連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』主題歌AI「アルデバラン」、ヒロインの未来を照らすあたたかい楽曲に

 連続テレビ小説『カムカムエヴリバディ』(NHK総合)が、11月1日よりスタートした。主題歌はAIの新曲「アルデバラン」。AIの楽曲が、NHK連続テレビ小説の主題歌に起用されるのはこれが初めて。ドラマのために書き下ろされた「アルデバラン」が『カムカムエヴリバディ』の世界を照らし出す。

 「アルデバラン」の作詞作曲はシンガーソングライターの森山直太朗。編曲には数多くのCM音楽や、アーティストの作曲、編曲、アルバムプロデュースなどを手がける斎藤ネコ。豪華なメンバーが顔を揃えて制作された「アルデバラン」は、森山直太朗の真っ直ぐな歌詞とメロディに、斎藤ネコのシリアスで重厚なアレンジ、さらにAIの繊細ながら力強い歌声が重なり合い、リスナーの胸にあたたかなぬくもりを与えるような1曲となっている。

 そんな「アルデバラン」と『カムカムエヴリバディ』はどんな形で共鳴するのだろう。

 『カムカムエヴリバディ』は、1925(大正14)年、日本でラジオ放送が始まった日に生まれた安子(上白石萌音)、その娘であるるい(深津絵里)、そしてるいの娘であるひなた(川栄李奈)と三世代に渡るヒロインたちの物語。世代を超えた3人のヒロインが時代の試練とぶつかりながらも自分らしい生き方を見出していく100年のファミリーストーリーだ。

 11月1日から始まった「安子編」では、岡山市内の商店街にある和菓子屋で生まれ育った安子をとりまく物語が展開される。「安子編」の舞台は大正から昭和。日中戦争の最中という時代が描かれながらも、ストーリー序盤は当時の日本で暮らす人々が新しい技術に湧き、胸躍らせていた幸福な日々が描かれる。その中心にあるのが他でもないラジオ放送であり、その後の安子の人生が大きく変化していくのもこのラジオ放送がきっかけとなっている。

 『カムカムエヴリバディ』のテーマのひとつとして、「自分らしい生き方」というものがある。人の持つ個性を認め、それぞれが自分とあった人生を切り開く。大正から昭和初期という、きっと今よりもそれぞれが持つ個性が認められにくかったであろう時代を舞台とする「安子編」でも、自分らしい生き方を肯定するというこのドラマのテーマは色濃く反映されている。時代が令和となった2021年でも、未だに自分らしく生きることが難しかったり、本来享受されるべき幸福を受け取れなかったりする人も多い。そんな中でも少しずつ多様性が認められ、人々の個性が尊重される未来へ向かいだした予感のある今の時代に生きる人たちの背中を押すように、『カムカムエヴリバディ』そして「アルデバラン」は毎朝オンエアされていくことだろう。



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