iScream、デビューライブで圧巻のパフォーマンス! 平均年齢16.7歳が見せた無限の可能性
「本当に今日が初ライブなのか!?」
そんな声が聞こえてきそうな、驚くほどハイクオリティなオンラインライブが開催された。その正体は、LDHより6月23日にデビューした3人組ガールズユニット・iScreamだ。8月11日、自身初となるオンラインライブ『iScream Debut Online LIVE Show Case』を行った。
iScreamは、2018年に開催された『LDH Presents THE GIRLS AUDITION』で、エントリー総数1万人の中からグランプリを獲得したRUIと、 ファイナリストのYUNA、HINATAの3人で2019年に結成。2021年に本格的な活動を開始し、6月23日に1st EP『Maybe… YES EP』でデビューを果たしたばかり。平均年齢16.7歳という、フレッシュな次世代型ガールズユニットだ。
8月10日には「前夜祭!」と称して、緊張した面持ちで3人揃ってインスタライブに登場。RUIは「最初で最後、一生に1回しかない記念すべきライブ。大きな夢へのいい一歩を踏み出せたら」と語り、HINATAは「私たちだけのライブを開催するのは夢に見てきたこと。叶うとなるとどうなっちゃうんだろう」と声を弾ませた。そして、YUNAは「ライブができることも当たり前じゃない」と改めて周囲に向けた感謝の言葉を述べ、その愛と想いをライブで表現すると意気込んだ。
そして、待ちに待った8月11日20時。聴こえてきたのは、楽屋で円陣を組み気合を入れる3人の掛け声だ。この日に向けて積み重ねてきたレッスン&リハーサル風景、今では懐かしいオーディションの姿などが映し出される。歌唱時の表情、ダンスのキレなど、着実に今日という日のために磨き上げられてきた3人の軌跡を感じられるオープニングムービーだった。
画面がステージへと移り変わると、そこにはホワイトの衣装に身を包む3人の姿が。その真っ白なキャンバスのような衣装は、彼女たちが披露する楽曲ごとに印象をガラリと変えていくことになる。1曲目に披露されたのは、〈かわいいだけじゃない〉とクールに歌う「Scream Out」だ。
キリリと余裕たっぷりに視線を投げかけるRUIの眼差し。YUNAの心からステージを楽しんでいるような晴れやかな表情。そしてHINATAのストレートヘアは軽やかにリズムに乗り、その毛先まで計算された振り付けのように洗練されている。これがデビューライブとは到底思えない、安定した歌声&ダンスパフォーマンスに度肝を抜かれた。
驚きを隠せずにいると、「初めまして、iScreamです!」とテキパキとMCを展開していく3人。「結成からデビューまで2年。活動がなかなかできなかった中、私たち自身が考えて話し合って溜め込んできたスキルをやっと皆さんにお見せできます」とHINATA。その力の入った言葉に、どれだけの覚悟がこのデビューライブに込められているのかを垣間見ることができた。
続いて、披露したのは「Pendulum」だ。サビで、両手を前にして8の字に動かす“ユラユラダンス“があることを紹介する。すでにiScreamオフィシャルTikTokでも予習ができるようにしていた親切な仕掛けも嬉しい。もちろん初見でも一緒に覚えていけるようにと、その場でレクチャーもしていく。RUIがアカペラで歌い、HINATAが解説、YUNAが実演していく。そうした細かなところでもチームワークの良さが伝わってきた。
続く、「Maybe...YES」はMVをバックスクリーンに映しながらのパフォーマンス。こちらもiScream公式YouTubeチャンネルで予習済みというファンも多かったはず。MVが撮影されたときよりもさらに安定感を増していることに気づく。驚異的な成長スピードに、また嬉しくなる。ピュアな歌詞と、キュートな振り付け。その瑞々しい世界観を美しく響くファルセットで表現していく。カッコよさから可愛いさまで、幅広く表現できる実力を存分に見せてくれた。
前半を終えて、天の声(劇団EXILE 小野塚勇人)を迎えたトークコーナーでは、ファンからのコメントを読み上げ、コミュニケーションを取っていく場面も。「ツアーがあったら行きたい」という声に「夢ですね」と新たな目標を語った。