草野マサムネ、川上洋平、ハマ・オカモト……バンドマンがパーソナリティ務めるラジオ番組ならではの面白さ

 ロックバンドとラジオは、昔から蜜月の関係性を誇っている。老舗ながら時代ごとに新鮮なパーソナリティを揃えてきた『オールナイトニッポン』(ニッポン放送)を思い出せば明らかだが、2000年代以降にはじまった『SCHOOL OF LOCK!』(TOKYO FM)や『THE KINGS PLACE』(J-WAVE)なども、ロックバンドが好きならマストで聴いておきたい番組だ。そういったいわゆる帯番組以外にも、バンドマンがパーソナリティを務めている番組はたくさんあるので、その中から今回はおすすめをいくつかピックアップしていきたい。

バンドマンのおすすめの楽曲を知ることができる嬉しさ

[Alexandros] 『閃光』(通常盤)
[Alexandros] 『閃光』(通常盤)

 まず、バンドマンがパーソナリティを務めるラジオで何が嬉しいかというと、その人のルーツや、おすすめの楽曲を知ることができるところだ。そういった意味で、[Alexandros]の川上洋平による『おと、をかし』(TOKYO FM)は聴き逃せない。タイトルにも表れているように、川上が今の気分を“音”で届けていく番組だ。ニューリリースに留まらず、彼の視点が光る幅広い選曲が楽しめる。なお、楽曲紹介などでは、帰国子女らしい流ちょうな英語が耳に滑り込んできて、ラジオにぴったりの声だな……と思わずにはいられない。

 そして、こちらも選曲が魅力的な『SPITZ 草野マサムネのロック大陸漫遊記』(TOKYO FM)。“ロック大陸”という架空の大陸を音楽と共に旅するコンセプトの番組になっており、その週によって決められたテーマのもと、邦楽も洋楽もジャンルも時代も入り混じった選曲を聴くことができるのだ。“打ち込みの楽曲はあまりかけない”というこだわりや、“え、草野マサムネの番組でこんな楽曲が聴けるの!?”という驚きも感じることができる。もちろん、ラジオに乗ってもなお心地よい柔らかな声も大きな聴きどころだ。

 また、その時々の音楽やカルチャーをディープに掘り下げているのは『THE TRAD』(TOKYO FM)。水曜日と木曜日はハマ・オカモト(OKAMOTO’S)が架空のレコード屋の副店長となり、情報や音楽を届けてくれる(なお、月曜日と火曜日の担当かつ店長は稲垣吾郎)。この“レコード屋の副店長”という立ち位置は、豊富な知識と軽妙なトーク力を持つハマ・オカモトにぴったり! バンドマンならではの視点で展開されるゲストとの会話も楽しいので、放送される1時間50分、ながら聞きができないくらい耳を傾けてしまうはずだ。

 集中して聞いてしまう、というところでは、後藤正文(ASIAN KUNG-FU GENERATION)がパーソナリティを務める『TOPPAN INNOVATION WORLD ERA』(J-WAVE)も挙げたい。“イノベーションの種を届ける”をテーマに、社会問題なども取り上げながら、ゲストと共に語り合う番組だ。広い知見と親しみやすい語り口を持つ後藤らしい、見えにくかった世界へと繋いでくれるようなトークを聞くことができる。もちろん選曲も魅力的。なお、週ごとにパーソナリティが交代するため後藤は月イチ出演。他の週は真鍋大度やのん、小橋賢児など、幅広いクリエイターがパーソナリティを務めている。

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