おにぱんず! 野崎結愛&根岸実花&野中ここな 『おにぱん!』声優への挑戦とユニットとしての目標

おにぱんず!ユニットとしての目標

 4月11日よりテレビ東京系列にて毎週月~金あさ7時5分から放送中の『おはスタ』内にて放送がスタートしたTVアニメ『おにぱん!』でメインキャストを務める野崎結愛(赤鬼・つつじ役)、根岸実花(黄鬼・ひまわり役)、野中ここな(青鬼・つゆくさ役)が3人組の新ユニット、おにぱんず!を結成した。6月1日には、アニメ『おにぱん!』のテーマ曲「おにパパパン!パン!」でのCDデビューも決定した3人に、初めてのアフレコの感想やアニメのテーマソングのレコーディングについて話を聞いた。(永堀アツオ)

3人にしか出せない色や雰囲気を見つけたい

――おにぱんず!としてデビューすることが決まった心境から聞かせてください。

野中ここな(以下、野中):私はまた歌とダンスができるんだ! というワクワクした気持ちがありました。以前はさくら学院という大勢のグループで活動していたんですけど、今回は3人なので、3人にしか出せない色や雰囲気をこれから自分たちで見つけていけたらいいなと思います。

野崎結愛(以下、野崎):私も歌とダンスはひさしぶりなので、大丈夫かなという不安があったんですけど、それ以上に、早く3人で活動したい! というドキドキワクワクした気持ちが強かったです。

根岸実花(以下、根岸):私は歌ったり踊ったりした経験がなかったので、そういう活動ができることが嬉しかったです。そして、素敵な2人と一緒にこれから活動できるのがすごく楽しみだなというワクワクもあるんですけど、自分にできるのかなという不安やこれからどうなっていくんだろうっていう緊張もありつつ、自分の出せる全力で頑張っていきたいなと意気込んでいます。

――今、「素敵な2人」とおっしゃってましたが、それぞれのメンバーはどう見えてますか。

根岸:さくら学院の活動をメディアを通して見ていたんですけど、結愛ちゃんは、可愛くてガーリーな感じだなと思っていました。でも、実際に一緒にお仕事をしてみると、チャキチャキしたところもあって。頭もいいし、たまに甘えん坊な可愛いところもあって、ギャップがあって素敵だなと思いました。ここなちゃんはさくら学院で生徒会長をしていたので、しっかりしたイメージがあって。本当にしっかりしてるんですけど、場を和ませるようなお調子者の一面もある。それに、みんなのことを気遣ってくれたり、いろんなことを優しく教えてくれる、お母さん的なところもあります。

野崎:実花ちゃんは人見知りということもあったんですけど、最初は大人しくて冷静で、静かに本を読んでいる女の子かなと思っていて。でも、笑顔で話を聞いてくれるし、時にはツッコんでくれたりもして。すごく明るい子という印象に変わってます。ここなっすは、さくら学院の時から知ってるんですけど、さくら学院が閉校し、2カ月後くらいにおにぱんず!として再会して。前みたいに話しやすいし、優しくてフレンドリーな性格だし、いい意味で変わってないなと思いました。

野中:実花ちゃんは今まであまり話す機会がなかったので、おとなしそうでおしとやかで、あまり騒いだりしないタイプの子かなと思っていたんですけど、本当によく笑うし、笑顔がすごく似合う子です。話にも乗ってくれたり、ツッコんでくれたり、楽しいことが大好きな可愛い子だなと思います。あとは、努力家で謙虚な部分があるので、そこはすごく尊敬してます。結愛は、前のグループでもそうだったんですけど、一緒に活動するようになって、改めて、視野が広いし、コミュニケーション能力も高いなと思って。喋り上手だから、場を和ませてくれるし、初対面の人とも積極的に話すことができる。結愛も人見知りの部分はあるんですけど、相手のことを知りたいという気持ちでたくさん話してくれるので、すごく優しい子だなって改めて思います。

