KAT-TUN 亀梨和也、Kis-My-Ft2 北山宏光、NEWS 増田貴久……一歩踏み込んだ役へと挑む、9月のNHKドラマ出演ジャニーズ
9月スタートのドラマ『正義の天秤』に亀梨和也(KAT-TUN)、北山宏光(Kis-My-Ft2)が、さらに『古見さんは、コミュ症です。 』(共にNHK総合)には増田貴久(NEWS)の出演が決定している。2作とも放送を控えた今、3人がこれまで演じた役柄から一歩踏み込んだキャラクターに挑戦することが大きな話題となっている。亀梨、北山、そして増田とそれぞれの役者としての魅力を考察しつつ、新ドラマの見どころについても触れていく。
役者としても成長著しい増田は高校生役に挑戦
『週刊少年サンデー』(小学館)で連載中のオダトモヒト作の人気漫画の実写化『古見さんは、コミュ症です。 』(9月6日スタート)で主人公・只野仁人役を演じるのが増田だ。実は増田が只野役を演じることが発表された際には、SNSが騒然となった。増田演じる只野は高校生という役柄であったため、今年35歳となった増田が果たして同役を演じられるのだろうかとファンの間でも心配の声が上がったものの、番組公式HPやTwitterで実写映像が公開されると一転、「高校生にしか見えない」「可愛い」と増田の完成度の高いビジュアルに驚きと歓喜の声が寄せられた。
ドラマは平凡で小心者だが人の気持ちを察するのが得意な只野が、誰もが振り向くほどの美人女子高生でコミュニケーションが苦手な“コミュ症”の古見硝子(池田エライザ)の「友達を100人作る」という夢に協力することになる……というストーリー。
増田は今回の只野役を演じるにあたり、自身がパーソナリティを務めるラジオ番組『増田貴久 MASTER HITS』(bayfm)にて「“まっすー35歳だけど大丈夫?”的な意見もあるのかなとは思いましたけど、コミュニケーションが苦手な古見さんが君はそのままでいいんだよ、みたいな。みんなそのまま楽しくいられることが一番だよなって感じさせてくれるドラマ」と、本作のテーマの深さについてコメント。また、プライベートでも旅行に行くほど仲の良い中丸雄一(KAT-TUN)と共にパーソナリティを務めているラジオ『増田貴久・中丸雄一のますまるらじお』(MBS)では『ボイスII 110緊急指令室』(日本テレビ系)と今作が並行して撮影が行われているため、セリフを覚える時間がない辛さを告白した。俳優としての増田は役どころを丁寧に分析し、体作りも含め、完璧に準備をした上で繊細に演じている。俳優としての活躍が目覚ましい増田であるが、今作ではどのような表情を見せてくれるのか、今から楽しみだ。
初NHKドラマ出演の亀梨・北山がクセのある弁護士役に
9月26日から放送予定の『正義の天秤』でNHKドラマ初主演を務めることになったのが亀梨だ。『六畳間のピアノマン』『きよしこ』『今ここにある危機とぼくの好感度について』などディープな作品が多い土曜ドラマ枠で、元外科医の肩書を持つ弁護士役に挑戦する。大門剛明による人気リーガルミステリーをドラマ化した今作にて亀梨は、創設者を失って以来、経営が下降の一途をたどる名門法律事務所に助っ人として召喚された、鷹野和也を演じる。冤罪の悲劇に苦しみながら、“戦力外”のチームを率いて数々の難事件の真相を暴いていく本格法廷ミステリーとなっている。亀梨が演じる鷹野は無能な弁護士を露骨に見下すところはあるものの、罪のない被告人は医学的知識も生かし、確実に救うという少しクセのある役どころだ。
これまで数多くのドラマ、映画に出演してきた亀梨であるが、筆者が役者として大きく飛躍したと感じたのが、映画『ジョーカー・ゲーム』とドラマ『怪盗 山猫』(日本テレビ系)での演技である。クールな表情に加え、どこか悲哀を感じさせる演技が印象的で、のちの『ボク、運命の人です。』『レッドアイズ 監視捜査班』(共に日本テレビ系)でも役者としてのさらなる成長を感じた。一本筋の通ったクセのある正義感を持つ役が非常に上手い亀梨だが、それは自身の性格ともリンクするところがあるからではないかと思う。今回、鋭い洞察力と調査への集中力、他の追随を許さない思考力で次々に難事件を解決する鷹野を、亀梨がどのように演じきるのか期待が高まる。