KAT-TUN、新番組『何するカトゥーン?』『食宝ゲッットゥーン』スタート “タメ旅”でも発揮してきたバラエティ力

 KAT-TUNの新番組『何するカトゥーン?』(フジテレビ系)が4月19日深夜にスタートした。デビュー15周年記念の番組で月に一回、月曜深夜に放送される。続く、24日からはTBS系列で『KAT-TUNの食宝ゲッットゥーン』と、新たに2番組がスタートするKAT-TUN。本稿では、3月末に笑って泣いて最終回を迎えた『KAT-TUNの世界一タメになる旅!+』(TBS系)など過去の放送から、KAT-TUNのバラエティ力にフォーカスしてみたい。

KAT-TUN
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 KAT-TUNのバラエティ番組といえば、遡ること2005年放送の『KAT-TUN³』を経て、2007年『カートゥンKAT-TUN』、2011年に10回限定で放送された『KAT-TUNの絶対マネたくなるTV』(いずれも日本テレビ系)と、コンスタントに冠番組を持ってきた。

 ゲストを迎えてのスタジオトークに加えて、ロケにも積極的に出かけた。デニム生地のつなぎ姿が定番の衣装だった『マネたくなるTV』では、「ペア馬跳び」で非公式ながら世界記録を更新したことも。若さを武器に、体力勝負の企画にも随分と挑戦してきた。

 過去の番組を振り返ってみると、まだこの当時は大人しかった……と思ってしまうほど、KAT-TUNのバラエティ力が発揮されたのが“タメ旅”シリーズだろう。

 2015年4月からレギュラー放送がスタートした『KAT-TUNの世界一タメになる旅!』通称、タメ旅。「旅のルール」に沿って全国各地を周り、演出家のマッコイ斎藤扮する「天の声」のキツイ指令を受けながらの過酷な旅だった。

 当初は早朝の集合も珍しくなく、おまけに食事も宿の手配もなし、所持金ゼロ円、撮影の交渉も自分たちで行うなどの厳しい旅のルールが課せられていた。蜂の巣駆除にマムシの駆除と、春のパン祭りのノリで「春の猛毒祭り」と掲げ、白い防護服を着用して猛毒動物に立ち向かった。顔がよく見えず、ひたすら叫び声を聞いたことも……。

 朝が早いがために、爆睡するメンバーの寝起きを襲う番組スタッフ。熱々のインスタントラーメンでイタズラを仕掛けられたり、上田竜也の誕生日を祝うべく地元のラジオ番組に出演してメッセージを伝え、車のトランクに上田の好物であるタコを仕込んだり。最高級の水で水炊きをする企画では、わざわざ奈良県の洞窟に入って最高級の水で鍋をする命がけグルメ企画を敢行。これまでのアイドル×バラエティの方程式からは想像のつかないハチャメチャでスケールの大きな企画が多かった。

 レギュラー化される前の2014年1月11日放送回では、番組から提示された旅のルールに、亀梨和也は「大きい荒波を結構くぐってきてるんで!」と前向きな発言。メンバー脱退や充電期間と、何かあるたびに天の声による容赦ない“いじり”をバネに、ポジティブな雰囲気でファンの心配を払拭してきた。

 2016年3月にレギュラー放送を一旦終了。グループとしての充電期間を経て、2018年にParaviにて『KAT-TUNの世界一タメになる旅!+』として復活を果たした。地上波が主戦場だった当時、ジャニーズのレギュラー冠番組が配信されるのは初の試み。『KAT-TUN LIVE 2018 UNION』では天の声が登場し、Paraviでの配信を発表とバラエティらしいサプライズに歓喜したのも懐かしい。

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