ゴールデンボンバーの4人が明かす、“ビジネス仲良し”な関係性 「今は良い状況、良い距離感」

ゴールデンボンバーの4人が明かす、“ビジネス仲良し”な関係性 「今は良い状況、良い距離感」

 “新元号ソング”「令和」の最速リリースに挑戦、無人島ライブの生配信など、2019年も様々な試みで話題を呼んだゴールデンボンバー。今回、リアルサウンドではメンバー全員へのインタビューを行ない、2019年の活動をじっくりと振り返ってもらった。惜しくも出場ならずだった『NHK紅白歌合戦』への思いや、“ビジネス仲良し”というメンバー同士の関係性などについても聞いた貴重な内容となっている。(編集部)【記事最後にプレゼント情報あり】

自分たちが動かなければ、賛成も反対もできない(鬼龍院)

――「リアルサウンド テック」にて歌広場淳さんが連載(「続・格ゲーマーは死ななきゃ安い」)を持っていたり、レポートの掲載などはかねてから行っていますが、「リアルサウンド」にてゴールデンボンバーの皆さんが全員揃うインタビューは初めてですね。

鬼龍院翔(以下、鬼龍院):もう、喜矢武さんがなんでも答えてくれますよ!

歌広場淳(以下、歌広場):楽しみだな〜、深い話が聞けるんだろうな〜。

喜矢武豊(以下、喜矢武):えっ? うん、はい。

――ええっ? まずは11月に無事終了した『地方民について本気出して考えてみた~4年以上行ってない県ツアー~』(以下『地方民ツアー』)について聞かせてください。この試みの発案者は?

鬼龍院:喜矢武さんに聞いてください!

――喜矢武さんの発案なんですか?

喜矢武豊

喜矢武:そうですね……発案なんですね……(目が泳いでいる)。

歌広場:「喜矢武ゲーム」、そろそろ辞めます?

鬼龍院:なんだ、もう終わりか〜。

喜矢武:そのゲーム、認知度あるの?

樽美酒研二(以下、樽美酒):ねえ、今なんの話してるの?


――すみません。インタビュー中なので、独自ルールのゲームはちょっと……。『地方民ツアー』の話に戻します。「4年以上行っていない」というタイトルどおり、近年バンドが回っていない地方を回るツアーとなりました(※神奈川公演の横浜アリーナのみ3年ぶり)。

鬼龍院:何年も足を運んでないと、地方のファンの人たちが「もう来てくれないんじゃないか」という不安にかられるようなんです。なんというか、一部では「東京ばっかりでずるい」という発想もあるそうで。

――それはSNSを見ていると、様々なジャンルで起こっている議論ですね。地方在住の方、いわゆる「地方民」はイベントの多い都市部に行くにも、交通費や移動時間もかかりますし。そこに不平等を感じる人も少なからず存在するかと。


鬼龍院:そう思う人が多いのであれば、きっとそれは「一理ある」のだと思って実行しました。いろいろな意見がありますが、結局のところ、自分たちが動かなければ、賛成も反対もできないと思ったんです。今回のツアーの結果はこれから現れてくるのではないでしょうか。

鬼龍院翔


――とくにゴールデンボンバーは、「ニコニコ動画」などネット発でブレイクした部分もありますが、それと同時に『47都道府県ツアー』を重ねて、地道にファンをつかんできたという経緯もありますよね。そういうこともあって、「地方民に優しいバンド」という印象もあったのかもしれません。


鬼龍院:やってましたねぇ。47都道府県ツアーをワゴン車で回っていた頃は、演奏していないバンドはヴィジュアル系雑誌に載せてもらえない状況だったので、地道にライブをやっていくしかなかったんですよね。

――なるほど。では、今回のツアーで印象的なエピソードを聞かせてください。

鬼龍院:あれはツアーの4カ所目だったかな? ブータン王国公演で、国王がサプライズ出演してくださって、僕に毒霧を吐いてくれたのが一番ビックリしましたね。


――今回「地方民」ツアーですよね、いつのまにブータン王国が日本領になっているんですか(笑)。


鬼龍院:全国ツアーを回ってきたら、当然それなりに色々なことは起こるものの、安全に事故なくライブを遂行していくわけで。ファンの人以外も読むメディアで、そんな平和な話をしても面白くないのかもしれない。だから、ブータン王国で、僕が毒霧を吹かれたってことにしませんか?(抑揚のない早口で)

喜矢武:「しませんか?」って!

