ONE N’ ONLYが「We Just Don’t Care」で見せた“新たなワンエン像” 海外進出への第一歩を踏み出した2021年も振り返る

ONE N’ ONLY、海外進出への一歩

 コロナ禍でとまどうアーティストが多い中、ダンス&ボーカルユニットのONE N' ONLY(以下ワンエン)は、迷うことなく独自の活動を展開し、進化し続けている。TikTokやYouTubeなどを通して自身の魅力を積極的にアピールした結果、海外に住む多くのファンを獲得。特にブラジルをはじめとする中南米地域やインドネシアといった国で圧倒的な支持を得ているという。それでも守りに入らず、サウンド面では多彩なジャンルに挑戦し、ダンスもよりシャープにしなやかに磨き上げるなど、とどまることをしらない彼ら。勢いづく6人のメンバー(TETTA、REI、EIKU、HAYATO、KENSHIN、NAOYA)は、何を思い動こうとしているのか。新曲「We Just Don’t Care」の配信リリースを機に、彼らの「今」に迫った。(まつもとたくお)【記事最後にプレゼント情報あり】

【オリジナル動画】ONE N' ONLYの日常に欠かせないものは?

ONE N' ONLYが日常に欠かせないもの

個々のパートをはっきり見せることで、違いがより鮮明になった

――先日、有観客ライブ『ONE N' LIVE ~Supreme One 2021~』(11月6日、東京・中野サンプラザ)を観ました。成功に終わって良かったですね。

全員:ありがとうございます!

――パフォーマンスはもちろんのこと、曲の合間のリラックスしたトークも楽しめました。

TETTA:僕がフレンチクルーラーをよく食べていて、他のメンバーにも食べさせて、その様子をながめているという話ですよね(笑)。

HAYATO:あれ、面白かったけど、話が長いよ(笑)。

TETTA
TETTA

――2時間以上の長丁場でしたが、ここ最近続けてきた配信ライブは1時間程度ですよね。そういった面でかなりハードだったのではないですか?

EIKU:まさに完全燃焼でした。

REI:アンコールのときは倒れそうになりましたから(笑)。

NAOYA:今年の7月に中野サンプラザで公演を開催しているので、少し余裕があったとは思います。そのぶんステージを楽しめたような気がします。

EIKU
EIKU

――客席が声を出せない、声援を送れない、という制約があったにもかかわらず、上手に盛り上げていましたよね。特に「HOLIDAY」でのコール&レスポンスとか。

KENSHIN:「社会人の人!」「女性の人!」という掛け声に反応してお客さんを立たせるところですよね。こういう状況ですけれども、参加型で盛り上がるためにはどうすれば良いのか、メンバー全員で話し合った結果、ああいう形になりました。

――KENSHINさんが「男性の人!」と言ったら、何名かが元気に立ち上がったのが印象的でした。

KENSHIN:いましたねえ、男性SWAG(ファンの呼称)が!

TETTA:めっちゃ嬉しかったです! 男性ファンももっと増やしていきたいですよね。

KENSHIN
KENSHIN

――みなさんが今回の公演で印象に残ったことは何ですか?

REI:舞台と客席の間に紗幕をかけた状態でオープニングナンバーの「L.O.C.A(PT-BR ver.)」を披露したんですが、歌い終わった直後に紗幕がぱっと落ちた瞬間が記憶に残ってますね。エキゾチックな雰囲気ががらりと変わって次の曲「Dark Knight」で圧をかけていく感じというか、その切り替わりでテンションが上がりました。あと、今回新曲をいくつかやったんですけれども、なかでも間もなく配信する「We Just Don’t Care」のダンスをしっかり見せることができたのもうれしかったですね。

HAYATO:今までやってきたライブと比べて演出が派手でしたよね。既存の曲も照明の使い方が違って、いつもと違った感じがしましたし、1曲1曲の世界観をより深く表現できました。特に「STARLIGHT ~未来ノトビラ~」の演出が好きで、星が輝くような照明の当て方が歌詞の内容にマッチしていて、とても良かったと思います。

KENSHIN:「Dark Knight」や「Sexy Beach Party Yes!!」、「Category」でCO2の煙が吹き上がったんですが、ワンエンの攻撃的な曲にぴったりでしたね。中野サンプラザでこんなすごい演出が可能なら、さらに大きい会場ではどんなことができるのかと思うとワクワクします。

HAYATO
HAYATO

――中野サンプラザは天井が高いので煙を使った演出がより効果的だったというのもありますよね。

KENSHIN:「Dark Knight」で僕が客席をあおった直後に煙が上がったときは本当に興奮しました。気持ち良かったですね。

――メンバーの中ではTETTAさんが特にリラックスしていたように見えました。フレンチクルーラーのトークでもそう感じましたが。

TETTA:(笑)。でも確かにあの話をしていた頃から緊張が取れてきましたね。僕も演出面が印象に残ったライブで、今までやったことがないタイプの演出を試みたので実は結構緊張していたんですよ。あと、EIKUも言っていましたが、新曲をやったのがデカいですね。

――新曲はどれも「かつての自分たちを乗りこえよう」という意思が伝わってきました。

TETTA:「Be Mine」でタオルを使ったパフォーマンスをしたんですけど、今まででいちばん一体感が出たなと実感しました。自分たちのレパートリーの中では「HOLIDAY」に近いのかもしれませんが、あの曲とはまた違った一体感だったかなと。

REI:ワンエンというと攻撃的な曲の合間に「HOLIDAY」や「Video Chat」といった客席参加型の曲を入れるイメージがありますけど、今回は個々のパートをよりはっきり見せることで、違いがより鮮明になりました。お客さんも楽しめたのではないかなと思います。具体的な例としては「What’s Your Favorite?」。大人っぽい曲なんですが、そこでセクシーな面を出した後に明るい曲に移ったんです。

NAOYA:僕が印象に残っているのは、「We Just Don’t Care」の白い衣装を着て登場したら、客席がざわついたことでしょうか(笑)。

REI
REI

――ぱっと見、ウィーン少年合唱団みたいでしたものね。

全員:(笑)。

NAOYA:普段の僕たちって真っ黒な衣装を着ているイメージがあるからなのか、今回の衣装でファンの方がざわついたのが個人的には面白かったです。

――私が印象に残っているのは、やはり1曲目の「L.O.C.A(PT-BR ver.)」です。あれってポルトガル語の歌詞ですよね。難しくなかったですか?

HAYATO:めちゃくちゃ難しかったです。以前からポルトガル語のレッスンを受けてはいたんですけど、この曲のデモを初めて聴いたとき、「何を言ってるんだ?」と焦りましたね。レコーディングは発音を指導してくださる先生がいたので、なんとかクリアできましたが……。

――ブラジルのファンたちとオンラインで交流したそうですが、言葉の壁はなんとかなったのですか?

NAOYA:通訳の方がいてくれたので、そこは大丈夫でした。

HAYATO:「L.O.C.A(PT-BR ver.)」の発音がとても気になっていたんですが、現地の方に確認したら「完璧!」とか「ちゃんとわかります」とか、多くの方たちが言ってくださって感激しましたね。「挑戦して良かった!」って思いました。

HAYATO
HAYATO

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