくことを改めて宣言し、「今まで以上に、私はメンバーみんなの心を支えたいし、私はみなさんのために元気でいなきゃいけないんだ!と気持ちが強くなっています。」という決意の言葉を残した(※2)。自分が矢面に立つ勇気と覚悟がなければ言えない言葉であり、知的で優しさにあふれた影山の文章には説得力があった。仕事の面だけでなく、そうしたメンバーの精神的な部分で影山はしっかりとグループを守ったように感じる。

 SHOWROOMでの配信を予定していたメンバーが出られない代わりに、真っ先に登場したのも影山だった。ドーム公演以降のおひさまの不安な日々に安心感を与え、4月から始まった佐々木美玲との新番組『日向坂46のほっとひといき!』(TOKYO FM)に穴を空けなかったことも大きい。また、4月に入っての影山の活躍は目覚ましく、先日オンエアされた『チョコプラCUP』(テレビ朝日、ABEMA)では料理という新たな才能を披露するなど、先頭に立ってドームロスやコロナの影響を忘れさせるような活躍ぶりで、日向坂46の前向きなイメージを保ち続けた。

 そして富田も、"花ちゃんズ"としてユニットを組む松田のSHOWROOM配信休止をカバーするように同日に放送し、視聴者数が5万人を超えた。富田の人気はもちろんのこと、ドーム公演後の日向坂46の近況を知りたい人たちが多かったことの表れだろう。また、『日向坂46松田好花の日向坂高校放送部』(ニッポン放送)に代打で出演し、相方としての友情を感じるフォローっぷりを見せた。『ラヴィット!』(TBS系)では4〜6月の水曜日シーズンレギュラーとなり、日向坂46からの半年ぶりの新たな刺客として視聴者の期待に応えている。

 渡邉美穂の卒業とコロナでの休養という未だかつてないほどの緊急事態に見舞われた日向坂46。ただそれがかえってグループの盤石さを強調する結果となり、再び全員が集合した姿を見たいという思いが強くなったのは、危機的状況でも任せられる個性的な4人の活躍があったからである。念願のドーム公演後に待ち受けていたのは順風満帆な物語ではなかったが、危機的状況をメンバー同士でカバーするのも日向坂46らしいストーリーと言えるのではないだろうか。改めて、日向坂46のメンバー層の厚さを感じさせる期間となった。

※1 https://www.hinatazaka46.com/s/official/diary/detail/43442?ima=0000&cd=member
※2 https://www.hinatazaka46.com/s/official/diary/member/list?ima=0000&ct=4&dy=20220406

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