iScream、デビューライブを経て確信した“自分たちらしさ” 心からの言葉を表現したバラードへの挑戦

iScream、確信した“自分たちらしさ”

 LDHより6月23日にデビューした平均年齢17歳の次世代型ガールズユニット iScreamが、9月3日にデジタルシングル「himawari」をリリースした。甘酸っぱい初恋をポップなダンスチューンで表現したデビュー作『Maybe...YES EP』から一変、同曲は、夏の終わりと恋をリンクさせた切ないバラードソングとなっており、彼女たちも新たな顔を見せている。

 8月11日に配信で開催したデビューライブ『iScream Debut Online LIVE Show Case』では、その豊かな声量と声域でエモーショナルに歌い上げ、多くの視聴者を圧倒。「感動」「鳥肌が立った」というコメントが多数寄せられ、まだ見ぬ彼女たちの可能性に震える一夜となった。今回は、そんなメモリアルなデビューライブを振り返りつつ、新曲「himawari」に込めた思いを聞くことに。「himawari」の歌詞にちなみ、3人にとっての“心の太陽”を語った笑顔あふれるムービーも合わせてチェックしてほしい。(佐藤結衣)【インタビュー最後にプレゼント情報あり】

【オリジナル動画】iScreamにとっての「心の太陽」

【珍回答に思わず爆笑!】iScreamにとっての「心の太陽」とは?

デビューライブで痛感した「自分たちで作り上げていくもの」

ーー先日は初ライブとは思えない、堂々としたハイクオリティなパフォーマンスに感動しました。皆さんはどのような感想を持ちましたか。

HINATA:私たちも直前まで「どうなるんだろう」とか「皆さんが楽しんで見てくださるのかな?」とドキドキそわそわしていました。でも、LDHの先輩方もたくさん見ていただいて、ファンの方もリアルタイムでコメントしてくださったりして、自分たちから皆さんに愛を届けたいと思ってやったライブでしたが、逆に皆さんから愛をもらったライブでもあったなと思います。

RUI:私とYUNAは、ライブの翌日たまたま一緒にいたので、「ここはこうだったんだ」とか「ここはもっとこうできたね!」と言いながら、ライブ映像を頭から最後まで見返しました。今回のライブでは本当に学ぶことが多かったですね。これからもっとスキルを磨いていきたいなと思うところも見つかりました。トークについては、劇団EXILEの小野塚(勇人)さんが天の声として盛り上げてくださったおかげで、緊張しながらも全力を出せたんじゃないかなと思います。

YUNA:SNSやアーカイブ映像の反響を見ていると、「ライブを通じてiScreamが好きになりました」という方もたくさんいらっしゃって、すごく嬉しかったです。初披露した「himawari」も、「心にささった」とか「泣きました」というコメントが届いて、自分たちの気持ちが伝わったんだと実感することができました。「iScreamに釘付けになってもらえるようなライブにしたい」というのがライブ前に自分たちの中で決めていた目標だったので、まずはそれが達成できたのではないかなと思います。また課題も見つかったので、また次に活かしていけるように頑張ろうと思いました。

HINATA

ーーデビューライブではありましたが、皆さんのアイデアもいろいろ取り入れられていたそうですね。

HINATA:はい。ベーシックな部分はスタッフの皆さんが考えてくださったんですが、デビューライブであっても、自分たちが何をどう見せていきたいのかを考えて意見を言っていくことも大切にしようと思いました。「himawari」のときに歌詞を画面に出すというのも、私たち発信だったんです。初披露の曲でしたし、皆さんにも歌詞を一緒に楽しんでもらいたかったので、そうお願いしました。

RUI:EXPG STUDIOの生徒だったころには、アーティストさんをお手本にしながらパフォーマンスしていたので、いざ自分たちが目指している場所に立ってみると、どうしたらいいんだろうっていうのは難しく感じたところでしたね。

YUNA:正直このライブをやるまでは、スタッフの方が「こうして」というものを、自分たちはパフォーマンスするんだと思っていたんです。でもアーティストって、ライブを自分たちで作っていくものなんだということを痛感しました。最初はどういうふうに進めていけばいいのかわからなかったんですけど、3人で改善点を出したり「ここはいいね」って認め合って……そうやって自分たちのイメージしているライブを形にしていくことができました。

