「2words」インタビュー
DEEP SQUAD、若手メンバーの活躍光る「2words」 “心の声を伝える表現”が新たな持ち味に
DEEP SQUADが4月12日、4thデジタルシングル「2words」をリリースした。2021年は2月に「あなたが迷わずに」をリリースし、3月に『DEEP SQUAD CL PREMIUM LIVE & TALK “TRUE LOVE”』を開催するなど、勢力的な活動を続けている彼ら。本作は男性目線の切ないラブソングで、持ち味の美しいボーカル&コーラスを存分に生かした内容に仕上がっている。歌い方が、これまでの楽曲には見えられなかったミックスボイス~ファルセット系になっている点も聴きどころ。今回も「2words」に込めた想いや制作の裏側、そして年齢とともに変化する歌などについて、DEEP SQUADの6人に話を聞いた。(小池直也)
「リモートなりのエンタテインメントの感触を掴めた」
ーーまずはオンラインライブ&トークイベント『DEEP SQUAD CL PREMIUM LIVE & TALK “TRUE LOVE”』を振り返った感想をお聞きしたいです。YUICHIRO:『CL PREMIUM LIVE & TALK』の第1弾、そしてグループとしては2回目となるワンマンのオンラインライブということで、雰囲気を変えていこうと僕はギターを弾いたりしました。たくさんのコメントもいただけて良いライブになったと思います。
KEISEI:6人になってからの新曲が増えて、セットリストがフレッシュになりましたね。これからの展開もイメージしてもらえるんじゃないかなと。
宇原雄飛(以下、宇原):セットリストは、ずっと新体制になってからの曲が「Get With You」だけの時期もありましたが(笑)、DEEP SQUADの色がより出せましたね。初回は緊張もあり自分のことで精一杯だったのですが、今回は前回よりは楽しめたと思っています。
杉山亮司(以下、杉山):オンラインだと自分の耳で聴いている声ではなく、画面越しの声が届いていると理解できたのでリラックスするように努めました。コメントの数で見てくれている方が増えているなと実感しています。
TAKA:「TRUE LOVE」というタイトルにちなんだセットリストでパフォーマンスしたんですけど、「様々な愛を表現しよう」という狙いもありました。前回もそうでしたが、面と向かって会えない時期だからこそ、リモートなりのエンタテインメントの感触をまた掴めたかなと思っていて。回数を重ねるほどにパワーアップしていく予感がしますね。
比嘉涼樹(以下、比嘉):テーマに合わせてラブソングを多めに歌いました。海外で見てくださっている方もいたので、これからもより多くの方に知ってもらえるように、SNSやTikTokを活用していきたいです。
ーーサブスクだと「Good Love Your Love」が海外でも人気で、再生数が断トツで多いですね。
YUICHIRO:エンディングテーマに起用していただいたドラマ『30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい』がアジア圏で人気なんですよ。
比嘉:原作が漫画なのも関係しているかもしれません。
TAKA:オンラインライブでも、外国語のコメントをたくさんいただきました。
YUICHIRO:本当は今年アジアでのフェス出演が決まっていたのですが、コロナ禍で延期になってしまって。
TAKA:今後、状況が許せばアジアツアーもできればと思っています。
「心の声をつぶやく感じ」
ーー楽しみにしています。それでは新曲「2words」についてお聞かせください。まず制作の経緯はどのように?
TAKA:実は新メンバーが入ってすぐの時からあった曲で、かなり温めていました。「絶対いい!」と全員一致だったので、よきタイミングでリリースしなければと。今回いよいよ発表するということで、パート分けは試行錯誤しましたね。特にサビをミックスボイスで歌って雰囲気を出すアプローチに初めて挑戦しています。3人のDEEP時代にはやっていなかったことなので、誰の声やニュアンスが合うのかはレコーディング前から手探りで、何度も試しましたね。
杉山:歌割りはレコーディングしながら何度も変更がありましたが、僕も任されたからにはしっかりピュアな世界観を伝えようと意識しました。
KEISEI:リリックの内容的に、若い3人が前半を歌うのがいいと思っていたのですが、そこに自分たちがどう乗っていくのかが難しいところで。
ーーメロディを変えながら〈好き〉という言葉が3回連続で出てくる展開が印象的でした。
比嘉:その部分を新メンバーが歌った方がいいと提案いただいて、最初は亮司になったんです。今回も僕は「Aメロ合うんじゃない?」ということで、一番手を任されました。
宇原:僕はサビを歌っているのですが、伝えたくても伝えられない、自分の心にしまっておくようなリリックなので、それを表現したくてささやく感じで歌っています。男性は共感してくださる人が多い気がしますが、僕も似たような経験を思い浮かべながら歌いました。
ーーリリックの質感は解釈の余地があって、リスナーによって思い浮かべるイメージが違う気がします。
YUICHIRO:〈一緒にいる理由が/いられない理由に負ける〉という歌詞ですが、僕もそういう経験があるんですよ。その時のことを鮮明に思い出しましたね。手が届く距離にいるのに、一緒にいれなくなる辛さを声で伝えられたらと。前作の「あなたが迷わずに」は歌い上げ系のバラードでしたが、今回はミックスボイスで心の声をつぶやくような感じですね。イメージや気持ちの持っていき方には絶対の自信があったので、「2番のサビは歌わせて!」という感じでした。