「Deja Vu」インタビュー
DEEP SQUAD、ラップの導入やコライトから生まれた“新しい色” 「活動すればするだけ学ばないといけない」
DEEP SQUADが7月19日に配信シングル「Deja Vu」をリリースした。前作から3カ月という早いスパンでの発表となった本楽曲は、ナガシマスパーランド「ジャンボ海水プール」の2021年CMソング。夏ソングではあるが、アゲアゲなパーティチューンというよりは、ラグジュアリーな雰囲気が漂う。
制作には、Ryosuke “Dr.R” SakaiやCarlo Redl、Yui Muginoといったソングライターも参加しており、「Deja Vu」は彼らとのコライトセッションによって生み出された1曲だ。いよいよ幕を開ける暑い夏、DEEP SQUADはどのような活動を見せてくれるのだろうか。新曲への熱い想いも含めてメンバー6人に語ってもらおう。(小池直也)
グループで1から制作に携わった初めての楽曲
ーーまず、TAKAさんは七夕の日にTwitterで「TAKA星」として「#七夕SQUAD」のお願いを呼びかけていましたね。
DEEP TAKA(以下、TAKA):ギャグのつもりだったんですよ(笑)。誰もノってくれなくて。
DEEP KEISEI(以下、KEISEI):反応も良い感じでしたよね。しっかり「TAKA星様へ」と宛先を書いてくださっている人もいましたし。
比嘉涼樹(以下、比嘉):さすがでした。僕は涼彦と名乗ろうかなと(笑)。
ーー面白かったです(笑)。最近の活動はいかがですか。
杉山亮司(以下、杉山):8月からファンクラブイベント『DEEP SQUAD OFFICIAL FAN CLUB EVENT ~Get With “DEEPER”~』が開催されるのですが、ようやくファンの方々と直に接することができる生イベントなので、リハーサルにも熱が入っています。あとはコーラスのレッスンを受けてスキルを磨いたり。
宇原雄飛(以下、宇原):最後にファンクラブイベントをやったのが、僕たちのオーディションの時だったので、2年経った今の成長した姿を見せられるようにリハーサルを積み重ねています。
ーーそれでは新作「Deja Vu」制作の経緯について聞かせてください。
TAKA:ナガシマスパーランドさんの「ジャンボ海水プール」CMソングということで、「夏っぽい曲を」とお話をいただいたのがスタートです。それで、YUICHIROとKEISEI、亮司がRyosuke“Dr.R”SakaiさんとYui Muginoさん、Carlo Redlさんとコライトして制作していきました。夏と言うとパーティチューンなイメージですが、こういうメロウなサウンドも良いですよね。海に行く前とか、遠足やイベントの前日にワクワクする気持ちを想像して聴いてもらいたいです。
DEEP YUICHIRO(以下、YUICHIRO):DEEP SQUADとして1から楽曲制作に携わるのは初めてだったので、作品にできて嬉しいです。KEISEIと亮司も携わっていますし、新しい色を出せたのかなと。
KEISEI:SakaiさんはDEEPの「MAYDAY」なども担当してもらったので、面識はあったんです。世界観も近い方なので、一緒に作業したのは刺激になりましたね。若いメロディメイカーさんたちもすごくて、彼らは僕が育ってきた環境になかったものを持っていて、そういうものを混ぜ合わせていくのは楽しかったです。
杉山:僕もSakaiさんの楽曲は聴いていたのでコライトに関われて嬉しかったです。積極的にアイデアを出して、インプットしてきたものを発揮できたかなと。MuginoさんとCarloさんは海外で過ごした経験が長い方なのですが、日本の音楽だけを聴いてきた人にはない感性だなと思いました。日本の人は綺麗にリズムを拍に収めるのですが、彼らはレイドバックしますし、フェイクの節回しも違うので勉強になりました。
宇原:確かにデモでその二人が歌った部分は、メロの質感が全然違った聴こえ方でしたね。Carloは僕と同い年で刺激になりました。もっと自分を磨いていきたいです。
ーー最初のメロディが1小節目の終わりからスタートするのも驚きました。
YUICHIRO:普通は入りそうなところで「まだ入らないんだ」って感じですよね。
TAKA:海外の感覚を持っていても、僕ら世代なら小節の頭から入れていると思うんですよ。今の世代の感覚な気がします。
KEISEI:ほしい感覚だけど、僕ららしい部分も大事にしたいよね。
ーーコライトセッションの様子はいかがでした?
YUICHIRO:めちゃくちゃ緊張しましたよ。スタジオに行って、SakaiさんがPCで打ち込みながら「じゃあ歌ってみようか」と始まるんです。MuginoちゃんとCarloは慣れていて良いラインをどんどん提案してくるので、負けないように頑張りましたね。僕は頭に残るキャッチーなフレーズを入れてやると思っていたのですが、サビ終わりのリフレインの部分を出せたので満足です(笑)。
杉山:直感を大事にされる方なので、最初に出てきたフレーズが一番良いという判断なんですよ。
KEISEI:提案の回数制限もあったし、作業も早かったよね。パパッと構成して、それぞれのメロディのアイデアを組み立てて、3〜4時間くらいですかね。あと彼らの会話って4割くらい英語なので、それも面白かったです。
YUICHIRO:良いメロディが出たら「これ良いね。使おう」という感じでした。
TAKA:僕はスタジオに行ってないのですが、Googleドキュメントで作詞のやりとりをしている様子をリモートで見ていたんですよ。そうしたら本当に早くて、言葉が出てくる出てくる。「皆さんも良かったらどうぞ」と言われたのですが、全然ついていけない(笑)。そういう慣れている感じとか、その場の空気感も楽しいんだろうなというのが画面越しに伝わってきましたね。
比嘉:僕も見ていて楽しそうでした。次は直接参加したいです。
ーー「2words」でも取り組んでいたようなミックスボイスの歌唱が印象的でした。
杉山:カラオケで歌う時とかはああいう歌い方が多いので、しっくりきましたよ。
宇原:洋楽が好きな僕たちの世代はそうですね。
TAKA:新メンバーが入ってからは、1フレーズに言葉数が多い曲が増えた気がします。そういうアプローチはやってなかったわけではないですが、久しぶりで新鮮ですね。前身グループ・COLORのコンセプトにも「J-POPと洋楽の良い要素を取り入れた音楽を確立していく」というものがあって、今回の「Deja Vu」もそういう曲かなと。自分の好きなブラックミュージックとかを匂わせるアプローチもできたので、歌っていて気持ちいいです。