Juice=Juice 金澤朋子卒業コンサート 新メンバー含む10人でパフォーマンス、未来へ繋いだバトン

Juice=Juice 金澤朋子卒業コンサート

 『Juice=Juice Concert 2021 ~FAMILIA~ 金澤朋子ファイナル』が11月24日に横浜アリーナで行われた。金澤朋子の卒業公演であり、7月に加入した新メンバーの有澤一華と入江里咲、江端妃咲にとって初の単独公演でもある。様々な意味が込められた特別なライブは「イジワルしないで 抱きしめてよ」でスタート。ステージ後方の階段を使う魅せるパフォーマンスでファンを惹き付ける。そして「Future Smile」を色気を感じるクールなダンスで披露。経験が浅い新メンバーが入ってもパフォーマンス力は落ちず、むしろグループのレベルアップに貢献していることがわかる。メジャーデビュー曲の「ロマンスの途中」を10人が一列に並んで踊る姿は、迫力があり圧巻だ。

Juice=Juice

 卒業公演とは思えない、良い意味でいつも通りのカッコイイJuice=Juiceのパフォーマンス。金澤も笑顔で「ドキドキですが気合十分です!」と意気込みを語っていた。そして新メンバーを除いた7人でのパフォーマンスが繰り広げられる。まずはシュガー・ベイブのカバーである「DOWN TOWN」を華やかに披露。井上玲音によるボイスパーカッションも取り入れたりと、彼女たちにしかできない形でカバーしている。「Va-Va-Voom」ではジャケットを脱ぎ捨てる大胆なパフォーマンスでファンを惹き付け、「好きって言ってよ」「素直に甘えて」など大人っぽい表現でも魅せていく。

 彼女たちは歌唱力も抜群だ。特に青い照明に照らされながら披露した「ポツリと」は圧巻だった。ソロ歌唱も素晴らしいのだが、ユニゾン歌唱の迫力には鳥肌が立つ。ハイレベルのボーカリストが集まると、当然ながら最高の歌になる。再び10人になって披露した「プラスティック・ラブ」もそうだ。竹内まりやのカバーではあるが、グループであることを生かしたハモリや歌割りの妙で、個性と凄みを感じさせる表現で聴かせる。

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 新メンバー3人だけで披露した「如雨露」はキュートかつフレッシュに。先輩メンバーとは違う魅力がある。金澤を中心にメンバーが曲ごとに入れ替わった少人数によるユニットのメドレーコーナーでは、立て続けに4曲を披露。特に金澤と植村あかりの同期2人がデュエットした「シンクロ。」は印象的だった。笑顔で見つめ合って歌う姿に、2人の絆を感じた。

 ライブも後半戦。再び7人体制でアップテンポの楽曲を立て続けに披露し、熱気を上昇させていく。特に「Fiesta! Fiesta!」での魂のこもった歌唱と、段原瑠々と稲場愛香によるキレのあるソロダンスは圧巻だった。再び10人になり迫力ある「CHOICE & CHANCE」、通路でパフォーマンスした「Magic of Love」ではファンが「ここだよ朋子!」とコールすることが定番だったが、感染症対策で声を出せないファンの代わりに、植村と松永里愛が金澤を抱きしめながら叫んでいた。本編最後のMCでは「とってもいい曲を歌います。私も笑顔で歌いきれるように頑張ります」と語ってから、新曲「Familia」を披露。金澤は途中で目をおさえてはいたが、最後は笑顔で歌い切っていた。ラストは「Goal〜明日はあっちだよ〜」。通路を走り回ったり、客席に手を振ったりと、全力で楽しみながらパフォーマンスするメンバー。切なさや悲しさを感じさせない、楽しさしかないパフォーマンスで本編は終了した。

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