King & Prince、“アメリカ武者修行”も経て向上したダンススキル 2ndアルバム発売までの激動の一年を振り返る

 昨年は音楽番組で「シンデレラガール」と「Naughty Girl」で二面性を打ち出したのに続き、8月31日放送の『CDTVライブ!ライブ!』(TBS系)でも「&LOVE」と「Bounce」を披露し、ギャップで楽しませてくれた。ポップでキュートな世界から、ファッショナブル&テクニカルなダンスと、まるで舞台転換をしたかのような世界観の変わりよう。特に「Bounce」は、肩の力を抜いた身体のしなり、曲線を描く滑らかな足さばき、小刻みなステップで“弾む”様子を表現。わずかな間の取り方やフォーメーションなど、いくつものテクニックが光る。髙橋が提案したというハットづかいが“枠”……ではなく粋だ。

King & Prince「&LOVE」Music Video

 アメリカ武者修行では、ヒップホップダンスの世界大会優勝者メルビン・ティムティム、ブルーノ・マーズの振り付けを担当したフィル・タイヤにレッスンを受けたという。

 同番組では、神宮寺が「デビューを目指したときに、みんなで世界を目指して頑張っていこう、その思いがあったので」と語ったように、彼らは自ら掲げた大きな目標に向かって邁進中だ。その心意気は2ndアルバム『L&』のラインナップからも伝わってきた。

 ジャニー喜多川氏がデビューまで手掛けた最後のアイドルグループ。恩師と約束した夢である、世界進出を叶えるべく動き出した。YouTubeのダイジェスト版では、言葉の壁、身体の動かし方、英語表現、歌唱技術など、これまでとは違ったことで悩む様子が伝わってきた。

 何事も初めから上手くいくことは少なく、むしろ思い描いた通りにいかないことの方が多い。誰も答えがわからない、道なき道をいく挑戦。たとえ荒削りだとしても、挑戦しなければなにも始まらないのだ。“世界進出”と言葉にすることの重みは本人たちが重々わかっていることだろう。大きな目標に向かって歩みだした彼らの眼差し、姿が眩しい。

■柚月裕実
Web編集者/ライター。企画、担当編集、取材・執筆してます。
日本の男性アイドルの頑張りを見ては涙する30代。
始まりはSMAP中居さん。 KAT-TUN、NEWS中心の事務所担。年中HDDの整理と原稿書きに追われています。

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