乃木坂46 鈴木絢音&岩本蓮加、11年目の幕開けとなる新たなチャレンジ 出会いと別れの中で変化していく大切さ

乃木坂46 鈴木&岩本が語る11年目の挑戦

 乃木坂46が、29枚目のシングル『Actually…』を3月23日にリリースした。11年目を迎えたグループの挑戦がたっぷり詰まったシングルであり、クールで斬新な表題曲をはじめ、ギャップを楽しめるカップリング曲「深読み」「好きになってみた」や、アンダー曲「届かなくたって…」、新成人組による「価値あるもの」、卒業を控える北野日奈子によるソロ曲「忘れないといいな」、そして新たに加入した5期生曲「絶望の一秒前」が収録されている。今回はメンバーを代表して、鈴木絢音、岩本蓮加にインタビューを行い、『Actually…』についてはもちろん、先日の『乃木坂46時間TV』の振り返りや来たる日産スタジアムでのライブへの意気込み、そして変化していくグループの現在地について語ってもらった。(編集部)【インタビュー最後にプレゼント情報あり】

【オリジナル動画】乃木坂46 鈴木絢音&岩本蓮加、お互いの魅力を紹介

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「5期生はステージに立っても全員輝いている」(岩本)

ーーまずは『乃木坂46時間TV』、お疲れさまでした。2020年6月以来5度目の配信でしたが、久しぶりにやってみていかがでしたか?

鈴木絢音(以下、鈴木):今回は後輩ちゃんたちがすごく頑張ってくれて、改めて頼もしい存在になってくれたなと感じました。

ーー特にどういったところで感じました?

鈴木:以前は私たち2期生も、先輩と後輩という組み合わせでやっていくことが多かったんですけど、今回は3期生だけ、4期生だけ、あとは新しく入ってくれた5期生だけという時間も用意されていて、そういう場面でより感じました。

岩本蓮加(以下、岩本):私は今回が3回目の参加でしたが、今までと比べると中身がギュッと詰まった感じがしました。というのも、最初に参加したとき(2018年2月)はまだ中学生だったこともあって、オープニングとか早い時間帯しか出演できなくて、2回目のとき(2020年6月)もコロナ禍のステイホーム明けでメンバー同士の絡みがあまりなかったので、がっつり参加というのがわりと初めてぐらいの感覚で。大変なこともいっぱいあったんですけど、すごく楽しかったですし、濃い3日間でした。

岩本蓮加

ーー特に今回は、お客さんを入れた形で行うなど初めての試みもありました。

鈴木:今回はバースデーライブの代わりに、CDデビュー記念日前後にやらせていただけたので、ファンの皆さんと一緒にデビュー10周年をお祝いしている感覚も強かったです。

岩本:すごいですよね。運動会のときなんて、たくさんの父兄に見守られているような、不思議な感覚でした(笑)。

鈴木:小学校の頃に戻ったような感じだったよね(笑)。

ーーそういう運動会みたいな企画も、レギュラー番組『乃木坂工事中』(テレビ東京系)以外ではなかったですものね。

鈴木:ないですね。しかも、幕張メッセみたいな広い空間でやるのは初めてでしたし。

岩本:みんな本気を出して、終わったあとは筋肉痛で階段すら登れなくなっていたり(笑)。

鈴木:そうだったね。

岩本:だから、達成感はすごくありました。

ーー番組内では、5期生のお見立て会も行われました。しかも、YouTubeを通じてたくさんの人たちが目撃するという点でも、今までとは趣向が異なりましたよね。5期生の皆さんはどんな雰囲気ですか?

鈴木:まだそれほどお話はできていないので、見ている限りになるんですけど、やっぱり明るさを感じます。これまでの代が暗かったとかではなく、さらに明るくて、キラキラしているなと思って見ています。

岩本:4期生が入ってきたときに、3期生とも違う新しい色を見た感じがしたんですよ。明るくて積極的で、最初から先輩とたくさん話せる子が多かったですし。でも、5期生はそれを上回るような何かを感じます。最初から完成されているというか、ステージに立っていても全員輝いている感じが強かったので、お見立て会を観ながら感心していました。

ーーでは、本格的に合流したら、全体の空気も少しずつ変わるかもしれないですね。

鈴木:そうですね。平均年齢も変わるでしょうし。

岩本:確かに。4期生は最年少の(筒井)あやめちゃんが私のひとつ下で、同年代が多かったので、5期生が入ってきてだいぶ年下の子が増えましたね。

ーーそれは確かに変わりそうですね。その変化の片鱗は、今回のシングル『Actually…』を聴いても実感しました。表題曲は非常に刺激的な楽曲ですが、最初に聴いたときはどう感じましたか?

鈴木:すごく新しいなと思いました。アイドルソングという枠にとらわれていない感覚がありますし、最初に「インフルエンサー」にチャレンジしたときと同じ感覚になりました。

ーー今まで踏み込んだことのなかった領域に、どんどん進んでいくような?

