BTS ジョングクが紹介、Fair Game「Wednesday Afternoon」バイラルチャート首位に 世相ともシンクロする安らぎの音
思えば、BTSのメンバーが好きな音楽を紹介し、話題になったことは過去に何度もある。メンバーはそれぞれSpotifyでお気に入りのプレイリストを公開したり、SoundCloud上で好きな楽曲のカバーを披露しているため、そこに入った楽曲は多くのファンが耳にしていることだろう。そのチョイスも、世界のヒットチャートを賑わせるポップスから自国のインディーズバンドまで幅広い。また、ジミンがYUI「Good-bye days」を好きだと話していたり、RMがTwitter上で「#RMusic」のハッシュタグとともに宇多田ヒカル、X JAPAN、KOHHなどを紹介していたり、日本のアーティストが紹介された例も少なくない。2年前にTempalay「どうしよう」が紹介された際には、同曲MVなどの再生回数が大きく伸びたことも記憶に新しい。それほどBTSの影響力は絶大なものになっているということだ。
🌳🌳 #RM pic.twitter.com/fB1UNQBzdV
— 방탄소년단 (@BTS_twt) October 2, 2018
なお、今回ジョングクが紹介したFair Game「Wednesday Afternoon」は、静謐なピアノとゆったりしたビートに、どこか胸騒ぎのする割れ物のような効果音が組み合わさった2分半ほどの楽曲。ヒーリングミュージックとして聴けるとともに、新型コロナウイルスの脅威で先の見えない不安な世の中を過ごす我々の心情が、自然と重なるようにも思えてくる。音楽というのは思いがけない形で世の中の状況とシンクロすることがあるが、「Wednesday Afternoon」を取り巻く状況もそのひとつだろう。この美しい音にしばし身を委ねながら、それぞれの自宅で希望を捨てずに待ち続けたい。そんな祈りのような1曲だ。