THE RAMPAGE、JO1やINI……日本でも10人超えの大型ボーイズグループが増加 改めてメリットを考える

 ボーイズグループのメンバーといえば、以前は「王道」は5人程度、多くても10人以下が多かった日本のシーンでも、近年10人を超えるメンバー構成の大型グループが増えてきている。そこで今回は、グループ大型化のメリットを紐解いてみたい。

THE RAMPAGE from EXILE TRIBE『HEATWAVE』(CD ONLY)

 2014年に結成され、2017年にデビューしたTHE RAMPAGE from EXILE TRIBEは16人組。LDH所属のグループの中では固定メンバーの数が最も多いグループだ。デビューまでの武者修行の様子を追ったドキュメンタリー「SOUL SURVIVOR ~4年間の軌跡~」では、リーダーの陣が「まさかこの人数、ボーカルが3人で正式メンバーになれるとはメンバー全員思っておらず、その焦りからグループとして団結していこうという気持ちになるまでは少し時間がかかった」と当時の気持ちを告白する場面や、メインボーカルの1人であるRIKUが「僕たち3人をメインボーカルとして選んでいただいたときは、これからどうなっていくんだろうと不安だった」と、EXILE TRIBEの中では大人数となるグループの形態についてメンバー自身も不安や驚きを語る場面が見られた。LDHのグループといえば、ボーカルグループ以外は全員が歌うわけではなく、少人数のメインボーカルあるいはラッパーのみがマイクを持ち、「歌唱担当」以外のメンバーは「パフォーマー」としてダンスを軸にしたエンタメを見せるという、独自のグループ構成が印象的だ。この場合、元々ボーカル担当メンバー以外は歌わないことが決まっているので、パフォーマーの数が増えることは見せられるパフォーマンスのバリエーションを増やせたり、よりダイナミックな表現が可能になるというメリットはあるものの、パート割の問題のようなデメリットは少ないと思われる。万が一完全体でのパフォーマンスが不可能な場合でも、少人数のグループと比較すればカバーしやすいという利点もあるだろう。THE  RAMPAGEの後にデビューしたBALLISTIK BOYZがLDHとしては初のメンバー全員がマイクを持つグループであることを踏まえると、THE  RAMPAGEの16人というメンバー構成は、ボーカル+パフォーマーというパフォーマンススタイルにおいてはある程度の到達点と言えるのかもしれない。

 サバイバルオーディション番組『PRODUCE 101 JAPAN』出身のJO1やINIは11人のグループだが、これは母体である“プデュ”シリーズが「101人のメンバーから人気上位トップ11人で構成されるグループを作る」という、大人数の候補者前提という特性によるものと思われる。元々このサバイバルは、日本の『AKB48選抜総選挙』から着想を得たものだということが知られているが、48グループ自体が集団としてというよりは、個人個人のメンバーの集合体としてのグループという「メンバー個人」の主体の方が優先されており、ファンが「一推し」を決めて応援することが前提のような仕掛けがされているグループと言えるだろう。その前提の上でグループとしてのケミストリーが生まれたりという楽しみもメンバーの数だけ存在するだろうが、「一推しを決めて投票」というシステムがベースと考えると、むしろ人数は無限に増やすことが可能かもしれない。



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