鈴木:そうですね、新たなチャレンジが始まるんだなと思いました。

岩本:私も最初に聴いたときは、新鮮な気持ちになりました。乃木坂は今までもいろんなことに挑戦してきたと思うんですけど、それが尽きないというか。5期生が入ってきて乃木坂がまた新しくなるタイミングの楽曲なので、すごく良い影響が出ていると思うし、ファンの方から見ても新しいと感じてもらえたらいいなと思いました。

ーー乃木坂46の楽曲と気づかないかもしれないくらいの新しさがありますものね。

鈴木:例えばラジオで流していただいたときに、この曲で新たに乃木坂を知る方がもしかしたら増えるかもしれないですよね。

ーー次の10年に向けて今までにない新たなチャレンジに踏み出したのがこの「Actually…」かなと解釈しています。僕は純粋にカッコいい曲で、これを乃木坂46が歌いパフォーマンスすることに対して良い刺激をもらいました。

鈴木:うんうん。カッコいいですよね。

乃木坂46『Actually...』

「何回も聴いて理解したいと思える歌詞」(鈴木)

ーー歌詞からも、今までとはちょっと違った雰囲気が伝わりますが。

鈴木:私は乃木坂の歌詞では、具体的なことの後に抽象的なことが並ぶ対比がすごく好きなんですが、「Actually…」に関してはどちらかというと抽象的な描写が多めというか。だから、1回聴いただけだとすべてを理解しきれないと思うので、何回も聴いて理解しようという気持ちにさせてくれる、またそれも関わり方が新しいなと思いました。

ーーイマジネーションを掻き立てられて、10人いたら10通りの解釈が生まれる歌詞なのかなという気がします。

岩本:確かにそうですね。私はメッセージ性が強い歌詞だなと感じましたし、これまでも乃木坂ってそういう楽曲が多いので、そこは乃木坂っぽいなと思いました。でも、歌っていると曲調がすごくカッコいいしダンスも激しいので、どうしても強い感情になると思うんですけど、実はそこまで強くないというか。

鈴木:うん、わかる。

岩本:ちょっと寄り添う感じの歌詞でもあるのかな。でも、おっしゃるようにいろんな解釈ができる歌詞なので、聴いた人によって前向きになれるのか、それともちょっと考えさせられるのか、いろんな解釈ができて面白いなと思います。

鈴木絢音

ーーあと、ビートの強さに対してダンスにはしなやかさもあって、その辺りの対比も視覚的に面白いですね。

鈴木:なるほど。(振り付けを手がけた)Seishiroさんはすべてを言葉では言い表さないんですけど、これまでの乃木坂のしなやかで良いところを振り付けで表現されたそうなので、それを私たちが汲み取って表現してほしいということは伺いました。

ーーなるほど。Seishiroさんから振り付けを教えてもらうときは、具体的に伝えるよりもそうやって「ここで各々考えて」ということが増えているんでしょうか?

鈴木:Seishiroさんの場合は、特にそういう形が多いような気がします。

ーーダンスで見せるしなやかさや美しさは、確実に今までの乃木坂46を踏襲していると思いますが、歌詞やサウンドで新たな側面を打ち出している。そのバランスが絶妙だなと思いました。同じく選抜メンバーで歌うカップリング曲「深読み」も、新しいタイプの楽曲ですよね。

鈴木:そうですね。今回、選抜メンバーが参加しているカップリング曲は「深読み」と「好きになってみた」なんですが、2曲とも歌詞を読んで聴くだけで主人公の性格や雰囲気が思い浮かぶんです。それぞれ「深読み」のセンターが(齋藤)飛鳥さん、「好きになってみた」は(山下)美月ちゃんで、2人にすごく合っている曲だなと思うので、披露するのが今から楽しみです。

ーー確かに2曲とも、それぞれのセンターの歌声が軸になっていて、曲調も2人のキャラクターに合ったトーンですものね。

鈴木:わかります!

岩本:パッとイメージが浮かぶ感じが、本当にすごいなと思います。

ーーおふたりは「深読み」を聴いてどう捉えましたか?

鈴木:特にサビなんですけど、結構強めの歌詞でも、あまりカッコよく歌いすぎないほうがこの曲の魅力がより出せるような気がします。

岩本:この歌詞はすごく具体的というか、読んだだけでどういう子かというのが頭に浮かぶと思うんですけど、センターが飛鳥さんということもあって、ちょっと影があるというか。どちらかというと静かなカッコよさみたいなイメージがありました。

ーー強さの中にもちょっと余裕を感じさせる雰囲気ですよね。

岩本:そうですね、ちょっと大人な感じだと思います。

ーー「Actually…」からの流れで聴くと、より映えるカッコよさだと思います。一方、「好きになってみた」はいかがでしょう? 

鈴木:可愛らしい!

岩本:今回のシングルは全体的にカッコいい曲が多かったので、ここに来てセンターが山下で可愛い曲というのが、ピリッとしていたところに、急に砂糖で甘みが来るみたいな感じがして良いですよね(笑)。カッコいい曲が多い中で、最後にこの曲を聴いて可愛らしい感じで締めるのもアリですし、ファンの方からしてもちょっと変わった曲が続いた後にアイドルらしい曲が来ると、また違った楽しみ方ができそうかなって思います。

ーーそういう曲を山下さんがセンターで歌うというのも、また興味深いです。

岩本:うん。彼女に合っているし、良いですよね。

鈴木:特に1期、2期、3期はここまで可愛らしい曲を近年やっていないので。

岩本:確かにやってない!

鈴木:そうだよね。だから、みんなどう見せるのかなというワクワク感があります(笑)。

岩本:確かに。みんな、どういう表情をするんだろう?(笑)

鈴木:そこがすごく楽しみです!

ーー確かにこういうタイプの楽曲は、近年は4期生が歌うことが多かったですものね。

鈴木:そうなんです。4期生がこういう曲を歌うのは想像できるけど、今の選抜メンバーが歌うのは想像できなくて。

岩本:なので、ファンの方にはそこに注目しておいてほしいです。私たちも頑張るので(笑)。

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