ジャニーズ年末企画:ライター5名が振り返る“激動”の2020年(柚月裕実、北村由起、新 亜希子編)

 ジャニーズにとっての2020年は、アーティストにとってもファンにとっても“激動”だった。まずは新型コロナウイルスの感染拡大による影響。コロナ禍によってライブ活動がままならない状況になった音楽業界。ジャニーズアイドルたちは、「Smile Up ! Project」や無観客ライブ『Johnny’s World Happy LIVE with YOU』など配信を通して不安を抱えるファンを元気づけた。

 そしてアーティストの変動も多い年でもあった。1月にはSixTONESとSnow Manがデビューを果たし、ジャニーズJr.には新グループ・IMPACTorsが誕生。一方で中居正広をはじめキャリアを重ねたタレントたちの退所も。メディアやSNSでは、いつもジャニーズ関連のトピックが取り上げられていた。

 リアルサウンドでは、ジャニーズの活動を見守ってきたライター5名にアンケートを実施。ライター陣は、2020年のジャニーズの動向についてどう感じているのだろうか。前編となる本稿では、柚月裕実氏、北村由起氏、新 亜希子氏に話を聞いた。

柚月裕実「改めてアイドルの存在の大きさ、素晴らしさを実感」

1.今年のジャニーズを振り返り、一言で表すとどんな言葉が思い浮かぶか

 今年を振り返って真っ先に浮かんだ言葉は「エンターテインメントの力」と「繋がる」でした。まさか、まさかの連続だった2020年。そんな状況下でも、ジャニーズのアイドルは、ステイホームや手洗いの呼びかけをはじめ、時勢に合わせた方法で様々なエンターテインメントを届けてくれました。初めて「Wash Your Hands」を観たときは、どこまでもジャニーズらしいスタイル、世界観に感動しました。

 自粛期間中は、緊張や不安な気持ちを抱えていましたが、彼らが明るい笑顔を見せてくれたことでどれだけ心が救われたか……。視聴が追いつかないほどの映像コンテンツ、Twenty☆Twentyのチャリティソング「smile」など、ファンに寄り添い、一歩踏み込んだ支援に感謝すると共に、改めてアイドルの存在の大きさ、素晴らしさを実感しました。

2.飛躍を遂げたと感じるジャニーズグループ

 今年デビューを果たしたSnow ManとSixTONES、そしてSexy Zoneです。ジャニーズ初の2組同時デビューと注目を集め、1月22日のデビューを経てそれぞれの道を歩み始めました。今年は思うような活動ができなかったことでしょう。“次世代ジャニーズ”と呼ばれる彼らですが、前例のない状況でも可能な限り活動を続ける姿がたくましく、明るい未来を予感させてくれました。

 また、Sexy Zoneはメンバーの松島聡さんが復帰とマリウス葉の休養を経験しました。松島さんはラジオ番組で「これからも僕らはSexy Zoneを守っていけるように頑張っていきます」と決意を語ったように、佐藤勝利さん、中島健人さん、菊池風磨さん、松島さんから伝わってきたのは強さ。どんなときもファンを第一に、画像一つにも愛を込め、一言一句まで考え抜いて伝えてくれました。「One step at a time 一歩ずつ進もう」マリウスさんの連載タイトルのように、見せてくれた景色を大切に楽しもうと思うと同時に、これからのグループのスタイルやファンとしてのあり方について考えを巡らせるきっかけをもらいました。

3.2020年におけるSixTONESの動向について

 今年1月22日に「Imitation Rain」で鮮烈なデビューを飾ったSixTONES。2ndシングル『NAVIGATOR』の発売が“ナガビーター”ものの7月に発売。11月には『NEW ERA』と、3枚のシングルCDをリリース。11月にはライブDVD『TrackONE -IMPACT-』を発売と、大変な状況下でもハイクオリティな音楽を届けてくれました。“6つの音”という意味が込められたグループ名に相応しい音楽活動の充実ぶりでした。2021年も年始からコンサート、1月6日には待望の1stアルバム『1ST』をリリース予定と、お知らせが絶えない嬉しい悲鳴!

 また、今年4月には『SixTONESのオールナイトニッポンサタデースペシャル』(ニッポン放送)がスタート。既存のファンはもちろん、ANNのラジオリスナーをも魅了。年始から抱腹絶倒した『しゃべくり007』(日本テレビ系)出演にはじまり、YouTube動画、ドラマ、バラエティ、そして音楽と、あらゆる角度からたくさんの幸せと笑いをもたらしてくれたSixTONES。2021年も、きっと飛躍する……それも想像だにしない展開、景色をみせてくれることでしょう。

4.一年を通しての所感

 予定していたコンサートや舞台が相次いで中止になり、ドラマ作品やCDリリースも延期と、活動が足止めされ、相当なダメージを負ったはずです。しかし、無料配信ライブをはじめ、過去作品を無料で公開するなど、大切な作品をたくさん提供してくれました。関ジャニ∞はファンと一緒に作詞をしたり、堂本光一さんは舞台作品を配信したり。新たな試みを通してエンターテインメントを届けようと、試行錯誤する姿に感動しました。

 また、『Smile Up ! Project』を通して、ファンの応援が医療機関等への支援につながる仕組み、無観客でもステージに立ち、ファンにパフォーマンスを届けてくれた彼らを誇らしく思いました。とにかく動いて、動いて……ジャニーズのアイドルに宿る、揺るがない精神、姿勢に胸を打たれました。そして、長らく在籍された方々の巣立ちも印象深い出来事でした。3月末に中居正広さん、12月末に少年隊の錦織一清さん、植草克秀さんが退所されます。亡きジャニー喜多川氏と共に、ジャニーズのショービジネスの礎を築いてきた少年隊。バラエティ界に進出して活路を見出したSMAP。SMAPのバックダンサーを務めたKinKi Kids、少年隊の舞台『PLAYZONE』を2回目から観てきた堂本光一さん。光一さんのバックダンサーだったKAT-TUN……彼らに憧れて育った世代から、新たなグループがデビュー。「僕らの時代は男が踊るなんて恥ずかしいとされる時代だった」(※1)少年隊のメンバーはこう語っていたそうです。そんな時代を経て、歴代の先輩たちが積み上げてきた活動なしに現在の形はないのだと、ジャニーズの歴史、つながりを感じました。誰か一人(一組)でも欠けていたら、現在のジャニーズのスタイルはまた別のものになっていたかもしれません。

 激動の2020年でしたが、ジャニーズのエンターテインメントの力強さを感じた一年でもありました。スペースの関係で全グループの活動を紹介できないのが無念ですが、2021年はきっと、さらにパワーアップしたステージが観られることと期待しています。2021年も全力で応援します!

※1「日経エンタテインメント!」(2021年1月号/日経BP社)堂本光一連載「エンタテイナーの条件」より

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