――声優のお仕事が決まった時はどう感じましたか。

野崎:オーディションだったんですけど、決まった時はすごくびっくりして。私がつつじちゃんの役をやるのは光栄ですし、楽しみでした。でもやっぱり、初めての声優業なので、わからないことだらけで。不安もありつつ、早くアフレコしてみたいなというワクワクがありましたね。

野中:初めて聞いた時は、まず、疑いました(笑)。合格したことが嬉しかったのと同時に、これからつゆくさちゃんと一緒に頑張って成長していこうと思いました。あと、アフレコというものが未知の世界だったので、学ぶことだらけというか。全てを吸収しないといけないので、最初はそのことしか頭になかったです。声の演技でキャラクターに命を宿すお仕事は難しいんだなって思いました。

根岸:ひまわりは私と真反対の性格というのもあって、決まったときは本当にびっくりしたんですけど、たくさん練習してオーディションに臨んだので、嬉しい気持ちが大きかったです。もちろん、不安もあるし、うまくできないところもあるかもしれないけど、しっかりとひまわりという役を自分に引き込んで、頑張っていけたらというやる気を持って、アフレコに臨みました。

――それぞれの役柄についても教えてください。

根岸:ひまわりはボーイッシュな感じなんですけど、みんなにツッコミを入れたり、料理が上手だったり、意外としっかりしているところもあって。カッコいいなと思います。

野中:つゆくさちゃんは一見クールでドライに見えるんですけど、ただただマイペースなだけ。人の話をちょっと聞いてなかったり、抜けてる部分があるんですけど、やるときはやるんですよ。あまり感情を表に出さないからこそ、秘めているものは大きい女の子だなと思います。

野崎:つつじちゃんはとっても明るくて、元気いっぱいの女の子なんですけど、好奇心が旺盛で、全てに全力。ちょっと空回りをしちゃうこともあるんですけど、自分の思いに真っ直ぐな子。誰かのために頑張りたいという優しい心も持っている、ピンクが似合う可愛い女の子だなって思います。

野崎結愛(赤鬼・つつじ役)
根岸実花(黄鬼・ひまわり役)
野中ここな(青鬼・つゆくさ役)
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野崎結愛(赤鬼・つつじ役)
根岸実花(黄鬼・ひまわり役)
野中ここな(青鬼・つゆくさ役)
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――オーディションでは全ての役を演じてみた上で、それぞれの役柄が決まったんですよね。先程、「正反対」と自己分析してましたけど、今、実際に話してみても、ひまわりのキャラクターと普段の根岸実花さんの違いに驚いてます。

根岸:そうなんですよ。全然違う役だと思って、いろいろ悩みました。まず言葉づかいが違うので、最初はすごく難しくて。他のアニメで男性役の声優さんの演技を研究して、より自然にあの言葉が扱えるようにがんばりました。

――どうしてその役が決まったと思いますか。

根岸:オーディションの前にレッスンがあったんですけど、「ひまわりは元気で活発だから、一番遠い役なんじゃない?」って言われたのが悔しくて。一番練習したのがひまわりだったので、その成果が出てたんじゃないかなと思います。

野中:私はレッスン中に「ひまわりちゃんが合ってるんじゃないか」って言われていて。合っていると言われたのがひまわり、つつじ、つゆくさの順だったんですけど、私も実花ちゃんと同じく、「私、つゆくさはないんだ」と思って。つゆくさちゃん、みんなが一番難しいって言ってたから、巻き返したいなと思っていたら、つゆくさちゃん役になったので、嬉しかったです。

野中:私は最初から「つつじ役が似合うよ」って言われてて。自分でもつつじちゃんかなと予想してたので、役が決まった時はすごく嬉しかったです。でも、泣いたり、笑ったり、怒ったり、喜怒哀楽が激しくて、表現の幅が広いので、最初の頃は忙しかったですね。

――実際のアフレコはどうでしたか。

根岸:最初は3人とも緊張して臨んだんですけど、最近は少し慣れてきて、いい意味で、リラックスした環境でできるようになって。3人での掛け合いも心の底から楽しんでいるような感じでできているので、成長したなって感じます。

