King & Prince、SixTONES、Snow Man、なにわ男子……若手グループの加速する勢い ジャニーズに訪れる新たな時代

 ここ数年で、ジャニーズ事務所所属グループのパワーバランスに変化が生まれつつある。

 大きなターニングポイントに嵐が2020年で活動を休止したことが挙げられるだろう。さらに、2021年11月にはV6が解散。いつの間にか「ジャニーズのグループはずっと私たちの前にいてくれる」と思い込んでいた。しかし、解散、休止という選択肢があるのは、応援しているアイドルたちの新しい姿を見られる機会なのだと考えるのもひとつかもしれない。

 一方で、ジャニーズ事務所では続々と新しいグループがデビューを果たしている。ジャニーズWESTがデビューした2014年から約4年間は、新規グループは登場しなかったが、2018年にKing & Prince、2020年にSixTONES、Snow Man、2021年になにわ男子がデビュー。その勢力図に新しい風を巻き起こしている。

 顕著なのが、昨年末に行われた『ジャニーズカウントダウン』での初夢ユニットランキングだ。セクシー、元気、王子様の3部門、ベスト5が発表されたが、セクシー部門は目黒蓮(Snow Man)、元気部門は大橋和也(なにわ男子)、王子様部門は道枝駿佑(なにわ男子)と若手グループのメンバーが1位に輝いた。ベスト5内を見ても、King & Prince、SixTONES、Snow Manのメンバーが多く選出されている。この結果は「世代交代」というワードで話題にもなった。そこで、各若手グループの勢いについてまとめてみたい。

トップスターの道へ King & Prince

 2月に自身初となる全10公演の4大ドームツアー『King & Prince First DOME TOUR 2022 ~Mr.~』開催を発表したKing & Prince。観客動員数が大幅にアップしたにも関わらず、チケット当落がトレンドに入るほど激戦に。その人気はますます広がりつつある。

 King & Princeはグループとして煌めき、他グループのメンバーも歌いたがるような強いデビュー曲「シンデレラガール」に加え、その後も魅力的な楽曲をリリースし続けている。さらに、メンバーそれぞれの活躍が目覚ましい。“King & Prince”というグループの認知度だけではなく、メンバー個々の認知があがってきたことによって全体にパワーを底上げしている。そして、冠バラエティ番組『King & Princeる。』(日本テレビ系)が2022年1月からスタートしたことで、より強い個性をお茶の間に印象づけるのに成功していくのではないか。

新たな音楽ファンを開拓する? SixTONES

 2020年1月にデビューを果たしたSixTONES。デビュー曲「Imitation Rain」はYOSHIKIプロデュースということもあって、普段はジャニーズの曲を聴かないリスナーでも興味をひかれたのではないか。

 グループ毎に楽曲のカラーというものがあるがSixTONESはどこのグループとも一線を画しているようにも感じられる。5thシングル曲「マスカラ」では作詞・作曲・編曲を常田大希(King Gnu/millennium parade)が担当し、イントロから常田カラーが感じられ、それだけで惹きつけられた人も多いのではないか。しかし、そこで耳を離さず聴いていくと、しっかりとSixTONESの曲として落とし込んでいることがわかる。次はどんな曲を聴かせてくれるのか、と期待せずにはいられなくなる。

 また、最近では松村北斗の俳優としての活躍も目覚ましい。2022年はドラマでも大きな旋風を巻き起こしそうだ。

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