――ではココのくだり、活かしますね。

喜矢武:活かすんだ。

歌広場:というか、ここまでの話、全然「リアル」でも「サウンド」でもないんですけど、いいんでしょうか……? そもそもリアルなサウンドを求めていたら、エアーバンドである僕らに話を聞かないかぁ(笑)。


――ウッ、それは大変哲学的な問いですね。

樽美酒:なんの話してるのかわからなくなっちゃった〜。

――ツアーの話に戻します。喜矢武さんと樽美酒さんのソロパフォーマンスは、ワンマンライブの見どころのひとつですよね。今回喜矢武さんは「各地方の名物を早食いする」というパフォーマンスをされていました。私が拝見した横浜アリーナ公演では、「パンダまん」とご飯を食べていましたね。

喜矢武:「ご飯に合わないものを食べる」というコンセプトなんですけど、「パンダまん」は全然マシでしたね。

――では、一番大変だったのは?

喜矢武:徳島のすだちジュースですね! もはやご飯に合う合わないの問題じゃなくて、ヘドロを食べているような……。

鬼龍院:もちろん、ご飯と合わせずに、普通に飲むと美味しいんですよ!

喜矢武:ご飯に混ぜるともう……。おかゆみたいにスルスル入っちゃうんで……。

歌広場:ライブ後も「さらさらっと入っちゃうのが大変」と話していましたね。

樽美酒:いつも本気で食べちゃうからね〜。

喜矢武:そこは我々、「リアル」を求めているので……。本当にリアルな食べっぷりとリアルなリアクションを、毎回やっているわけです!

――嘘がない!

喜矢武:たまに、ちょっと美味しい組み合わせもあるんです。あんこ系はおはぎっぽくて意外と合うんです。


――樽美酒さんは、横浜アリーナ公演では、ホタルに扮した姿でステージ上空を飛んでましたね。横浜アリーナで飛んだといえば、鬼龍院さんが敬愛してやまないMALICE MIZERを彷彿とさせます(※1998年の『merveilles ~終焉と帰趨~』で当時のボーカリストであるGacktが飛翔)。


樽美酒研二

鬼龍院:共通点が無い! 遠い!(即答)

歌広場:「顔が白い」とか、共通点も無理やり探せば……。


鬼龍院:ねえよ!(即答)

――しかし、あのホタルのインパクトは抜群でしたね。

樽美酒:ホタルになる前には、毎回ヘアメイクさんが、お尻に蛍光塗料を塗るんですけど。

――あれはパンツなどではなく、直接塗ってたんですね。

樽美酒:そうです。それが、たまに塗るのを忘れてステージに出そうになってしまって。もしも本当にそのまま出ていったら、どうなっていたのかな〜。カナブンだと思われちゃうのかな?



鬼龍院:カナブンですらない、ただの羽を背負ったオッサンだよ!

喜矢武:ただの尻。

樽美酒:う〜ん、「リアル」ですね。

歌広場:責任と決意を感じますねえ。


――「ケツ」だけに……?

鬼龍院:深いな〜。

「地方」の究極=人口がゼロの無人島?

――そして今回のツアーでは、恒例の演劇にてメンバー全員参加のリレー脚本という試みがありました。鬼龍院さんは、これまでのインタビュー記事やブログを読む限り、ステージに対して「完璧主義」を求める傾向にあったと思うのですが。

鬼龍院:たしかに、自分の作品に人の手が入るのは、結構イヤですね。ただ、今回はある意味「実験」みたいな気持ちでやったのと、メンバーが思ったより面白いストーリーをお書きになってくださったので……。


――他の皆さんはいかがでしたか?

歌広場:僕のゴールデンボンバーの活動において、これまで「期日までにやろう」という作業がなかったんですよ。それを初めて感じることができました。「納期」を経験できてよかったですね!

樽美酒:ライブでも言いましたけど、そもそも僕は「起承転結」がわからないんですよ。自分が好きなように、ゲラゲラ笑いながら書いただけで。だから物語的に「起承転結」を完全に無視しているし、正しいのか正しくないかすら、よくわからない。ただただ楽しかったですね。だけど、「もう1回書け」と言われても、またあのレベルのモノしか書けないです(笑)。

歌広場:僕たちは極端な話、風呂敷を広げるだけ広げて、(「結」の)喜矢武さんに丸投げすればよかったじゃない。風呂敷を広げるのは楽しかったです(笑)。

喜矢武:でも逆に「起承転」と、ぶっ飛んでいたんで、もうまとめるとかではなくて、またぶっ飛んでいたらOKみたいな雰囲気だったじゃない? それまでの展開の中にヒントもたくさんあったし、書きやすかった。やっぱり「1話だけ」ってのがよかったよね。全部はムリ!