野中:最初の頃は、何をしたらいいのか分からなくて。アフレコ現場に行っても、ずっと周りを見渡してるという感じだったんですけど、今は、自分の役に少しずつ自信が持てるようになってきたので、自分らしいつゆくさちゃんを演じられるようになりました。

野崎:アフレコ自体が初めてだったんですけど、映像と台本を同時に見ないといけないので、最初の頃は頭がこんがらがっちゃって、セリフに感情が入れられなくて、棒読みになっちゃってました(笑)。でも、回数を重ねていくうちにリラックスできるようになって、自然と声優というお仕事に慣れてきたというか、最近はすごく楽しんでお芝居ができています。

――特に印象深い出来事は何かありましたか。

野中:最初の頃に先輩方がアフレコをしているところを見学させてもらう機会を設けていただいたことですね。間近でプロの声優さんのアフレコを見させていただいて。頑張って追いつきたいと思ったし、富田(美憂)さん、前田(佳織里)さん、井上(喜久子)さんという先輩方に支えられて、『おにぱん!』というアニメが成り立っているんだと実感しました。

野崎:私は「おにぱんチェンジ」という変身する時のセリフですね。つつじちゃんが一人で言う時もあるんですけど、映像を見ながら3人で合わせるのが思った以上に難しくて。最初の頃はかなり苦労して、何回も録り直していたんですけど、最近は、息遣いでお互いを感じて、そろえられるようになってきて。目を見なくてもコミュニケーションが取れるようになりました。

根岸:音響監督さんからアドバイスをいつもいただくんですけど、その例えがわかりやすくて。自分が練習していてもわからなかったところを、「こういうイメージを持ってやればいいんだよ」っていうアドバイスをいただいて、演技が変わったりするのが印象に残ってます。例えば、結愛ちゃんが低い声を出さないといけないシーンで、「グーフィーみたいに」って言われて。

野中:しかも、私たち二人は関係ないんですけど、結愛の後ろでグーフィーのモノマネをしてて。楽しかったね。

野崎:よく覚えてます。つつじちゃんの声を変えないといけなかったんですけど、ピンときてなくて。そのアドバイスをいただいて、自分でもグーフィーになりきってできたので(笑)、いいアドバイスをいただいたなって思いました。

――先程、完成したばかりの1話目を初めて見たそうですが、ご自身ではどう感じましたか。

野崎:1話目のつつじちゃんはめっちゃ静かで。自分の声が暗すぎるなと感じました。

根岸:ひまわりは声を低く意識してたんですけど、思ったより声も高いし、冷酷な感じに聞こえちゃうなと思って。自分でもすごく恥ずかしかったです。

野中:自分が思っていたような声にはなってなかったですね。正直、もう一回録り直したいな~って思いました。でも、これはこれで、つゆくさちゃんたちのフレッシュさが出てるし、ちょっとずつ声がキャラにあっていくんじゃないかなと思ってて。はじめのつゆくさちゃんは元気なんですけど、どんどんおしとやかになっていくんじゃないかと思います。

野崎:つつじちゃんも喜怒哀楽が激しい役なのに、落ち着いているなって。ここなっすと一緒で、録り直したいって思うくらいなんですけど、1話目が私にとっては本当に初めてのアフレコだから、そこからの成長が見えるんじゃないかなと思ってます。

――声の演技は楽しいですか。

野中:まだ、アフレコは全話分は終わってないんですけど、これからもやってみたいなと思いました。

野崎:想像していた以上に難しかったし、わからないこともたくさんあったんですけど、アフレコをしていくうちにすごく楽しくなって。つつじちゃんになった気分になれるから、もっともっと他の役にも挑戦してみたいなって思うし、声優業、すごく楽しいなって思ってます。

根岸:私も声優を実際にやってみて、すごく楽しくて。アニメは濃いキャラクターの子が多いので、普段自分がしゃべらないような喋り方や、やらないようなことを、声を通して体験できる。これからもいろんな役に挑戦していきたいなと思います。

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