“プデュ”発グループ JO1とINI、差別化のポイントは? それぞれのデビュー曲に見えた違い

 デビュー曲を踏まえ、JO1とINIにはパフォーマンスに明確な違いがあると感じた。JO1は重力を感じるダンスのキレが印象的であるのに対し、INIは全員で見せる躍動感が魅力であるように思う。その中でもJO1の振付は細かく、INIは重心を使うなど、どちらも難易度の高いダンスである印象だ。

 デビュー後のJO1は、一定のコンセプトにとらわれず精力的に楽曲をリリースしてきたほか、個人ではバラエティ番組にも多数出演するなど、様々な活躍を見せてきた。パフォーマンス面では、メンバーの川尻蓮と豆原一成が中心となって「踊」のダンスカバーを行うなど、実力面でも高評価を受けている。INIも現在、YouTubeでバラエティ企画を配信するなど、グループとしてだけでなく、メンバーの個性にフォーカスを当てている。バラエティセンスのあるメンバーもいると評判だ。

 『PRODUCE 101』シリーズのように視聴者投票で結成されるグループは、メンバー選定の際に全体のバランスを考えて構成されるとは限らない。しかし、そういったサプライズ的なメンバー構成もまた“プデュ”出身グループならではであり、実際にJO1はすでに目覚ましい活躍を見せている。目標を共にしつつも、グループの個性が異なる2組であるが、今後は切磋琢磨しながらグローバルに活躍するグループへと成長していくのではないだろうか。

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