鬼龍院: 結局、事前に「無茶振りをしている」ということを伝えているので、お客さんのハードルが下がっているんですよ。だからズルいんです、ゴールデンボンバーは(笑)。

――そして、ツアーファイナルとして、11月16日に無人島・沖ノ島で行われた無観客ライブを、生配信したことも話題になりましたね。

歌広場淳

歌広場:今回のツアーで行ったところは、どこも楽しかったし、盛り上がったと思います。だからこそ、行った地方の人は喜んでくれていると思うけど、行ってない地方の人は喜んでくれているのか? と不安になりました。それを解消するには、47都道府県ツアーしかない。けれど、僕らはそれにかかる労力や難しさも充分にわかっている。そのジレンマの中、無人島での「配信ライブ」に可能性を感じました。

鬼龍院:「チケットの抽選に落ちた!」ということも起こりませんからね。

歌広場:もちろん、ずっと配信ライブだけでも問題が出てきますし、ある種「ツアーのおまけ」だからこそ成立した企画ですよね。

――また、1年近く前から告知しておいて、「緊急配信」というフレーズは、X JAPANの2018年の幕張メッセ公演のオマージュ(※台風で中止になり、無観客ライブを開催し生配信を行なった)だったり、かねてから離島公演を行っているB’zに対してのリスペクトも感じます。

鬼龍院:それもあります。そして、『地方民ツアー』と銘打ったツアーに対して、何か結論を出さないといけない。

歌広場: 『考えてみた』、ですからね。

鬼龍院:「地方」の究極とはなんだろうと考えると、人口がゼロのところなのかな? となり、無人島でのライブに決まりました。「やるんだったら思いっきり」というのは、僕らのルールなんで(笑)。

――実際配信を拝見したのですが、まずメンバー全員がダンボールワゴンで海から登場し、喜矢武さんは魚を捕るために海に長時間潜ったり、樽美酒さんは島の神様に祟られて水死体になったり、潮吹貝でずぶ濡れになったり、大変な体の張り具合で……。

樽美酒:寒かったね〜! 本当に寒かったぁ〜! まず一度でも海に入っちゃうとアウト。もう風が寒くて寒くて、水に入っていた方がマシだから、とにかく海に向かってましたね(笑)。

喜矢武:寒いは寒いけど、無人島が舞台なので、普段のライブではできないことばかり。だって、フェスとかで海の近くでライブをすることはあっても、実際に海に入ることは、まずないですから。本当に自由で楽しかったですね。

――これまでにないパフォーマンスができたと。

喜矢武:その土地を生かした、あの日しかできないことができましたね。

鬼龍院:ライブ前にも、皆で「後悔しないように」という話をしましたね。

――そして、当日のMCでも言及されていましたが、このライブは大掛かりな準備をし、カメラも数台用意し、ドローンも飛ばし、その結果「大赤字」とのことで。

鬼龍院:そもそも無料配信にしたので、お金が入ってこないですからね!

喜矢武:結構お金かかっちゃってましたからね!

鬼龍院:本来ライブをするところではない場所で、無理矢理ライブをしたわけですから。これは負債金額を発表した方が面白いんじゃないですか?(※マネージャーの方に視線を向ける)

歌広場:もう一笑い作れますよ!

――笑える金額だといいですね……。

喜矢武:だいたいの金額は聞いてるんですけど、詳細知りたいな〜。

鬼龍院:マネージャーからは「いや〜、1000万はいってないですよ〜」って言われました。

歌広場:僕らの1回のライブにかけていい金額を越えてますね。


喜矢武:800万は越えてるって聞いた。

鬼龍院:おやおや、なかなか絞れてきましたね……。まあ事務所の新人アシスタントマネージャーが、内臓売れば何とかなるんじゃないですかね?

――そう来ますか。

鬼龍院:euclid agency(ゴールデンボンバーの所属事務所)はそういう会社じゃなかったっけ?(笑)。

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