YUNA

ーーアカペラでカバーしたMrs. GREEN APPLE「点描の唄」も、皆さんの歌唱力が十分伝わってくるものでした。

HINATA:私たちはアカペラができるということが、TikTokを通して少しずつ広まってきているので、得意とする部分としてライブでも魅せていきたいと思いました。

RUI:「ここの息継ぎはもうちょっと後にして、ここでみんなで息を吸ったほうがより臨場感が伝わるんじゃないか」とか「ここからここのフレーズはこれぐらいの音量で、ここからはダイナミクスをつけてリズムもテンポも速くしてみよう」とか、直前まで音をちょっとずつ合わせて、YUNAを筆頭にイチから制作しました。ただ、練習していたダンススタジオはとても広くて、音が反響しちゃうんですよね。なので、3人でスピーカーの真下に立って耳を近づけながら音を確認したんですよ。パフォーマンスをしたのは1分弱でしたけど、アカペラにかけた時間は1作品を作り上げたのと変わりないくらいこだわりました。

EP.7「iScream Document Movie 〜Scream Our Dreams〜」

「これがiScreamです」と自己紹介になるようなライブに

ーーダンスパフォーマンスでは、オンラインライブならではの難しさなどはありましたか?

YUNA:画面越しだと、1センチでも大きく動かないと実際より小さく見えてしまうので、そこはリハーサルを通じて1つ学んだところですね。それから、画面内に身体のどこまで映るのかを意識して踊るのは、オンラインライブならではかもしれません。上半身しか映らないときは、その部分だけで表現しなければならないので。

HINATA:ライブではHINATAとYUNAがバストアップで映る場面があったんですけど、よりキャッチーに踊っていることを届けるにはどうしたらいいかって、試行錯誤しながら振り付けを作りました。

YUNA:思い切り踊りたいけど、動きすぎたら画面の中に収まらないし……って。本当に短いパートではあったんですけど、何回も作り直した思い入れのあるパートです!

iScream『Maybe...YES』【 LIVE from「iScream Debut Online LIVE Show Case」】

ーーここはバストアップ、次は全身の引いた画面に……というカメラアングルは、皆さん事前に知っていたのですか?

HINATA:大体は把握していましたが、いつどんなふうにカメラに撮っていただけるのか、私たちもわからなかったので、ふとしたときの表情だったり、自分の歌のパートじゃないところもリアルタイムで流れることもあると思って、常に360度意識していました。

YUNA:そのなかで、逆に「ここはバストアップにしてください」って、私たちからお願いするところもあったんです。

RUI

ーーオンラインライブならではの見せ方にもスキルが必要そうですね。

HINATA:そうですね。やっぱりカメラで撮っていただいている画面が、ファンの皆さんの見ている姿そのものなので。その中でいかに表現していくかという部分は、私たちも結構考えました。ただ、試行錯誤を重ねるうちにすべての曲が同じように見えてきてしまった時があって、YUNAがリハーサルの途中で「このライブって何のためにやるんだっけ?」って言ってくれたことがあったんです。

RUI:3人で夜な夜な「この曲はこういう雰囲気だよね」って再度確認してから、次のリハーサルに臨んだのはすごく印象に残っていますね。

YUNA:これまで先輩方をはじめとしたアーティストさんのいろいろなライブを見てきて、人それぞれ感じるものは違うと思うんですが、やっぱり「これ!」というテーマや届けたいものがあったなと私自身も感じていたので。リハーサルをするうちに、「このデビューライブではお客さんに何を感じてほしくてやるんだろう?」っていう軸の部分が見えなくなっているように思えたので、「もう一度話し合おう」と言いました。

ーーそのときに「これ!」というものは見つかったのでしょうか?

HINATA:やっぱりデビューライブなので「自己紹介になるライブだよね」って話していたら見えてきました。歌唱力もダンスパフォーマンスもあります、これがiScreamです! って伝わるようなライブがしたいよね、という話をしました。

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