KEYTALKならではの“ユーモア”と“カッコよさ” 最新映像技術も駆使した初のオンラインワンマンライブを振り返る

KEYTALKならではの“ユーモア”と“カッコよさ” 最新映像技術も駆使した初のオンラインワンマンライブを振り返る

 KEYTALKが9月26日に初のオンラインワンマンライブ『4密サウンドでSUTEKI HOME~甘い甘い蜜のよう~2010-2014』を開催した。特殊レイアウトのLEDステージで最新映像技術を使った、配信だからこそできるライブである。

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 しかしライブの核となるものは音楽だ。序盤は演出よりもバンドの演奏の魅力が伝わる映像となっていた。ランタンの光がメンバーや機材を照らす中で演奏された1曲目は「FREEDOM」。映像演出はなく照明も最低限にしか使われていない。「night focus」「フォーマルハウト」とインディーズ時代の名曲を立て続けに披露したが、こちらも演出は最低限。その代わりバンドの演奏力の高さと楽曲の魅力がダイレクトに伝わってくる。

 今回のライブでMCは行われなかった。その代わりに数曲ごとにメンバーそれぞれの自粛中の生活を映した「THE 自粛生活」という映像を流すことで、ライブにメリハリをつけていた。最初に流れたのはギター小野武正の映像。自宅でギターを弾く様子をスマホで撮影しInstagramにアップロードするという、ミュージシャンらしい過ごし方をする映像が流れた。

 映像が終わりライブが再開。ここからはLEDステージを使った演出が加わり、ステージの壁や床に鮮やかな映像が映された。普段のライブでは「PASSION」が演奏されると観客が手拍子をして盛り上がるが、今回は無観客。それを補うようなド派手な映像が演奏をより魅力的に引き立てていた。「orange and cool sounds」「サイクル」と映像演出の凄みを感じるパフォーマンスが続く。普段のライブではなかなか見ることのできない華やかな演出だ。

 再び「THE 自粛生活」の映像が流れる。ドラムの八木優樹がレッドブルを飲みながら実況パワフルプロ野球をプレイするほのぼのとした映像を挟んでから、ライブが再開。「MURASAKI」「マキシマム ザ シリカ」とアップテンポで激しい楽曲が続き視聴者を盛り上げる。「fiction escape」ではポップな演奏と可愛らしい背景映像で明るい雰囲気を創り出す。この3曲は歌詞がフレーズごとに次々と浮かび上がる映像演出がされていた。映像を無作為に組み合わせているわけではなく、楽曲に合わせた意味のある映像によってライブを彩っていく。

 再び「THE 自粛生活」の映像に。今度は巨匠こと寺中友将がYouTubeで初めて配信する様子の映像が流れる。筋トレをもうやらないと言いつつもダンベルを持ち上げてレッドブルを飲むというシュールな映像になっていた。

 そんなシュールさを吹き飛ばすように「トラベリング」をクールに演奏。メンバーが演奏する映像をバックに演奏した「sympathy」、メンバーが踊ったり八木が増殖する映像が流れる「a picture book」とユーモアも交えた映像演出。ユーモアとカッコよさが組み合わさったライブはKEYTALKならではだ。

 首藤義勝の「THE 自粛生活」の映像では、忍者のコスプレをして昼間のベランダに立ち手裏剣を投げる真似をする首藤の姿が映されていた。胸元からレッドブルを出して消えるというカオスさでジワジワと笑いを呼ぶ。

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