V6、数々のムーブメント生んだ『学校へ行こう!』での歴史 学生たちと向き合う自然体の姿
『学校へ行こう!2021』(TBS系)が本日10月26日午後7時から放送される。同番組は1997年から約11年間(2005年4月からは『学校へ行こう!MAX』にリニューアル、2017年から2020年はその後継にあたるスペシャル番組『V6の愛なんだ』として放送)にわたり放送された人気番組。V6メンバーが「学校を楽しくしよう! 」を合言葉に、中学生や高校生たちと学校を取り巻く話題を取り上げ、様々な角度から個性的な学校や生徒たちにスポットを当ててきた。本稿では、『学校へ行こう!2021』への期待を込め、これまでの放送で話題となった人気コーナーなどを振り返ってみたい。
『学校へ行こう!』の終了から13年、人気番組が生放送3時間スペシャルとなって蘇ることが発表されたのはV6のデビュー26周年にかけて6月“26日”。2021年も若者たちの思いにメンバー全員で応えるため、番組公式ホームページではV6に来てほしい学校、V6と最高の思い出を作りたい生徒の募集が開始され、ファンを中心に大きな盛り上がりを見せた。
学生を取り巻くトレンドを取り入れ一大ムーブメントに
『学校へ行こう!』では、V6全員が様々な企画やテーマで学生たちと向き合う中で、多くの人気キャラクターの登場やムーブメントを巻き起こしてきた。特に看板コーナーとなった「未成年の主張」は、中高生やその家族、先生などが自らの主張を校舎の屋上から叫ぶという、当時としては画期的な企画で人気を博した。愛の告白だけでなく思いがけない真実が明かされ、時には感動のシーンが生まれるなど話題を呼んだ。
また、人気キャラクターを多く輩出したのが「B-RAP HIGH SCHOOL」だ。Bとは「Black」「Boys」「Beginner」を意味し、当初は学生たちがラップを披露する趣向だったが、実際はノージャンルで替え歌、歌に乗せたギャグなど毎回ユニークなパフォーマンスが続出。中でも軟式globeの〈アホだなぁ〉は当時マネする学生が続出。RHYMAHOLIKS、騎士男、歌DA道子など続々と人気キャラが登場した。
毎回日本全国の視聴者が恋のゆくえを見守った大人気企画として思い出深いのが「東京ラブストーリー」だ。「コギャル最終戦争」企画から人気を集めたサオリ、ミホの2人と、マサーシー、永谷、だぜの男子3人による恋愛コーナーは約1年も続いた。2015年放送の復活スペシャルではすっかり大人になった5人が登場したが、今回再び登場するのかも気になるところだ。先日オンエアされた『王様のブランチ』(TBS系)のインタビューでは、森田剛が当時を振り返り「声小さいな」、井ノ原快彦も「ということで~」を使うなとダメ出しされていたことを告白した。
コギャル企画といえば、メンバーが映画『13日の金曜日』のジェイソンに扮し、当時流行していたコギャルの厚底ブーツの底を切り落として新しいオシャレな靴をプレゼントする「厚底ジェイソン」も思い出深い。このように、当時若い世代を取り巻くファッションやトレンドなどもいち早く企画に取り入れ、バラエティ番組の枠を越えた大きなムーブメントとなっていったのだ。「休み時間向上委員会」から“~から始まるリズムに合わせて”というフレーズが生まれた「みのりかリズム4」も、休み時間中に同ゲームで盛り上がる学生たちの姿が教室のあちこちで見られた。