昭和の名曲が現代に映像化される背景とは? 竹内まりや、村下孝蔵らの楽曲が新たな解釈で蘇る

 また、近年CMでも数多くの昭和歌謡がカバー、もしくは原曲が使用される動きにも注目したい。2021年には木村拓哉が出演した日本マクドナルド創業50周年スペシャルCMにゴダイゴ「銀河鉄道999」が起用。さらに、今年に入りオンエアされている資生堂の創立150周年を記念したテレビCMでは、堀内孝雄「君のひとみは10000ボルト」を中村佳穂がカバーし話題となった。同曲は1978年のリリース年に資生堂『ベネフィーク』のキャンペーンソングとしても大ヒットしたが、楽曲の持つスケール感は40年以上経っても何ら変わらない。どちらもオリジナルのMVは存在しないが、CMを通して現代に蘇り、新しい聴き方・捉え方が生まれるきっかけにはなったはずだ。

150周年企業広告「美しさとは、人のしあわせを願うこと。」60秒篇|資生堂

 ほかにも、TikTokを中心に昭和の楽曲を用いた動画が大きなバズを生む事例もあり、様々な形態で現代に受け入れられている。色褪せることのない昭和の名曲たちが、新たな時代に生きる人の手を介してまた次の時代へと伝えられていく。次はどんな楽曲が、どのような形で現代に蘇るか楽しみだ

※1:https://realsound.jp/2019/05/post-363501.html
※2:https://realsound.jp/2021/11/post-896682.html

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「コラム」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる