Juice=Juice 金澤朋子、卒業発表の重み 大人っぽさ×歌唱力でグループ支えてきたリーダー

 Juice=Juiceの金澤朋子が、11月24日に横浜アリーナで行われる同グループの単独コンサートをもってグループおよびハロー!プロジェクトを卒業することを今月10月6日に発表した。本稿では卒業までの経緯や、その人となりなどについて綴っていく。

持病の子宮内膜症により活動を断念

Juice=Juice 金澤朋子 ファーストビジュアルフォトブック『tomorrow』

 現在は10人組であるJuice=Juiceのリーダーとしてグループをまとめてきた金澤。2013年のグループ結成以来これまで活動を続けてきたが、そこに終止符が打たれるきっかけとなったのは、持病の子宮内膜症だった。

 2016年の病名公表時には今後の芸能活動も危ぶまれたが、薬を服用することで活動を続けていくことに。その後は特に大きなトラブルもなかったのだが、今年9月に症状再発による体調不良が原因で3週間ほど活動休止すると発表。10月4日より復帰したが、そのわずか2日後での卒業発表となった。

 ハロプロ公式サイトに掲載された発表文(※1)によると、症状の改善を最優先に考え今回の結論に至ったようだ。奇しくもその状況は、過敏性腸症候群という病気によりモーニング娘。’21を12月に卒業することを先日発表した佐藤優樹とかぶるところがある。グループとしての久しぶりの単独コンサートがメンバーの卒業公演となってしまうところも似ているし、卒業後はソロとして芸能活動を続けていく意向を見せているところも同様だ。

 今月18日にはつばきファクトリーがグループ初の日本武道館単独公演、11月15日はアンジュルムが武道館にて笠原桃奈の卒業公演、11月24日にはJuice=Juiceが横浜アリーナで金澤朋子卒業公演、そして12月13日には武道館にてモーニング娘。’21が佐藤優樹卒業公演と、いずれもハロプロ史における重要な節目となるコンサートが立て続けに行われる予定だ。

艶やかな歌唱で魅力を発揮

 “かなとも”こと金澤朋子は2012年開催の『DAM★とも カラオケコンテスト』および『OCEAN MUSIC AWARD 新人発掘オーディション2012』を経て、同年11月にハロプロ研修生入り。翌2013年2月にJuice=Juiceが結成された際、オリジナルメンバーのひとりに選ばれた。グループ最年長で初代リーダーだった宮崎由加に次いでの年長メンバーで、当初はサブリーダーを担当していた金澤は、結成当時17歳。年の割には大人びたルックスで、宮崎とともにグループ内のお姉さん的なキャラクターを担っていた感がある。

 グループのエースメンバーである宮本佳林を主軸に、歌唱力の高さに定評のある高木紗友希とともに、やはりピッチ面など歌唱が安定した金澤がサイドを固める――それがJuice=Juiceオリジナルメンバー時代によく見られた歌唱フォーメーションのパターンだった。金澤の声質は他のメンバーにはない艶やかさがあり、彼女の強みでもあったのだが、楽曲的にそれが特に印象づけられたのが、メジャー2ndシングル曲「イジワルしないで 抱きしめてよ」(2013年)だろう。

Juice=Juice 『イジワルしないで 抱きしめてよ』[Don’t be spiteful, but embrace me](MV)

 特に曲中での〈私はローズクォーツ〉という金澤の担当したフレーズは、曲調自体の大人っぽさと彼女自身の大人っぽさ、そして水晶の一種であるローズクォーツというキャッチーなワードなどの諸要素がクロスすることにより、金澤朋子を代表する歌パートのひとつとなった。

 金澤といえば……な歌パートは他にもあって、「Magic of Love (J=J 2015Ver.)」(アルバム『First Squeeze!』収録)での〈どうしよう はぐれちゃった どうしよう 何処にいるの〉と金澤が歌ったあとに、ファンが「ここだよ朋子!」という合いの手を入れるのがライブでのお約束となっている。

 また、2020年にはJuice=Juiceでの活動と並行してソロでの音楽活動を行ったことがある。単独公演となる『金澤朋子 LIVE 2020 ~Rose Quartz~』を開催したり、配信ソロシングル「黄色い線の内側で並んでお待ちください」をリリースするなどした。この楽曲は馬飼野康二と鎌田俊哉というベテラン作家の共同作曲によるもので、ちょっと懐かしくもあるネオ歌謡曲的なサウンドと金澤の抜群な歌唱が上手くマッチングした仕上がりだ。

金澤朋子『黄色い線の内側で並んでお待ちください』(Tomoko Kanazawa [Please wait in line behind the yellow line.])(MV)



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